「東京ステーションギャラリー」 で開催された 「隈研吾・くものもの展」 に伺って 「竹・竹ひご・木」 を

   素材とした作品を拝見し、これから 「紙 素材」 のコーナーに向かいます。

 

   青海波

   薄い面に切り込みを入れ伸ばした「軽やかで透明なメッシュ」は、「金属パネル」では「エキスパンド

   メタル」と呼ばれるが、繊維の長い「国産・楮」のみを使って漉いた「強度のある手漉き和紙」に切り

   込みを入れると「エキスパンド和紙」ができ、これで「筒」に入れて運べる「移動式の茶室」が完成。

   このエキスパンドが出来る波型が「日本伝統パターン」の「青海波」に似ているとして命名したとか。

 

 

   ペーパーブリック

   「古新聞」を水で溶かして、それを型に入れ「紙の水素結合」だけを頼りに「乾燥成型」させたと云う

   「タマゴケース」を応用して、軽くて環境的に優れた「紙製ブロックの凸部と凹部」を噛合せ積上げる

   「組積造」の自由なアート空間です。

 

 

 

   ペーパーコクーン

   厚さ1mmと云う特殊な紙「バルカナイズドペーパー」を使用して、しなやかな「紙の帯」を捻りながら

   織り、柔らかな「繭」を作って、イタリアで開催の「ミラノサローネ 2015」に「キッチン・パビリオン」を

   出展しています。

 

 

 

 

   Archives AntonioClave

   「門出和紙」を主宰する「和紙作家・小林康生 (「青海波」の手漉き和紙も)」のアトリエで、竹製の

   籠に「ドロドロの 和紙溶液」を絡め作った「和紙まぶし」にヒントを得て、20世紀のスペイン美術を

   代表する「アントニ・クラーヴェ」のアーカイブを、「和紙」を塗した「アルミエキスパンドメタル」を覆う。

   「和紙」を塗すことで「エキスパンドメタル」の透明度を調整することが出来るとか。

 

 

 

   「三階展示会場」から階段を使って「二階会場」に移動し・・・「東京駅創建時の煉瓦(重要文化財)」

   を拝見いたします!

 

 

 

 

 

   虫塚

   鎌倉・建長寺に建つ「虫好きな脳学者・養老孟司」の発案による「虫供養モニュメント」

   「虫籠」のような金網が「ゾウムシのオブジェ」を螺旋状に囲み、金網が苔むす頃には一層周囲の

   竹林に調和すると願う「生命の大切さを意識させる慰霊碑」に。

 

 

   AnnyGroup 本社 (仮称)

   「土と緑」が絡み合ったようなファサードとインテリアを目指し、「スタイロフォーム」の外に直接左官

   を施し、「スチールのアングル」に特殊シーラーを塗った上に直接土を塗ったようです。

 

 

 

 

   この後は・・・・・「安養寺木造阿弥陀如来坐像収蔵施設」から拝見いたします!