なぜか今頃(3)『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011) | アディクトリポート

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現在の週3回(金・土・火の深夜0時→土・日・水)のブログ更新体制だと、

うんと後回しになる記事もある。

 

なんと、2017/11/10に観た映画のレビューです!

『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』吹替版



2018/4/27公開の、

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の前に、

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)で未見の作品を観ておこうと言うことで、

まずは『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』を。

劇場公開は2011年で、

機を逃しているうちに、3D版の公開は終了。

 

時間も合わず、結局『電人ザボーガー』を見てしまった。

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……。
 

『ザボーガー』っていえば、

『秘宝』の極端なヨイショぶりが懐かしいなあ。

まずは同誌の主客(しゅかく)転倒ぶりがすさまじく、

はじめに『秘宝』があって、

映画は『秘宝』に沿う形で存在という、

「いや、それって逆だろ」状態が続いて久しかった。

 

物事に明るい展望が抱けない人が指揮権を握ったって、

肯定的な仕上がりになるわけないしね。

 

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それはさておき、

『キャプテン・アメリカ』だが、

手堅い筋運びで破綻なく、

伝えるべき内容をしっかり伝え、

まずまず満足。

 

不満点をしいて挙げれば、

吹替版の翻訳は、あまりデキがよろしくない。

 

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主人公のスティーブ・ロジャーズ(クリス・エヴァンス)は、

ひたむきな愛国心にまんまとつけこまれ、

人体実験のいけにえの末に、キャプテン・アメリカに。

なってからも、

戦争の経費に充てる国債の広告塔に利用される。

 

結局、この愛国バカの精神が便利屋的に使われ続け、

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、
saigo
国家の犬に墜ちないアイアンマンとの確執につながっていく。

 

本作『ファースト・アベンジャーズ』の監督は、

ジョー・ジョンストン。

 

監督作品のできには波があり、

△『ミクロキッズ』 Honey, I Shrunk the Kids (1989)

◎『ロケッティア』 The Rocketeer (1991)

△『ジュマンジ』 Jumanj (1995)

◎『遠い空の向こうに』 October Sky (1999)

△『ジュラシック・パークIII』 Jurassic Park III (2001)

△『オーシャン・オブ・ファイヤー』 Hidalgo (2004)

未見『ウルフマン』 The Wolfman (2010年)

——と、駄作こそないが、

「傑作」と「まあまあ」が交互な感じだった。

 

フシギなのは、あの『ロケッティア』『遠い空の向こうに』を監督したのに、どうして…

といった感じで、

監督の極意をきわめたのか、

単なるまぐれ当たりかが判然としないことだった。

 

ジョンストンの映画界参加のデビューは、

『スター・ウォーズ』(1977)の特殊効果で、

ILMの創設時からのメンバーだった。
ston

 

そんなジョンストン、

次回作『ナルニア国物語』をもって、映画監督業を引退

と知り、

驚くと共に、

「ああ、そうだったのか」と、勝手に気がついたこともある。

 

先週の金曜ロードショー(2017/12/1)で『帝国の逆襲』を見て、

2時間の放送枠に収めるために、

味のある特撮シーンがごっそりカットされたのはともかく、

けっこう楽しんでしまった。

 

吹き替えが市販ソフト版なのは、

日テレのルーク=水島裕版は『帝国』が今回とは編集が異なるカット版しかなく、

また「フォース」を「理力(りりょく)」と訳すなど、

どうにも古すぎたためでもある。

 

この作品は、つくづくひっくり返しの連続だなあと今さら気付く。

 

ベン・ケノービの霊体から、

「私も教えを請うたジェダイマスター」

と言われていたから、どんだけ立派かと予想していたヨーダとか、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-だよ
 

ハン・ソロの友人だから、

そこに身を寄せれば安泰だと油断していたランドとか、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ranndo

とどめはダース・ベイダーで、

ルークの父を殺(あや)めたのは、 この黒い巨漢のはずだったのに…

 

でもって『帝国』の魅力とは、

知恵と工夫のかぎりを尽くす総合力

だという結論に行き着いた。

 

監督がアービン・カーシュナーだから?

いやいや、『ロボコップ2』だって、彼が監督したんだし。

 

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脚本がローレンス・キャスダンだから?

だったらどうして、『フォースの覚醒』も彼の脚本なのに、
ふたり
あんなにスカスカでガバガバだったの?

 

プリクエル『エピソード1・2・3』のスタッフは、
とり
ディズニー体制では外されると知った時、

その3作にノータッチだったジョンストンは、

ついに自分の出番がやって来ると期待したんでは?

 

しかしプリクエル圧倒支持者のCGアニメ監督、デイブ・フィローニが、

『クローン・ウォーズ』

 

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『反乱者たち』を任せられたのと同様に、

 

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『フォースの覚醒』が敷いたレールで続ける従順な犬、

ライアン・ジョンソンが新体制を引き継ぐと決まった以上、

ジョンストンはもはや出番がないと、

引退を決めたのではないか。

 

 

私も見たかったよ、

ジョー・ジョンストン監督のスター・ウォーズを!