スイスの美味しい食べ物と食文化!とくに食べておくべき名物

スイスの美味しい食べ物と食文化!とくに食べておくべき名物

スイスの料理は、チーズを使った料理が多くありますが、チーズ以外にも満腹感があり素材の良さを楽しめる料理が多くあります。
しかし、スイス料理には深い歴史があることをご存知でしょうか。
今回は、スイス料理の歴史を解説しつつ、スイスに赴いた際にぜひ食べてほしい食べ物を紹介します。

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スイスの食べ物事情

スイスでは、国民が毎日のように食べている食材があります。
それは、チーズです。
自他国が認めるチーズの美味しさや、スイスの食について詳しく解説します。

スイスはやはりチーズが人気!

スイスでは、チーズなどの乳製品が大人気です。
「チーズ大国」とも評されるスイスは、チーズ生産が盛んであり、山岳地帯の酪農や牧畜の知識や技術が盛んでした。
元をたどると、古代ローマ時代からとも言われています。
長い歴史の中で培われ続けた技術と知識で、世界から評価されるほどのチーズ作りが実現できたのでしょう。
ちなみに中世の時代では、チーズなどの乳製品は栄養価が高く、保存の利く食材で重宝されていました。
今でも、現地のスーパーではチーズの種類が豊富に取り揃えられ、毎日購入されるほどです。
国民に欠かせない食材となっているチーズをぜひ、現地で味わってください。

スイスの主食はパン

スイスでは、パンを主食としており、宿泊したホテルでは必ず提供されます。
たくさんおかわりができるように、バケットに入れて提供されたり無料で追加注文できたりすることが可能です。
日本で例えるなら、パンは白米と同義であり、基本的におかわり自由!
しかし、かつてはパンの原材料である小麦粉はとても貴重であり、普段はライ麦などが混ざっている「黒パン」を食していました。
ただし、日曜日や祭日のときにのみ、特別に「白パン」を食べることができていたのです。

スイスの食べ物に関する歴史

スイスの料理は、隣国からの影響を受けた食べ物や料理が多くあります。
フランス・イタリア・ドイツなど、気候の違いや各隣国の伝統的な農産物からの影響が大きいです。
スイスの伝統料理には、農業国にあるじゃがいもやチーズをメインにしている料理が多くあります。
隣国の影響から、スイスの各地域によって郷土料理が多様化されました。

スイス地域ごとの食文化

スイスの地域ごとの食文化は、言語圏もわかれているため、東西南北で異なります。

今回紹介するのは、下記の3つです。

  • スイス西部の食文化
  • スイス南部の食文化
  • スイス東部の食文化

各地域の食文化を紹介しましょう。

スイス西部の食文化

スイス西部の食文化は、チーズをつけて食べる「チーズフォンデュ」が、郷土料理として根付いています。
特に、スイス西部ヴァリス地方の郷土料理であり、パンにチーズを絡めて食べることが一般的です。
家庭やお店によっては、チーズの種類や絡める食材が異なる場合があるため、各場所で味や濃さが異なるでしょう。
日本人にも馴染みのあるチーズフォンデュですが、現地では味の違いを楽しめます。

スイス南部の食文化

スイス南部の食文化は、チーズの切り口を温めて溶かし出す「ラクレット」が郷土料理として根付いています。
溶けて熱々のチーズをナイフやフォークで取り、食材に乗せたり付けて食べる料理です。
ラクレットでは、大きな半月状のチーズを用いるだけではなく、専用のラクレットオーブンが用意されます。
近年のスイスでは、ラクレット用の卓上ヒーターがあるほどです。

スイス東部の食文化

スイス頭部の食文化は、大麦入りのスープに小さく切った野菜やベーコンを煮込んで作られる「ビュンドナー・ゲルシュテンズッペ」が、郷土料理として根付いています。
山岳地帯の長く厳しい冬を乗り越えるために、体が温まり栄養価の高い保存食として食べられていたことが理由です。

スイスに行ったら味わいたい食べ物

スイス観光に赴いた際には、観光名所だけではなく美味しい郷土料理を堪能していただきたいです。
ここからは、ぜひ味わってほしい食べ物が多くあります。

チーズフォンデュ

スイスを代表する料理でもあるチーズフォンデュは、真っ先に食べてほしいものの一つ。
世界でもトップクラスの美味しさがあるスイスのチーズを使用した食べ物は、素材の良さ・旨さをシンプルに楽しめるでしょう。
また、各お店によってチーズの種類・濃さ・味・香りなどが異なるため、現地では複数のお店での食べ比べをおすすめします。
チーズフォンデュ鍋も、お店の個性が出たデザイン性のあるものが多く、雰囲気全体を楽しめます。

オイルフォンデュ

チーズなどの乳製品が苦手な方は、オイルフォンデュをおすすめします。
オイルフォンデュは、金属製の鍋で熱したオイルに、お肉を付ける料理です。
お肉は串に刺した牛ヒレ肉が主流であり、複数のソースから好きな味のソースを付けて食べます。
スイス以外の国ではミートフォンデュとも呼ばれる逸品です。
日本からのツアー参加の場合、名物品としてオイルフォンデュが組み込まれています。

ラクレット

スイス観光に赴いた際は、ぜひ本場のラクレットも食べてください。
スイスの郷土料理の一つラクレットは、世界中で話題を集めました。
日本でも、ラクレット専用のオーブン販売やラクレットの食べ放題など、今もなお人気を博しています。
スイスでは、グリルで溶けだした熱々のチーズをじゃがいもにかけて食べるため、家庭でも行われやすいです。
ラクレットチーズが大きくずっしりとした重みがあることから、ラクレットの調理は男性の仕事である、という伝統が今もなお続いています。
本場のラクレットチーズの味も含め、伝統的な調理を楽しんでください。

レシュティ

スイスの郷土料理の一つとして、じゃがいもを使った家庭料理のレシュティがあります。
細長く切ったじゃがいもをフライパンに敷き詰め、カリカリになるまで焼いた料理です。
じゃがいものみを使用したレシュティは、素朴な味わいと満腹感をしっかり得られます。
また、家庭料理ではありますが、レストランでも提供されており、じゃがいも以外にたまねぎやベーコンも入っていることが特徴的です。
レシュティには「ローストした料理」という意味があり、じゃがいもの美味しさを堪能できる料理になっています。

ブラートヴルスト

スイスの郷土料理であるブラートヴルストは、豚肉・牛肉の皮を使用した柔らかいソーセージのことです。
ドイツ語圏の家庭料理であり、スイスの地域が影響を受けたことがわかります。
ボリューム感のある料理で、一皿で充分な満腹感が期待でき、パンやポテトなどの付け合わせがついてくることが多いです。
ブラウンソースやマスタードを付けて食べることが主流ですが、お店によっては味や香りが異なると覚えておきましょう。
スイスでは、気軽に食べられる定番のテイクアウト品になっています。

アルペンマカロニ

スイス観光に赴いた際に、ぜひ食べて欲しい一皿がアルペンマカロニです。
ドイツ語圏からの流入であり、小さく切ったじゃがいもとマカロニをチーズで和えて、すりおろしたリンゴのソースをかけて食べます。
スイスの山にあるレストランでは定番となっており、片手で食べられる手軽さからハイキング時のランチにピッタリです。
じゃがいもとマカロニをしっかり包んでくれるチーズの濃厚さが、病みつきになるかもしれません。

ビュンドナーフライシュ

前菜料理であるビュンドナーフライシュは、牛肉の塊を乾燥させて作る郷土料理です。
元々、保存食であり、軒下などの日陰に牛肉の塊を吊るして作っていました。
濃縮された肉の旨味・塩味は、野菜やパンなどとの相性が良く、お互いに付け合わせとして提供されています。
スイス産のワインにも合うため、子どもから大人まで美味しさを感じられるでしょう。
スイス観光時に、家族や友人とシェアしやすい料理、ビュンドナーフライシュをぜひ、食べてくださいね。

フィレ・ド・ペルシュ

スイスの代表的郷土料理でもあるフィレ・ド・ペルシュは、白魚のムニエル料理です。
一般的に、マヨネーズやレモンなどの酸味かつあっさりとしたソースで食べられます。
ペルシュは、フランス語圏で獲れる魚のことで、漁獲できるレマン湖を中心に伝統料理として扱われることが多いです。
ミシュラン星でも提供されるほどの美味しさがあるため、スイス観光に赴いた際は、ぜひ食べてみてほしいです。

スイスのチーズはもちろん様々な食べ物を楽しみましょう!

スイスを代表するチーズは、古代ローマ時代からの技術や知識が伝えられてきた美味しさを持っています。
スイス国民も毎日のように購入し食べていることから、チーズは親しみのある食べ物なのでしょう。
お店によっては、料理に使用しているチーズの種類が異なるため、食べ比べて味や濃厚さを感じるのもおすすめです。
また、スイスの郷土料理は、各隣国の影響を受けている料理が多くあります。
影響を受けながらも、自国の良さをベースに取り入れているため、各地域で代表となるほどの郷土料理へとなりました。
スイス観光で、紹介した料理を食べて楽しんでください。
今長谷
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