※今回、かなり画像数&文章量が多いので前後編にしています
また、コメントは「後編」にてまとめて受け付けていま
す。
 
 
 
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2011年、「ザ☆ヘッドマスターズ」イヤー!!という事で今回紹介するのは今年の顔!!(笑)
国内展開における主人公格、良くも悪くも「ザ☆ヘッドマスターズ」を代表するキャラである「ヘッドマスター攻撃指揮官クロームドーム」です。
 

 
良い機会なのでG1TVアニメシリーズ第3作
トランスフォーマー・ザ☆ヘッドマスターズ
そのものについて説明しますと・・・
「トランスフォーマー」の初期アニメは第一作、続編「2010(海外では第一作と共にファーストシリーズとして扱われています)」は海外主導で作られたのですが、海外でのTVシリーズ展開はここで終了。1987年からは日本独自のシリーズとしてタカラと東映動画(現:東映アニメーション)による「ザ☆ヘッドマスターズ」が製作されました。
 

 
HMはそれまでの海外シリーズと違い「ヘッドマスターズ達を明確な主人公チームと設定」したり、「シリーズを通した陰謀(によるセイバートロンの爆破)」「人死にやその仇討ち」等日本アニメ的な要素を取り入れました。
…その結果、初期トランスフォーマーの魅力であった「圧倒的なテンポの良さ」や「肩の凝らない陽気さ(ムービーは別として)」「個性豊かなキャラ達」等の要素が失われ、そういった理由で本作を苦手に思うTFファンの方がいらっしゃるとは思うし、私もそれについては反論するつもりはありません。
 

・・・ただ、私個人としては決して嫌いじゃないというか、それなりに思いいれのあるシリーズだったりします。
それにはいくつか理由があって、一つはこのクロームドームも前回の「ダブルクロス」同様、TFコレクションごく初期に入手し、当時は「HM」のアニメは知らなかったけど玩具は良く遊んでいたという思いいれがあった事。

また昔は今の様に合法非合法問わず「ネットで観れる」という環境が整ってなかったので、当時は「ヘッドマスターズ」が観てみたいと思っても観れず、後年DVD-BOXが発売された時は喜び勇んで購入したモノです(学生にはかなり高い買い物でしたが・・・)。
そういった当時の境遇もあって、この「ヘッドマスターズ」というシリーズにはちょっとした思い出があるのも積極的に取り上げている理由です。
 
また、単純に「1987年度発売の玩具が積極的に活躍するシリーズ」としてTF玩具好きとしてはそれだけでも価値あるシリーズだと思いますね~。
 
※3/8追記
この記事をUP後に、当時御覧になられていた方より「日本のアニメらしくなり、以前の海外シリーズに比べて観易くなった」というコメントを戴きました。
私の場合は後年からTFシリーズに入った身で当時の事情というのは良く分からなかったりするのですが、HMに関して批判意見の他に今回の様な肯定的なご意見を戴きました事を改めて記録しておきたいと思います。
 
 


 
 
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・ヘッドマスター攻撃指揮官 クロームドーム
 
クロームドーム(Chromedome)」は日本国内においては「サイバトロン・ヘッドマスターズ」の若きリーダーとして登場。基本あまり戦わない「総司令官フォートレスマキシマス」の代わりに前線で戦うキャラクターという感じでした。

ちなみに海外版は同型玩具ながら大幅に設定が異なるので今回まずHM版を説明し、海外設定については後編にて説明しようと思います。

 
 
 
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「トランスフォーム!ダッシュ!!」
・ビークルモード側面
 
クロームドームのビークルモードは「パワーカー」、地球のビークルをスキャンしていないSFデザインの車となっています。ヘッドマスター達はロボットモード→ビークルモードの変形の際には「トランスフォーム・ダッシュ!」と叫ぶのが特徴です。

 
 
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・マスター戦士「クローム」

クロームドームの「本体」ともいうべき小型フィギュア「マスター戦士」。「ザ☆ヘッドマスターズ(以下HM)」では人間大のロボット生命体となっています。
 
ちなみに海外名はこのフィギュアの名称は「スタイラー(Stylor)」といい、やはり国内版とは設定が異なるのですがこの辺りも後編にて・・・

 
 
 
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・トランステクターに搭乗!
 
「HM」アニメではヘッドマスターのボディは意思を持たない「トランステクター」という設定。サイバトロンヘッドマスター達は元々400万年前に戦火のセイバートロンを脱出した戦闘能力に乏しい市民で、惑星「マスター星」にて修行を積んだ事でトランステクターと合体する能力を身につけました。
 
玩具ではキャノピーを開いてフィギュアをトランステクターに搭乗可能!かつてのダイアクロンを彷彿とさせて個人的には気に入ってます。
クロームの腕を前にやればより運転してる感じが出るのですが、マスター戦士の腕はピンが折れやすいらしいので最近は腕を動かしていません。

 
 
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・変形開始!
 
この時期のTF全般に言える事ですが、SFビークル(ビースト等)「現実に存在しないモチーフ(=変形への制約が少ない)」であるモノが多い事や、当時のハスブロの意向等から、変形はかなりシンプルです。

 
 
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「トランスフォーーーム!」
トランステクターを胴体に、クロームを頭部に変形・・・

 
 
 
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「ヘッド!オン!!」

変形した頭部を胴体に合体させれば変形完了!国内版ではこの際に「トランスフォーム!ヘッドオン!」という掛け声を発します。詳しくは後述しますが、このヘッドオンの際の「パワーメーター」が動くのがまた面白いです!

 
 
 
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・クロームドーム・ロボットモード
デザインは非常にシンプルです。ただ茶色を主体としたカラーリングというのは「日本アニメのメインキャラ」としてはかなり意外性のある配色だと思います。

「トランスフォーマー」シリーズ全体の特徴の一つに、日本のアニメ等では使われない様なカラーリングを意識的に持ってきているという事があります。これは聞いた話ではガイジンさんが「日本のロボットは似た様な色ばかり使う」と思ったからだとか・・・?。個人的にはTFトイのこういった個性的な配色もまた魅力だと思っています。

 
 
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武器は「2連クロームレーザー」、見ての通り2丁の銃なのですが「ザ☆ヘッドマスターズ大百科(ケイブンシャ)」によると銃をサーベルに見立てた「レーザー殺法」も使う事が出来るそうです。・・・オープニングではそれらしい描写があったけど本編でやってたっけかな・・・
 
「HM」の声優さんは「堀 秀行」さん。声はかなりカッコイイです!
クロームドームは人間で言えば16~18歳(HM大百科より)にあたる若さで、性格はとにかく良くも悪くも「直情的な熱血漢」という感じです。
直情的なキャラはこれまでのTFシリーズにもいたのですが、クロームドームの場合「いきがって行動して失敗する」「仲間を殺された恨みを語る」「他のキャラとよくもめる」等々とにかく描写が湿っぽく、その辺りで「HM」の作風もろとも苦手に思うファンもいらっしゃるという印象です(苦笑)
 
個人的にはコレクション初期に買った玩具という思いいれと、第26話「地球に賭けるこの命」といったメイン話ではカッコ良く見える場合があり(この話も前半はアレなんだけど・・・笑)、そういった補正もあって結構好きなキャラですね。
 

 
 
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・背面
もうカーモードそのまんまというか、驚くほどシンプルです。
 
キャノピー部分には「シークレットエンブレム」があり、温める事でサイバトロンのエンブレムが出てきます。
 

 
 
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・バストアップ&パワーメーター

1987年期の「ヘッドマスター」最大の特徴がこのパワーメーター!これはマスター戦士を「ヘッドオン」する事によって胸のスロット部に「スピード」「体力」「知力」の能力値がメーターとなって表示されるというギミックです。
 
ヘッドマスターは「マスター戦士」と「トランステクター」に互換性があり、それぞれのボディに頭部をつけ変える事が可能です、これがまたかなり楽しかったりするので後編で改めて触れる予定です。
 
クロームドームの玩具における能力値は「スピード:5」「体力:5」「知力:9」とぶっちゃけ知力以外はあんまり高くありません(笑)
 

 
 
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ところがである!!
 
当時の広告やCMではクロームドームの能力値は実際の玩具よりも高く紹介されていました。私の場合クロームドームの玩具と、広告が載ってる「テレビマガジン増刊」を買ったのがほぼ同時期だったので、このスペックの違いに混乱していました。
 

 
 
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・バイオ&テックスペック
・・・後年気づいた事なのですが、クロームドームは「国内アニメのメインキャラクター」故か国内版のスペックが海外版に比べ大幅に増量されています。当時のコマーシャルはおそらくこの国内版のスペックを元にしたのかな~と推測しています。
 
日本版のスペックに合わせたクロームのフィギュアが出てたという話は聞いた事が無いですし・・・
 

 

まずは前編終了!前編では玩具単体での紹介でしたが、後編では他の玩具と絡めた遊び方や海外版設定について触れていく予定です。
 
※3/5追記・・・後編UPしました。