「ブラック・ダリア」(2006年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ブライアン・デ・パルマ監督によるアメリカのドラマ映画。出演はジョシュ・ハートネット、スカーレット・ヨハンソン、アーロン・エッカート。

 



<あらすじ>

バッキー・ブライカートとリー・ブランチャードの両刑事は、コンビを組んで数々の事件を解決してきた。ふたりは女優のエリザベス・ショートが殺された事件を担当。マスコミは事件をブラック・ダリア事件と呼んで連日報道した。バッキーとリーは、彼女が通っていたレズビアン・バーで聞き込みを開始した。

店にはエリザベスに似たマデリン・リンスコットという女性がいた。彼女は裕福な家の出ということで、レズビアン・バーにに出入りしていることは内緒にしてくれと頼んできた。捜査にのめり込んでいったリーであったが、あるとき調べていたデウィットから反撃を受けて彼を射殺、その直後、謎の人物と交戦になって殺害されてしまった。

相棒の死を嘆くバッキーであったが、リーの死後、彼の横領の罪が暴かれる。デウィットが銀行強盗で得た金を奪い、さらに彼の恋人も奪っていたのだ。そのような関係から、出所したデウィットに命を狙われていたのだった。

ブラック・ダリア事件に戻ったバッキーは、エリザベスが出演していたポルノの撮影現場がマデリンの家に似ていることを突き止め、ついにエリザベス殺害現場を突き止める。すると彼女の母親ラモーナがやってきてことの真相を話した。

それによると、マデリンの父親が娘に顔の似たエリザベスと関係を結ぼうとしたため、ラモーナがエリザベスを殺したのだという。その後、ラモーナは自殺。リーはこの事実を突き止めており、マデリンと実父のジョージ・チルデンをゆすっており、彼らに殺されたのだという。

<雑感>

ブラック・ダリア事件は実際にアメリカで起きた殺人事件で、未解決のまま迷宮入りしている。この作品は独自解釈で話を作ってはいるが、悪徳警官が自滅しただけの話に、女の裸が絡めてある構造。ジョシュ・ハートネットやスカーレット・ヨハンソンの裸目当てに集客する映画だ。どっちにも興味がないとただの凡作である。

変なセピア色の画面が鼻につくし、結局はリーがすべて悪いことになっていて、彼を襲撃した謎の男たちが最初の事件に絡んでくる展開もありがち。ハリウッド大作といってもこの程度ではちょっと。ブライアン・デ・パルマに期待したがちょっと期待外れな出来だった。

☆3.0。評価は平均くらい。