秘境「尾盛駅」ひとり下車/接岨峡温泉/奥大井湖上駅

大井川鐵道金谷駅。
駅はトーマスに乗るための家族連れがいっぱい。
まずは駅弁を購入。
大井川ふるさと弁当とトーマス弁当しかなかった。

ぞくそくと乗ってきて出発時間には満席。
半分くらいの人達が次の新金谷で下車。
グッズを買ったりして約１時間後？のトーマスに乗るらしい。

電車は2両。
よその電車会社の車両を譲渡してもらった中古車両は、レトロで懐かしいというか、ここまで古い電車は乗ったことがないなぁ。

大井川鐵道全線と路線バス3日乗り放題のパス。5,400円。
最後に乗り放題パスを買わなかったらどのくらいかかったかを書きます 。
9:01 金谷出発

車内には手書きのポスター
ちょっと待って お持ちの乗車券をしおりにしてみませんか？
残念ながら周遊パス。

飯田線「小和田」と似ている駅名「大和田」

茶畑や川沿いを北上していく

あ～～～ここの駅、難読駅名で有名だからきちんと撮りたかったのに！
一番前の車両の一番前のドアしか開かないワンマン式なので、ドアが開かず、
こんな写真になりました。
地名。”ちめい" でなく “じな" と読む

大井川鐵道は吊り橋だらけだった。

金谷からの料金は1,810円

終点 千頭駅

井川線４両。前の2両は暖房あり、後ろの2両は暖房なし。

暖房なしの3両目に乗ったら誰もいなくて、しばらくは貸切だった。
井川線の車両は幅が狭く、レトロでかわいい。

なんせ乗客が少ないので、発車前に車掌さんが乗車券をチェックに来て、
どこで降りるか聞かれる
私：尾盛です
車掌：え？何にもないよ
私：11:37に尾盛に着いたら、11:57の千頭行きで戻るんです。
で、接岨峡で降りて奥大井湖上まで歩きます
完璧な答えに、車掌さん、納得で降りていった

誰もいない車両で金谷で買った「大井川ふるさと弁当」を食べる！

川根両国駅

澤間駅

井川線こと南アルプスあぷとラインは、全長25.5kmで停車駅は14駅。
標高差400m弱。トンネル61カ所、鉄橋55カ所。
吊り橋マニア、標高差マニア、トンネルマニア、鉄橋マニアは文句なしに楽しめる
もちろん興味のない人も楽しめます。

しかし、全線の1/3がトンネルと橋梁で、非常にカーブが多く走行中は車輪が軋む音が絶えなかった。特に発車する時のブレーキを解除する音？がうるさく、京急以上に揺れるのが特徴。

土本（どもと）駅 。
降りてみたかったな。

川根小山駅

奥泉駅

橋の名前、忘れた。

アプトいちしろ駅
アプト式とは、アプトさんが発明した急勾配を上るための鉄道システム。
箱根登山鉄道は、スイッチバックで登っていくけど、こちらは、後ろに力持ちの機関車をくっつけて押してもらうのだ。
その接続を見学できる。トイレも喫煙所もあるのでほとんどの人が下車。

1000mで90mを登る
長島ダム

放水の手前にかかっている橋から近くで見られるんだって。

なんとここでさっき付けたばかりのアプトを切り離す作業。
このまま終点まで行くのかと思ってた。たった１駅でおしまい。

驚くべきことに、下りの時もアプトをくっつけるんだって！
下りは自力でブレーキかけながら降りれると思ってた。
つけないとジェットコースターみたいになるのかな。

車両のドアはすべて手動。
レバーの下の、留め金（正式名は何というんだろう）が硬くて開けにくかった。
開けにくかったのはこの日のこの車両だけで、翌日、翌々日はさっと開きました。

ひらんだ駅

走り出してすぐの長いトンネルの中は、なんと井川線の20枚のフォトギャラリー！
徐行運転してくれるので、１枚ずつはっきり見れるが、撮影は難しい。
お客さんを飽きさせない工夫に感心。

そして次が超有名な奥大井湖上駅。

日本で唯一 湖の上にある駅。
でも、まだここで降りないんだ～

駅から下り方面は線路横を歩けるようになっていて、 たまたま 歩いている人がいた。

そして接岨峡温泉駅の次。
緊張してきた。今日の目的地。

日本全国を代表する超一流の秘境駅。
秘境駅ランキング2位、尾盛（おもり）駅。11:37着
うちの最寄り駅からここまで6時間33分、乗り換え5回
車掌さんの車内アナウンスでも、秘境駅であることが紹介される。
下車したのは私ひとり。

バイバイ～～～
最後部車両の色が違う！

ご覧のとおり、誰もいません

写真の砂場みたいなところがホーム

周りの木は さるすべり の様子

千頭方面

井川方面

たぬきの像
「タヌー」と名付けました。ヌーは下げるんじゃなく上げる発音。

ホーム上の建物は、倉庫だったそうだが、熊が出没したことによって、入れるようになったとか。

ノートがあった。

建物の横側。

帚は、帰れなくなった時、これに乗って帰れるんだろう。

来たほう（千頭方面）の左のほうにボロボロの小屋がある。
中をのぞいて見た。

昔このへん一帯は林業をやっていて、切った木材を大井川で流していたそうで、その時の休憩所みたいな小屋。
スゲ傘があるくらいだから、かなり古いんだろう。

20分後 迎えの電車がやってきた。
11:57 尾盛駅発（元来た千頭方面へ戻る）

駅周辺に民家なし、駅に通じる公道もなし
鉄道でしかこの駅へ来ることはできない
それが秘境駅の条件
9月に行った飯田線の最上位 小和田駅は3位
尾盛駅は2位
小和田の駅舎は昭和レトロな雰囲気だったけど、ドアがなく、寒さを防げない
尾盛は小屋でドアもあるので、寒さを耐えられると思った。

残念なのは、小和田はゴミひとつ落ちてなかったけど、
尾盛はゴミがかなり落ちていたこと。それが大きな差かな。
もし今度行くことがあったら、ゴミ拾いしたいと思う。
20分しか滞在できなくて残念。

でも、尾盛駅に行けて降りれて本当に良かった！
タヌーと友達になったし。

12:05 接岨峡温泉着
開放的な展望車両もくっついている。
この時期は寒くて乗れないなぁ。
ここに乗ったらガラス越しでなく、キレイな写真が撮れるのに、、

このヘルメットをかぶったオジさん、委託されているようで切符やパスをチェックしていた

八橋小道（ラブロマンスロード）ハイキングへ。
ネットで調べたら、奥大井湖上駅から接岨峡温泉駅へのコース案内が主流。
いろんな人の個人ブログも見たら同様。
私もホントはそうしたかったが、時間的にどうしても逆（接粗→湖上）巡りするしかなかった。
駅から温泉街へ向う。

八橋小道へは道標があるので迷うことはない。
フクロウもこっちだよと指さしてくれている。

河内地蔵

こんな感じの道を進む

犬返り橋。
こことこの先の橋3つくらい、橋の上にイヌの落とし物が多くて残念。
よくぞこんなところでできるなぁ。

宮沢橋。８つの中ではこの吊り橋がいちばん有名らしい。
後半は階段だった。

反対側から見たところ。

次の 桑の木橋は ダウンを脱ぎながら歩いていたせいか、
気がつかなかった。

椿橋

水楢橋

桜橋

栃の木橋

南アルプス接岨大吊橋が見える

渡る
欅橋はもうちょっと先にあったらしい。

だから私は橋を８つ見ていない
ま、次回のお楽しみということにしておこう。

ここまで20～30分で来られた。楽勝！
と思っていたら、ここからが長かった。
坂、登る。

岩瀧不動堂。

不動の滝。

湖上に行く人の駐車場。この階段がかなりキツかった。

目指すは奥大井湖上駅が見えるレインボーブリッジ展望台！

この道だ！
と思ったら、年配男性が数人いる、ここ？
てっきり展望台やレストランや売店があるんだと思ってました。
何にもない。だたの道路上。

知らない人達とおしゃべり。

13:00くらい。ものすごく見たかった風景。
あたりまえだが、駅にいてはこの景色は見れない。
接岨峡から1時間くらい歩いてきて汗びっしょり。
寒さがここちイイ。

20分くらい待ったら電車が来ました。

人があんなに小さいよ。
いつか、駅で手を降っている私を 誰かにこちら側（展望台）から望遠で撮ってもらいたいなぁ。

駅へ向う。

風がかなり強い。
電車は来なかった。

降りて来た階段を振り返る。

13:30頃、奥大井湖上駅に歩いて到着。
写真の矢印のところがさっきいた展望台と称するところ。
あそこからここまで20分くらい。

15:31の千頭行きまであと2時間くらいの待ち時間。
無料で入れるロッジへ

和式のトイレはある。
自動販売機、暖房器具ナシ。
風は充分ふせげる。

ベランダへ。

1階から見た駅。
2階も同じような感じ。
ここでかなりの時間ぼんやりしていた。

ロッヂの裏に行ってみる
ストレッチ台？

寝て空を見上げたところ。
聞こえるのは風の音だけ。

することないから、駅のホームでぼんやりしよう。

歩いて渡れないほうのホームを端まで進んでみる。

ここがはしっこ。まだ１時間もあるよ。

行きたい方向とは逆の井川行きの電車が来た。

降りるお客さんが数人いる。
車掌は若い女性だ！

車掌：乗りますか？
私：乗りません。１時間後の千頭行きを待ってるんです。
車掌：ああ、それなら、この電車に乗って3つ目の閑蔵駅で降りれば、１時間後にここに来る電車と待ち合わせるので乗れますよ。ここであと１時間待つよりイイと思いますが、、、、
私：ああ、それなら乗ります！
車掌：じゃあ、乗ってから詳しくお話します。

なんてイイ車掌さんなんだ！
ここから先はラッキーな想定外。
14:41奥大井湖上駅発。

14:47接岨峡温泉駅←いろんな橋を渡った八橋小道ハイキングをスタートした駅。
そして、
14:56 尾盛
タヌー！また来たよ！また会えて嬉しい！
この後またすぐ会えるし、明日も会えるよ！

日本一高い鉄道橋、関の沢橋梁70.8m

15:08 閑蔵（かんぞう）駅（終点井川駅のひとつ手前）
ここにもタヌーがいる。
隣りに千頭行き電車が来た。右のほうに見えるのは「撮り鉄」の人。

この駅は、単線の上り下り線が待ち合わせできるよう複線なっている交換駅。
お姉さん車掌にお礼を言い、乗り換える。

この閑蔵駅も秘境駅っぽくて素敵。ここは明日来るんだ～
秘境駅になれない理由は、20mほど先にバス停があるから。

15:17 尾盛。
タヌー！またまた来たよ！
１日に３回も会えるなんてすごいね！
明日またね！

15:25接岨峡温泉
15:31 奥大井湖上駅 ←ずっと待ってこれに乗る予定だった。
お姉さん車掌が教えてくれた方法で、タヌーに２回会えたし、閑蔵駅も見れて嬉しかった！

15:35 ひらんだ
15:39 長島ダム（アプトを付ける）付けないとジェットコースターみたいになるんだね。
15:52 アプトいちしろ（アプトをはずす）
省略～

省略～16:34 千頭着。

周遊パスを使わなかったら、
千頭～尾盛：920円
尾盛～接岨峡温泉：150円
奥大井湖上～閑蔵：360円
閑蔵～千頭：1,070円
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井川線 本日の合計：2,500円

本線の金谷～千頭は1,810円だったから、合計4,310円。
１日でこれだけ乗るんだったら、3日で5,400円は安い！
ちなみに2日間パスは4,400円です。

この先に興味がありましたら、
以下のブログにさらに詳しく書いていますので、ご覧下さい。

青春18きっぷ（11回目）大井川鐵道秘境駅「尾盛」～接岨峡～奥大井湖上！
http://curiousmamiko.blog105.fc2.com/blog-entry-486.html

井川線廃線散歩、カレンダー最後の１部
http://curiousmamiko.blog105.fc2.com/blog-entry-487.html

大井川鐵道旅の最終日（寸又峡）
http://curiousmamiko.blog105.fc2.com/blog-entry-488.html