長崎県離島紀行・その12.九州商船/万葉 乗船記

長崎県五島列島の福江港ターミナルです。
これから、奈留島へ移動します。

福江→奈留島の2等乗船券を購入。
野母商船の同区間650円より110円安いんです。

￥九州商船(福江→奈留島) 2等.540円

あっ！
長崎から来た、九州商船/万葉が入港してきました。
この船に乗って、奈留島に向かいます。

①九州商船:万葉.長崎行
福江島.11:45→奈留島.12:25

長崎から五島へ、ヒトとモノを運びます。
島の重要なライフラインです。

=万葉=
船種‥フェリー
総トン数‥1,553ｔ
全長‥86.5m
全幅‥14.5m
航海区域‥沿海
所有/運用‥九州商船(株)
船籍‥日本.長崎
建造所‥内海造船瀬戸田工場
就航‥平成23年4月17日

船舶の撮影って、正面からなかなか撮れないのですが、ここはバッチリ撮れますね。

撮影しておきましょう。
カシャ。

万葉は、最終の接岸態勢に入りました。
ホーサーがビットにつながれます。

・ホーサー‥係留用ロープ
・ビット‥係留用鉄杭

11:15
接岸完了。
パチパチパチ‥

乗るぜ、万葉！
わずか40分だけど、よろしく頼みますよ。

九州商船のファンネル。

キュウシュウの'キ'の字からデザインされた社章は、壱岐/対馬航路の運航をしている九州郵船と似ていますね。

11:31
では、乗船しましょう。

=船内のご案内=
万葉の船客区画は、3F・4Fとなっております。

乗船時間40分と短いので、早速ですが恒例の船内視察を始めましょう。

=エントランスホール=
福江で乗船すると、3Fのエントランスホールとなります。

=案内所=
船内でのご案内や等級変更を承ります。

=運航スケジュール=
この便は‥
長崎.8:05
↓
福江島/福江.11:15-11:45
↓
奈留島/奈留.12:25-12:35
↓
中通島/奈良尾.13:25-13:35
↓
長崎.16:05

長崎から福江島・奈留島・中通島を経由し、長崎へ戻る片航路運航です。

船旅の救世主‥
G〇RO袋は案内所に配備されております。

エントランスホール中央には、飲食が可能な丸型カウンターがあります。

=自販機コーナー=
カップ麺‥不明
菓子/パン類‥120～240円
ドリンク類‥100～160円
アイスクリーム‥150～200円
～と、言ったところです。

アルコール類はありませんでした。

=冷水給湯器=
カップ麺調理に欠かせない給湯器。
冷たい水が無料で飲めるのはありがたいです。
紙コップも用意されております。

=救命消防設備配置及び脱出経路図=
これは重要です。
救命胴衣着用法を併せて理解し、船内視察を兼ねて避難経路の確認も行っておきましょう。

=洗面室=
白く丸いおしゃれな洗面台です。
手をよく洗いましょう。

=トイレ=
個室にはウォッシュレットも完備。

=多機能トイレ=
ゆとりあるスペースを確保しております。

=手荷物棚=
大きい手荷物はこちらで保管できます。

=バリアフリー客室=
ベンチタイプの椅子席・優先席・車椅子スペースとなります。

この先は、上級船室となる2等指定客室です。
私のような下級船客は入れませんので‥

九州商船公式サイトの画像で見てみましょう。

=2等指定客室=
定員制相部屋和室です。
定員分しか乗船券が発券されないので寝床は必ず確保され、混雑しても横になれます。

※九州商船公式サイト・2等指定客室の画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

=2等客室=
これぞ、船旅の基本‥
大部屋雑魚寝の和室です。

下船する島によって区画がわけられていました。

2等は先着順自由席です。
角枕・毛布は無料で用意されていました。

=3F遊歩甲板=
3F後方は、オーニングで覆われたアウトデッキとなります。
ベンチがあるので、爽やかな潮風にあたりながらお寛ぎ頂けます。

=喫煙所=
船内は禁煙です。
喫煙はコチラでお願い申しあげます。

=5F展望デッキ=
5Fは開放感あるオープンデッキとなっております。

以上で、恒例の船内視察を終了します。

さて、出航の時間が近づいてきましたので、儀式に参列しようと甲板へ。

神聖なる出航の儀(単に眺めるだけ)に、起立して参列する筆者。(笑)

福江-長崎航路に就航する、五島汽船協業組合/フェリーさくらⅡが先に出航しました。

フェリーさくらⅡ(883t)は、RORO船(貨物フェリー)です。
貨物便ですが、12名までの旅客扱い(運転者優先)も行っているようです。

ホーサーがビットから外されました。

11:45
ゴゴゴゴォー
定刻に出航です。

福江島が離れていきます。
福江→奈留島17.7km/40分の船旅が始まりました。

福江よ。
明日また来るけど、一旦さらばじゃ。

海況が良く、快適な船旅です。
万葉は、航海速力18ノット(約33km/h)で航行します。

あっ！
旅客船っぽい船が、こちらに向かって来ますよ。

ズームすると‥
福江-奈留-若松航路に就航する、五島旅客船/OCEAN(431t)ですね。
今年、令和3年3月22日に就航したばかりの新造船です。

反航します。

五島旅客船/OCEANは、福江島・奈留島・若松島の3島間を運航し、長崎県五島に特化するローカル航路を担っております。

ご安航をお祈り申しあげます。
さよならぁ～

12:00
船の現在地はモニターでわかります。

五島列島は、長崎の西海上100kmのところに位置しております。
大小合わせて130の島により構成され、上五島・下五島とおおきく2つに分けられます。
万葉は下五島と呼ばれる福江島・久賀島・奈留島の海域を航行中です。

左舷に見えるのは、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつとなった久賀島です。

名称はないみたいですが、奇岩が見えます。
青森県下北半島の仏ヶ浦みたい。

正面に目的地となる、奈留島が近づいて来ました。

奈留島も、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつなんです。

12:16
福江から31分。
奈留島/奈留港に入港します。

あっ！
あの船は‥

ズームしてみましょう。

九州商船/マリンエース(643t)ですね。
九州商船の船舶なので、筆者が乗船している万葉と同じカラーリングをしています。

マリンエースは、旅客扱いのないRORO船(貨物フェリー)なので、表舞台には出てきませんが、五島の物資輸送に欠かせない存在です。

関東人民の筆者にとって、なかなかお目にかかれない船舶です。

正面からも撮影しておきましょう。
カシャ。

神聖なる接岸の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

寄港地となる
奈留島港に寄港します。
接岸地点が近づいて来ましたよ。

取り舵いっぱーい！
万葉は船首を左へ向け、接岸態勢に入りました。

ホーサーがビットにつながれました。

あぁ～
楽しい船旅が終わっちゃうよ～

12:23
接岸完了です。
パチパチパチ‥

万葉は定刻に奈留島に到着しました。

12:26
名残惜しいですが、下船しましょう。

奈留島に上陸しました。
本編は、ここまででございます。

拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

-つづく-