南ア便り２～Ponte City Stairs Challenge!ポンテタワー最上階まで階段で登ってみた

スタートは日曜日の朝7時からという、朝型の南アフリカ。
プレトリアからヨハネスブルクまでは車で40分くらいかかるので、5時45分には自宅を出発。
オレンジに輝くおっきな太陽が地平線から登るのを見ながら、高速Ｎ１飛ばしてヨハネスブルクへ。高速も空いてて40分で到着。

目の前にポンテタワーが見えてきた！今日はあの頂上まで登るよ。

屋上のボーダフォンの赤い広告が目を引き、遠くからでも目立つポンテタワー。
これまで何度も、車ですぐ横を通り過ぎるも、怖いイメージが付きまとい、足を踏み入れたことがなかった。
今日が最初で最後の潜入チャンスかも。

ローカルガイドをつけて内部見学をすることは可能です。

タワーの入り口ゲートでセキュリティーチェック。
入り口すぐ手前はゴミだらけてカオス、立小便してる人やたむろしている人たちの目つきが怖い。
いそいでゲートの中に入り、誘導に従い指定されたP４階に駐車。
壊れて動かなくなったポンコツ車が数台放置されるものの、駐車スペースは整備されている。

駐車場タワー。
写真ではきれいに見えるも、匂いがね。。その辺でトイレしているんだろう。
この先、鼻呼吸はシャットアウト。

駐車場から見たヨハネスブルク中心部。

今年の8月、この辺りを歩いていた日本人旅行者が立て続けに強盗被害にあっていた。ヨハネ中心部をのこのこ歩くって自殺行為だよ。。

普通の住宅街に見えるような場所でも、
通り一本違うだけで、ガラッと雰囲気が変わる。

下からポンテタワーを見上げる。
パーキングのタワーのすぐ隣はこの居住タワー

東京じゃ珍しくもなんともない高層ビルだけど、アフリカで1975年にできたというからすごい。

Dlala Njeの事務所で登録を済ませる。

朝7時スタートだけど、手続きが始まったのは7時過ぎてから。
これはスタート遅れるな。

事務所の天井からぶら下がっているのは、使用済みの容器のフタで作られた飾り。

イベントの参加料は一人300ランド、約2,100円。
参加者のほとんどが、南アに住む白人。小さい子供たちや、ベビーキャリアで赤ん坊を背負って参加のお父さんもいた。

本日の受付番号32番をゲット。
狙ってないけど、３２サニー。
番号を見ていると、参加者は全部で200人近く。
主催者からも、チケット完売したよサンクスってメールが来てた。

見るからに記録を狙っていそうな青年たち。
体格、筋肉が違う。

予想通り、左の男の子がこの日のベストタイムを樹立していた。
これまでの最短記録である5分18秒はまだ打ち破られていない。

タワーの敷地の外の空き地は、ゴミが散乱している。

荒廃はしているように見えるポンテタワーはこの辺じゃ高級住宅。

アフリカ大陸で最も高い居住タワーで173メートル。
ヨハネは標高1,400メートルだから、ポンテタワーのてっぺんに上がると1,600メートル近くあることになる。
窓から子供たちが顔を出してこちらを見ている。

アフリカ大陸で最も高いビルは、近くのカールトンタワー。
こちらは233メートル、ポンテタワーより2年早い１９７３年に完成。

カールトンタワーから見た、ポンテタワー。
真ん中の円形のがポンテ。

カールトンタワーの入り口にある表示。
アフリカ一高い。

と、上からペットボトルやゴミが降ってきて、地面にたたきつけられて粉々に。
タワー住人が、窓から放り投げた様子。
たまたま人には当たらなかったけど、危ない。。
日曜日の早朝7時前から話し声が響いてたから、睡眠妨害だったののかもね。

時間過ぎてもなかなかスタートしないと思ってたら、
さきほどこのビルを登っていいと責任者から最終許可が降りたそうだ。

周囲は、恰好や体型から見て、普段からマラソンや運動で体動かしてそうな意識高そうな人たちが多い。
けっこう年配の人たちもいて、70歳超えて自分はこんな階段登れるんだろうかと自問自答する。

さて、スタート地点目指してみんなでぞろぞろとポンテタワー内部に潜入。

ほお～内側のコア部分は、こんな空洞になってるんだ。
40年以上前に完成した時は、未来都市に見えただろうな。

吹き抜けの天井の先は青い空。

内部コア部分は5階までゴミで埋もれていると聞くが、
足場はごつごつした岩だった。

自撮りやオンラインチャットする人多数。
ポンテタワーナウか。みんな初めての潜入だよね。

スタートと同時に、立候補した最初の10人が勢いよく真っ先に駆け上がっていた。記録狙いの人たちだね。
途中まではこの怪しげな階段を登る。
スーパーやコインランドリーが入るショッピングフロアから住民が使っているタワー階段に移動したあとは、居住区の階段を利用。

私は自分のペースで登りたいので、10人チームの最後尾にスタンバイ。

時間を計れというので、スマホの時計をセットアップ。
居住者が使っている階段、掃除がされたのかゴミがほとんど落ちていない。
エレベーターホールも意外ときれい。

私のチームは同じような体力のおばちゃんたちで、お互い励ましながら登る。
息切れするよねｗ

何度か休みながらマイペースで上る。

40階を過ぎたあたり、てっぺんの空が近づいてきた。
ラスト10階は長く感じた。

54階に到着。タイムは18分ちょっと。

この最上階のフロアは他のフロアとは別格で、古びた外観からは想像つかないほどリノベーションがされている。住んでる人の服装も、他の階の人たちとは明らかに違ってた。

54階から、Dlala Njeのオフィスのある51階まで移動して
矢印に従って進むと

朝ごはんが準備されていた。
パンやシリアル、チーズやハムなどある。

朝から固形物は体が受け付けないので、ジュースとバナナをいただく。

眺めがいいなあ！
サントン地区の高層ビルもはっきりと見える。

ビールじゃないのが残念だけど、達成祝ってジュースで乾杯。
10人チームで一緒だったおばちゃんたちとも、お祝いする。

本日のベストスコアはこの青年、5分32秒だって。
スタート前に写真撮らせてもらったうちの一人。

最短記録5分18秒は破れなかったけど、早いなあ、自分の3分の１のタイムだ。
賞品のポンテタワーのトロフィー贈呈。

優勝者と同じＴシャツ来ていた、かわいいおちゃめな仲間たち。
こっちも写真撮らせてもらう。

世界のイケメンシリーズに加えてみた。

さて、地上までの戻りはもちろんエレベーターを使う。
住民も使っているし、2基しか稼働してないしで、51階までなかなか来ない。
途中、何度も利用者がいる階で止まる。匂いもそうだが、苦しい空間だった。

そもそもエレベーターのメンテとか大丈夫なのかなあ。。

エントランスホールの階のエレベーターホールは整備されている。
ポンテチャレンジで上まで登る途中で消えた人もおらず（おい）、出会った住民たちはフレンドリーで挨拶してくれる。

＊まとめ＊
現在のポンテタワーは、普通の人たちが住む普通のアパートであった。

プレトリアに戻って、インド料理屋でランチ。
インドのエールビール美味い。インド産でなくて、南ア産だった。
The Phat Indian 6%

窓から見える景色、ジャカランダが咲きはじめてる。

盛り合わせも美味し。
メインはダールカレーと、バターチキンカレーとナンを。

早朝から運動して昼からビールを飲む、理想的な日曜日の過ごし方。
3日経っても心配していた筋肉痛にはなっていません。