2019/07/30 - 2019/07/30
879位(同エリア1805件中)
Rinさん
この旅行記スケジュールを元に
聖イサク大聖堂の見学を終えて次に向かったのはペトロパブロフスク要塞。
時間が経つにつれ天気はどんどん怪しくなってくる。
それでもなんとか雨は降っていないので旧証券取引所のにもよりながら歩いてペトロパブロフスク要塞へと向かう。
要塞はサンクトペテルブルクの街が始まった場所。
前に来た時はツアーだったので存在すら知らなかったけど、この旅の前に「エカテリーナ2世」のドラマを見たりしてそれなりにロシアに詳しくなったのでもちろんこのペトロパブロフスク要塞は知っている。
監獄として使用された場所でもあるけど歴代皇帝の墓所があるなど重要な場所でもある。
それではペトロパブロフスク要塞の旅行記をどうぞ。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
イサク大聖堂の裏にある元老院広場。
一昨日ここに来ようとした時は海の日で柵が設けられていて行けなかった。
今日はそんなこともなく。
この旅行記は↓
https://4travel.jp/travelogue/11547330
の続き。青銅の騎士像 モニュメント・記念碑
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広場に建つ青銅の騎士はピョートル大帝の騎馬像。
プーシキンがピョートル大帝の偉業を讃えた「青銅の騎士」という叙事詩を発表したのでこの像も「青銅の騎士」と呼ばれるようになったんだとか。
像だけでなくこの台座が特徴的だなぁ…と思って調べてみるとこの台座は巨大な花崗岩でこの場所まで運んでくるのに2年かかったらしい。青銅の騎士像 モニュメント・記念碑
-
元老院広場からは木立の向こうに聖イサク大聖堂の頭が見える。
観光名所なので昔の衣装を着た記念写真を一緒に撮る商売をしている人たちも。 -
黄色の建物が印象的な旧海軍省。
旧海軍省 建造物
-
ネヴァ川を挟んでヴァシリエフスキー島が見える。
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ネヴァ川沿いはアール・ヌーヴォー建築の宝庫。
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これとか。
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これもアール・ヌーヴォー建築。
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1階はテナント募集中なのか電話番号が窓に貼ってある。
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それではネヴァ川にかかる宮殿橋を渡ってヴァシリエフスキー島へ行こうかな。
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宮殿橋の上から昨日ペテルゴフから帰った時に到着した船着場がよく見えた。
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ここからなら旧海軍省も全体が撮れる。
木がちょっと邪魔だけどね。 -
ネヴァ川は遊覧船が行き交っている。
サンクト=ペテルブルク運河の街なので観光するなら1回くらいリバークルーズをしてみるのがおススメ。 -
橋の真ん中らへんまで来た。
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この特徴的な形の建物はヴァシリエフスキー島に建つクンストカメラ。
変わったものが展示されているらしいのでちょっと興味はあったけど…時間の関係で行けず。
サンクト=ペテルブルクは博物館が多い…。 -
ヴァシリエフスキー島到着。
さっきまでいてた聖イサク大聖堂をネヴァ川越しに眺める。 -
こちらは旧証券取引所。
残念ながらかなり大規模な修復中で足場が組まれていてまともに見ることも出来ない状態。 -
あっちはこの後行こうと思っているペトロパブロフスク要塞。
-
この広場証券取引所の前なので証券広場というらしい。
なんとも安易なネーミング。 -
で、実はここ50ルーブル札に印刷されている。
ちょっと分かりにくいけどお札に灯台と旧証券取引所が印刷されているのが分かるかな? -
ネヴァ川には海賊船みたいな船も見える。
あれも観光用なんだろうな。 -
50ルーブル札にもしっかり印刷されているロストラルの灯台。
一昨日の海軍の日にはこのてっぺんに火が灯されていたなぁ。 -
しばらく広場からの景色を楽しむ。
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ちょっと風があって寒い…。
-
ということで橋を渡ってペトロパブロフスク要塞へ。
この写真を見ると橋というより道路みたいだけど…この下は川(運河?)が流れているれっきとした橋! -
ここからならエルミタージュ美術館の全体よく見えるのね。
-
海賊船みたいな船が見えてきた。
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こちらの船、実はレストラン。
まだ開いてなかったけどランチも出来そうな感じだった。
観光客価格でお高いんだろうけどこういう所で食べるのも楽しいのかもしれない。 -
そして…サンクトペテルブルクのはじまりの地と言っても過言ではない「トロパブロフスク要塞が見えてきた!
18世紀初頭、ピョートル大帝がロシア帝国の新たな都・サンクトペテルブルクを建設するにあたり、まず最初に取り組んだのが、外敵から街を守るための堅固な要塞を造ることだった。
それがこの、ペトロパブロフスク要塞。 -
しかし、実際に軍事要塞として使用された期間は短く、18世紀末からは政治犯の監獄として使用されていた。
-
広大な湿地帯だったこの場所に要塞の建設を開始した1703年の5月16日(現在の暦では27日)がサンクトペテルブルク市の"誕生の日"となっているんだとか。
-
BSで放送されていたドラマ「エカテリーナ」を見ているとエルミタージュ美術館、エカテリーナ宮殿とともによく出て来たのがここペトロパブロフスク要塞。
なのでここに来るのを楽しみにしていた。
前にサンクトペテルブルクに来たときはこの要塞の存在すら知らなかったのにね。
さぁ城壁をくぐって要塞に入ろう。ペトロパヴロフスク要塞 建造物
-
城壁をくぐると建物がいくつか点在している。
島のほぼ中央に建つのが、ペトロパヴロフスク聖堂。
天をつらぬくようにそびえる尖塔が印象的な聖堂は、街のシンボル的な存在。
サンクトペテルブルグの建設開始とと同じ1703年に着工され、1733年に完成した。
市内に残る数少ないピョートル大帝時代の建物の一つであり、サンクトペテルブルグの歴史の最初を飾る、記念すべき建物。
塔の高さは122m。
市内で最も高い塔で、先端に十字架と天使の像がついている。
下から見ると小さく見えるけど、実際には十字架は約6m、天使の像は約3mもある。
望遠レンズがあれば天使像も撮れるかもしれないけど私のカメラではとても無理。 -
要塞内は観光客でいっぱい。
バスのお手洗いが設置されていた。
もちろん有料。 -
要塞内に入るのは無料だけど、建物に入るのにはお金がいる。
これがチケット売場かな? -
中に入ってみると結構な行列。
窓口にサンクトペテルブルクのシール貼ってないけど…ここだよね?と取りあえず並んで自分の番が来た時に聞いてみると「サンクトペテルブルクカードの受付は外のチケット売場よ」とのこと。
どうやら全然違う場所らしい。 -
で、外に出ると…あれかな??
開いてるのかどうかさえ怪しいけど…窓口にサンクトペテルブルクカードを見せるとすぐチケット発券してくれた。
ご覧の通り並んでる人は皆無。
このカード買う人少ないのかしら。 -
で、無事チケットget。
どうやらいくつかの施設に入れるみたい。 -
ってことで早速ペトロパブルフスク聖堂へ。
中に入ると…明るい!
窓が大きく、堂内が明るいのがこの聖堂の特徴の一つなんだって。
このように外光を多く取り入れる造りは、ロシア正教の教会としてはめずらしい。
これはこの聖堂が式典などを行う儀式用のホールとしても使用されたから。ペトロパヴロフスク聖堂 寺院・教会
-
そう思うと宮殿の大広間を思わせるこの豪華なシャンデリアも納得。
-
説教壇や祭壇も金ぴか。
-
入口は行ってすぐ右側の小部屋。
こちらはロシア革命でシベリアに流され殺害された最後のロシア皇帝ニコライ2世の家族と召使い達が眠る墓所。
といっても死後すぐにここに埋葬された訳ではなく彼らが埋葬されたのはソ連崩壊から少したった1998年。 -
ここが他の聖堂と大きく違うのは立派な石棺がずらりと並んでいるところ。
これらは歴代ロシア皇帝の棺。
ピョートル大帝以降の14人の皇帝のうち12人の棺がここに納められている。
胸像がおかれた棺がピョートル大帝のもの。 -
緑の碧玉と赤い薔薇輝石を使った棺は、1881年に暗殺され、血の上の救世主教会創建のきかっけとなったアレクサンドル2世と皇后マリアのもの。
そして、ここにあるアレクサンドル1世の棺の中身は実は空だといわれている。 -
アレクサンドル1世はエカチェリーナ2世の孫にあたり、幼少時より女帝に養育され、父パーヴェルが暗殺されたことで帝位を継いだ。
しかし、父王暗殺の陰謀に関わり、生涯その罪悪感に苦しんだと言われている。 -
そのため、彼は父と同じ墓所に眠ることを拒み、側近の手によってひそかに別の場所に埋葬されたとも、あるいは自らの死をよそおって姿を消し、シベリアで修道僧として死んだともいわれている。
-
ヨーロッパの王室は暗殺が多いけどその中でもロマノフ王朝は血なまぐさい話が特に多いと思う。
国土が豊かではない分国土を広げようとしてより強い王を求めるのか? -
椅子はないけどおそらくここが皇帝の席。
-
ヨーロッパ王室の歴史を知ると日本の皇室とは随分違うなぁと思う。
日本も天皇が権力を持った時代ももちろんあったけど基本「権威」はあるけど統治はしていない時代の方がずっと長い。
それが長続きした理由でもあると思う。
それでも暗殺もあったから血生臭い事に変わりはないけど、途中多分に怪しい時代があるけど1000年以上血を継いでいるのは世界でも例を見ない。 -
今年の5月に平成から令和に元号が変わって皇室関係の番組も多く放送されていたし、元々歴史が好きなのでいろいろ見ていると日本の天皇制ってちょっと特殊だなぁって思う。
-
そんなことをロマノフ王朝の皇帝が眠るこのペトロパブロフスク要塞でちょっと考えてしまった。
なんか聖堂内写真で撮るとえらく緑がかるのはなんでだろう。
実際はこんなに緑じゃなかったと思うけど。 -
さて、共通券で監獄博物館も見られるというのでいってみよう。
が、その前ににお手洗い。
要塞内のお手洗いは限られている。
もちろん有料。
30ルーブル。 -
さてではいざ監獄博物館へ。
-
ペトロパブロフスク「要塞」というものの軍事要塞として使用された期間は短く、18世紀末からは政治犯の監獄として使用されていた。
その監獄が今は博物館として見学出来る。
先程大聖堂に入った共通券で入場可能なのでチケットのバーコードをかざして入場。監獄 史跡・遺跡
-
中に入ると監獄がそのまま残されていて、看守の人形が置かれていた。
この監獄の最初の囚人はなんとピョートル大帝の息子、皇太子であったアレクセイ。
父と政治的に対立していた彼は祖国裏切りの罪に問われ、父ピョートルの命によるはげしい拷問の末、獄中で亡くなった。
まさにおそロシア。
その後、多くの思想家や革命家が投獄され、ドフトエフスキーやレーニンも一時、この監獄に収容されていた。 -
監獄の入り口にはおそらくこの部屋に収監されていた人の紹介文があった。
が、これがロシア語でさっぱり分からない。 -
監獄のドアがいくつか開いているので開いていれば中を見学してもOK。
-
割と広いな…というのが率直な感想。
-
部屋の中には洗面台もある。
こんな感じでひたすら部屋が並んでいた。
正直にいうと…つまらない。
だって代わり映えしない部屋が並んでいるだけなんだもん。 -
ということで博物館から早々に撤退して外に出ると…雨が降ってきていた。
えーさっきなんかとっと晴れてきた?って思ったのに天気変わるのが早い。 -
雨宿りで共通券でどっか入れる博物館ないかと思ったけど…見つけた博物館は全部このチケットではダメとお断りされた(>_<)。
ちなみにネヴァ川沿いの遊歩道もダメだった。
私はサンクトペテルブルクカードでもらった共通券だから別にいいけどわざわざ共通券買う意味はなさそうだなぁ。 -
中国人観光客が群がっていたブロンズ像。
人垣の間からなんとかパチリ。
今やどこの国に行っても大量に見かける中国人だけどロシアでは特に多かった気がする。
ビザの要件が緩いのかな?
一応隣の国だし近いせいかもしれないけど。 -
雨がまだちょっとパラついているのでそろそろ観光を切り上げよう。
-
ちなみにペトロパヴロフスク要塞は、ネヴァ川の河口に浮かぶ「うさぎ島」と呼ばれる小さな島を利用して作られたらしい。
そのせいかあちこちにウサギの像を見かけた。
右のウサギ像はかなり大きかった。 -
そういえばドラマ「エカテリーナ」でしょっちゅう出てきたペトロパブロフスク要塞の門はどこにあったんだろう?
これじゃなかった気がするんだけど…? -
要塞を出るとなんか晴れてきた。
天気の変化激しすぎるよ!
どうなってるの!? -
ここからは時間節約でYandex.Taxiで移動。
呼んでみたけど結構遠くの車が来るみたいで10分以上待った。
待っている間に別の人もYandex.Taxi呼んでたみたいでスマホ片手に来た車に乗って行った。
便利だから使っている人多いんだね。 -
やっと来たタクシーに乗ってスモーリヌイ聖堂へ。
途中ちょっと渋滞に巻き込まれて20分ちょっとで到着。
205ルーブル。
スモーリヌイ聖堂は中心からちょっと距離があって近くに地下鉄も走っていないのでタクシーでの移動が断然便利。 -
ちょっと遠いので来ようかどうしようか迷っていたスモーリヌイ聖堂。
でもこの外観の写真見てやっぱり行きたい!と思ってしまったので来ちゃった。スモーリヌイ聖堂 寺院・教会
-
中心から遠いし不便な所だからあんまり人がいないと思ってたけど結構観光客多い。
-
中は撮影禁止なので写真はないけど中の壁は白くってイコノスタスが金色でまぁ普通の教会かなぁ。
ここは中より断然外だと思う! -
横には修道院。
こちらもパステルブルーの外観が可愛らしかった。
この続きの旅行記は↓
https://4travel.jp/travelogue/11560789
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