開幕から一週間目に再見しました。





 珠城さん、とても感情がこもっていて驚きました。開始30分ぐらいのところで、レミゼのジャンバルジャンみたいに「生まれ変わるのだ」と独白と独唱があるのですが、涙を一杯流しておられてびっくりしました。

 その後も、一言一言噛み締めるように演じておられる場面もあり、一週間でかなり深まった印象でした。

 今回の齋藤先生は月組の方々にかなり助けられていると改めて思いました。阪急梅田駅、神戸線側三階に迫力ある武蔵軍団がありました。齋藤先生には一度、武蔵に斬られて頂いて自己満足を反省して欲しいです。





 そして、再び揺さぶられたのは美弥さんの歌。以前、ある演劇ライターさんが香寿たつきさんの歌を「歌澪」が素晴らしいと書いておられたのですが、美弥さんの歌も正に豊潤な歌澪があって、何度も何度も感動しました。

 今、各組の若手にも歌の巧い方は何人かおられますが、美弥さんのような宝塚らしい歌澪を備えた歌を聴かせて頂ける方は少ないと思います。

 私見ですが、今の宝塚で、伝統的な宝塚らしい歌を歌われるのは美弥さん、明日海さん、望海さん、凪七さん。全て89期。

 そして、先日惜しまれながら退団されましたが、ピカ一の宝塚らしい美貌の男装の麗人・七海さんも89期生。

 劇団は2020年に向けて95期生で揃える事にやっきになっているようですが、その前に宝塚らしい人材が揃っていたこの89期5名を各組のトップとして揃えて欲しかったです。