ナツトウダイ | nemophy photo-blog

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花などを記して残す雑記帳


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ナツトウダイ(夏燈台)

トウダイグサ科トウダイグサ属

丘陵や山地に生える多年草


トウダイグサ属は、杯状花序(椀状花序、壺状花序)が特徴の植物です。


杯状花序は、杯状の総苞の中に、1個の雄しべからなる雄花が複数、1個の雌しべ(花柱3個)からなる雌花が1個あり、萼や花弁はありませんが、それ自体が一つの花のように見え.るため、偽花とも呼ばれます。


咲き進むと、雌しべが先に熟し、大きくなった雌花の子房が外に出てきて、その後雄しべが熟します。

名前の由来は、昔の時代の明かりをとる道具であった“燈台”の燈明皿から灯芯が出ている様子に見立てたものです。


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花序の縁に4個ある、黄色く見える三日月状(かすがい状)のものは腺体で、蜜を出す器官です。


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花序としてはあまりにも構造が奇抜ですね。

この瞬間だけを撮影しただけでは、この花を理解するのは難しいようです。

手元に置いて毎日観察してみたい花ですね。

(写真は、7月5日の至仏山中腹にて撮影)



トウダイグサ属の仲間を見ていましたら、ハナキリンもそうでした。確かに似ています。
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腺体や、雌しべの花柱が3個あり、それぞれ2裂している雌花らしきものが見えます。
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ハナキリンは、2008/10/8栃木県真岡市の井頭公園花ちょう遊館で撮影