これはただただ森下愛子が可哀想な映画です。「十代 恵子の場合」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「不良番長」シリーズの内藤誠監督による1979年製作の森下愛子主演の青春映画です。

 

私立四葉学園の女子高生・恵子は夫婦仲の悪い父母、落ち着かない家庭、成績至上主義の先生、息のつまりそうな高校生活に嫌気がさし、大学入試を目前に控え突然道を外してしまう。ある日、先生と真っ正面から対立した恵子は、不良グループの誘いにのってスナックやディスコに通いはじめ…

 

森下愛子といえば「サード」や「十八歳、海へ」のイメージが強いので、この作品で冒頭に真面目でウブな姿に違和感を持ちました。ちなみにこれが森下愛子の初主演作だそうです。森下愛子のデビュー作品「地獄の天使 紅い爆音」も内藤誠が監督だったとか。これが内藤監督最後の東映社員時代の作品に。

 古本屋の店員にブレイク目前の風間杜夫がいたりします。彼女を情婦にするヤクザが三浦洋一です。

エロい場面もあるけど、画面がホラー映画なみに暗すぎです。

かと思えば白すぎな露出オーバーになったり、なんか見せ方が中途半端。そして、絡みの時間が短い!

三浦洋一のヤクザまわりの話がリアリティなく、盛り上がらず。

テンション低いまま、しみったれた物語が進行します。

この内容でエロをしっかりやらないとかどういう料簡なのか?監督は社長にやらされた企画でノッてなかったんだろうなと思います。

初主役作品がこれなんて森下愛子が可哀想。

公開時に大コケしたのも納得。