名悪役列伝~石橋蓮司 | VBCテレビブログ放送

名悪役列伝~石橋蓮司

最近ではすっかり拝むことが無くなってしまった(泣)筋金入りの名悪役を語るシリーズ。今回は石橋蓮司さん!

近年は流石に凶悪犯というよりは、味のある渋め系の名脇役といった雰囲気ですよね。

しかし若かりし頃は、"口数の少ない、何を考えているのかよく分からない不気味な過激派学生"風の犯人役が印象的でした。

'70年代当時の大学生風な、不健康な長髪+薄ら髭がいかにも・・・な感じでした。かといってフーテン風な感じはしなくて、ある程度生活にゆとりがありそうな、それでいて社会に色々な不満を抱く学生役の印象が強いです。

ガロの曲が流れている喫茶店でタバコを吸いつつ同士と今後の運動方針を話し合い、夜な夜な時限爆弾の制作に精を出す・・・みたいな感じ。感情の起伏と表情の変化が少ない、かなり知能的な犯人役が印象的でした。

当局的に一番印象的だったのは、アノ勝新太郎さん(故人)が監督・脚本・主演を務めた"テレビ史に残る大問題作"「警視-K」(日本テレビ系/'80年)の第一話への出演でした。

本作、ドラマなのにセリフの殆どがアドリブ(笑)だったというトンでもない刑事ドラマで、故・勝さん演じる賀津勝利警視(通称・ガッツ)から色々と尋問を受けた石橋さんが、かなり戸惑いながらボソボソとか細い声で受け答えしていたのが大変印象的でした(泣)

何せ台本が無く、石橋さんもどう受け答えして良いか全然分からずかなり困った様子で演じていたのが手に取る様に感じられました(泣)

また刑事ドラマではないものの映画「陽はまた昇る」('02年/東映系)で、日本ビクターの副社長役(金沢紀之)で出られていたのも印象的でしたね。家庭用ビデオ(VHS)の独自開発に反対する役柄で、最後までVHS開発にお熱だった西田敏行さん演じる加賀谷静男事業部長(後の日本ビクター副社長・高野鎮雄/故人)と対立する役柄でした。


奥方は緑魔子さんなのも意外でしたね・・・。






ヒッピー系?

若かりし頃の石橋蓮司さん。誘拐犯役も印象的でした。