「普段はこうしゃべってるけんが。今まで猫かぶっとったです(笑)。
博多弁しゃべっとると、八女のばあちゃんがのりうつったみたいになると」
芸能生活22年目にして初めての博多座公演に、誰よりも感激し興奮されていたのはきよしさんだったのかもしれません。


「氷川きよし 劇場コンサートツアー 2021」の博多座公演の昼の部でのこと。
先に、セットリストですが、新歌舞伎座公演と同様の全28曲でした。

初めての゛劇場コンサートツアー゛に、昨日、昼夜、参加させていただいて、新歌舞伎座に参加されたYさんがセットリストを送ってくださったメールに、゛感動して涙が出ました゛と、書き添えておられた意味がようやくわかりました。

素晴らしい構成と演出で、あえて、゛ヒストリー゛と銘打たなくても、゛氷川きよしの歴史゛が仄(ほの)見えてきて。
同時に当時を知る人には、その時から、どれほどきよしさんが進化&深化しているかを感じさせる、あまりにも素晴らしい歌唱が展開されたのです。
ああ、この人のファンになって22年付いてこさせていただけて、なんて幸せなんだろうと、思わずにはいられませんでした。
もちろん「限界突破×サバイバー」がきっかけでファンになった方には、゛新たなkii゛をしることになり、その底知れぬ歌唱力にノックアウトされるのではないかと思います~。

懐かしい曲を新鮮さを少しも失わず、けれども深みをまして堂々と歌われるきよしさんに、22年の時の流れを感じて...。
また、アコースティックバージョンでの、ドラマティックな演出と、きよしさんの素肌のような歌声に酔いしれ、涙が、大袈裟でなく滝のようにながれたのです。
マスクをしてるわたしたちをこんなに泣かせるなんて!

なにをどう書いても、言葉が追いつきませ~ん!
とにもかくにもすごいんですもの!
もう、太鼓判100個、一気に押しちゃうっ!
と、まだまだ感動の坩堝のわたしなのです。


正直なところ、゛劇場コンサートツアー゛ときいたとき、そんなにピンとくるものがなかったのです。
新歌舞伎座でのセットリストをみても、懐かしい曲も歌ってくださるんだという嬉しさと期待を抱いたどころでとどまっていました。

でも!
構成や演出で、まだ味わったことのないきよしさんの魅力がこんなにも際立つということを
あらためてしったのです。
詳しくは、今日、昼の部を観てから帰宅しますので、今夜、3公演を振り返りながらじっくり書いてみたいと思っています。
そのため、この記事はほとんどわたしの心境を書きますこと、ご了解くださいませ。


一夜明けて昨夜より少しだけ冷静になって考えてみると、それだけ多くのものをきよしさんが蓄積されてこられたということなのですよね。
加えて、それを可能にするスタッフやバンドメンバーの皆さんと、深い信頼関係をつくりあげてきたからこその今現在なのだと感じます。

わたしの感動は超弩級!
夜の部が終わっても、きよしさんから放たれた光に包まれたまま、どこから何をどう書いたらよいのか、思考停止していました。

コンサートのとき、きよしさんを通じて知り合ったお友だちのお顔が次々に浮かんできた瞬間がありました。
どなたもお家の事情や健康状態が許せば、博多座のこの空間に来たかっただろうなあと思ったら、また涙がこぼれました。

きよしさんは、夜の部で、
劇場公演のオリジナルソングをメドレー歌唱されると、
「座長公演での経験は自分の財産です」
と感慨をこめておっしゃいました。
また「浅草人情」、「箱根八里の半次郎」、「大井追っかけ音次郎」と3曲を歌われると、
「こうして懐かしい曲も歌ってみると、過去の作品も愛しく感じます」
と。
そして、
「22歳でデビューして演歌歌手としてがんばってきました。
20周年が近づいてきた頃、20年、自分自身が、やるべきことをやりきれたと思うことができたらポップスも歌わせていただこうと思うようになりました。
(歌の主人公になりきって歌うだけでなく)自分の心のなかも表現したいと思うようになっていたんです」
と、胸中をお話しされたのです。


前後しますが、昼の部では博多弁が炸裂しまくり!
ハイレベルのネイティブな博多弁に大爆笑でしたが、書き取るのは至難の技でした。
皆様にお伝えできればとメモとってみましたが、やっと3割くらい?
そのことも次の記事で!

文末に。
昼の部で「出発」、そして「母」を歌われる前のトークで、
「本当は東京になんか行きたくなかった。
でも、そのままだと自分は変われない。
ここで東京に行かないと変われないんだと思いました。
弱い自分を変えかった。
コンプレックスをバネにして強い自分になりたいと思ったんです」
きよしさんは途中で何度も涙で絶句されながらそこまでおっしゃると、
「何年経っても、故郷に帰ってくるとこみ上げてくるものがあります。
両親に可愛がって育ててもらって、自分は一生かけて恩返ししたいです」
前日、博多入りされたそうですので、ご両親にお会いになっての思いもおありだったでしょうか。

きよしさん!
そのときはあなたの胸のなかだけの小さなともしびだった勇気が、゛氷川きよし゛をこの世に誕生させ、育て、今や多くの人を励ましていますね。
わたしもまた、あなたの存在と生き様に魅せられ続けています。

今日の博多も快晴です。
昼の部にいってまいります!