映画「地獄の黙示録」〜圧倒的な臨場感を体感せよ〜※ネタバレありです | のぶりんのマガジンラック

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わんばんこ爆笑

さて、ワタクシ久しぶりに映画館に行ってきましたウインク

「地獄の黙示録ファイナルカット」です!!

映画の初演は1979年。2回目は場面を追加した「特別完全版(2001)」。今回はやや凝縮された「ファイナルカット(2019)」。
2回目との違いは主に「プレイメイト」達の後日談が割愛されたところ。
それでも3時間あまりの大作びっくり

オリジナルフィルムを使って画質を向上させ、最新技術の音響で再現した効果は凄いのなんの笑い泣き


内容はご存知「ベトナム戦争」を舞台にした一大叙事詩。

apocalypsenow redux
アメリカを始めとした現代社会に生きる人々の欺瞞と狂気とを戦場を舞台に置き換えて、圧倒的なスケールで描いた作品。

主人公は、勝手に現地で王として君臨するカーツ大佐を抹殺する使命を帯びて旅にでます。
その先々で体験する様々な出来事。
全てにおいて、いちいちコダワリとウンチクとツッコミどころ満載のエピソード!
(この映画の製作にかかるすったもんだだけで映画が成り立つほどのベラボーな作品でもあるグラサン)

先ずは「空の騎兵隊」。
第一騎兵師団はかつての馬をヘリコプターに変え圧倒的な力で攻撃を行います。
(黄色いスカーフは南北戦争、インディアン戦における傾奇者。カスター将軍だびっくり)

ヘリコプターの大群で敵陣を空から急襲。景気付けに「ワーグナーのワルキューレ」を大音量でかけながら。
(コレは第二次世界大戦時のドイツによるスツーカ爆撃機の心理効果である「サイレン」とそれを報じるニュース映画へのオマージュ)

ロバートデュバル演じるキルゴア中佐もブッ飛んでいます。グラサン
「ベトコンはサーフィンなどせん!」(戦闘中に何が何でもサーフィンをやる)

「爆撃をして旧石器時代にしてしまえ!」
(実在の米空軍重鎮カーチス・ルメイのセリフ)

「朝に嗅ぐナパームの匂いは格別だ!
(F-5戦闘機編隊によるナパーム爆撃びっくり)

撮影はフィリピン軍全面協力の全てホンモノびっくり(今じゃ考えられん!!)


戦場のど真ん中で繰り広げられる「プレイメイト」の慰問ステージ。ラブ
ドアーズ、ストーンズ、CCRなどの'60ロックの匂いプンプングラサン

「戦場で殺人罪を持ち出す事は、カーレースでスピード違反を取り締まるようなものだ。」

「銃弾を加えた後で病院へ運ぶ事を繰り返す欺瞞。」

「自分達は土地とそこで生きる事を守るために戦っている。アメリカは何のために戦う?」

セリフの一言一言の表現と、その意味合いに改めて感心おねがい

かつて先進国の理想的な人間であったカーツ大佐。
「私はまるで老婆のように、恥ずかしげもなく声をあげて泣いた。」
「ダイヤモンドの弾が額を貫いた。」
「任務を遂行する目的の為に、感情を消し去る事ができる純粋、完璧な精神力を持った部隊があれば、すぐに戦争を終わらせてみせる。」
理想主義で完璧を求めるが故、戦場の現実から受けた心の傷は深く暗い。
故に考え方を同じくする主人公(ウィーラード大尉)に、彼自身の意思で殺される運命に出会う事で、やっと救われる。

何回も観た映画です。
いつもは物語前半の、勇壮でダイナミックな展開に比べ、後半の暗く哲学か形而上学かよくわからない演出は、退屈でたまらなかった。
しかし、今回は不思議と素直に感じる事ができました。もっと欲しいおねがい(このIMAXヴァージョンでの臨場感が為せる業かも)。

主人公とクルーのうち、先進国アメリカ本国の制度、価値観を置いて来ていない「正常な人間」はこの地で命を落とす。
結局、サーファーでハミ出し者の「ランス」のような天然かつ寛大で、ユル〜いバランス感覚を持ち合わせた人間は何処でも生き延びるんだろうなぁ口笛

さて、クルーの1人。一番若い「クリーン」17歳。
真っ先に死んでしまうのだが…

実は演じたのはローレンスフィッシュバーンびっくり
(「マトリックス」のモーフィアスだぞ!!)

そのクリーンの葬儀の場面は外せないとの事で追加された「フランス入植者」のカット。
それで今回はウィーラード大尉のロマンスのお相手の出番があります。
魅惑の未亡人。ロクサーヌ役のオーロール・クレマンさんですラブ
ジャングルに忽然と現れる洋館。白人の農園での豊かな暮らしに対する強い執着。戦乱に翻弄される運命。「風と共に去りぬ」へのオマージュ(だと思う)。

さて、主人公ウィーラード大尉。
当初はS・マックイーンの予定でしたが、病状から断念。
紆余曲折からマーチン・シーンに白羽の矢が当たりましたウインク(チャーリー・シーンのパパです。因みに頬のケガは後に「プラトーン」にて息子が再現てへぺろ)

ムッチャカッコイイラブ
わしにもこのタイガーストライプのジャケットをチョーダイな!!爆笑

ぜひ、この機会に劇場で体感してくださいなウインク

ではバイならバイバイ