2016/07/10 - 2016/07/10
366位(同エリア822件中)
☆桜☆さん
日ごろ韓国国内にいると普通に生活することができ、ここが現在「休戦中」であることを意識することは少ないのですが、今回初めて江原道の鉄原にある非武装中立地帯、通称DMZに行ってきました。
民間人が自由に出入り出来る場所ではないため、軍の関係者の引率のもと、写真も決められた場所でしか撮れないなどの制約はあるけど、目の前に広がる美しい自然を目にしたり、韓国の軍事状況なども少し知ることが出来、良い経験になりました。
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ある日曜日、私がやってきたのはソウル東部に位置する清涼里駅です。
そしてこれから列車ツアーに参加です〜 -
今回乗車するのはこちらの列車。
なんの列車かわかりますかね?
白い車体に黒い機関車の絵が描かれている車両です。 -
はい!今回乗るのは「DMZトレイン」ですよ〜
DMZはご存知の方も多いかもしれないけど、軽くおさらい......
DMZは非武装中立地帯のことを指し、軍事境界線の南北に、韓国・北朝鮮双方の領土へ幅約2キロメートル(計約4キロメートル)程度が設定されています。
この非武装中立地帯には今も地雷が残っているため民間人はおろか韓国・北朝鮮それぞれの兵士も出入りが規制されており、そのおかげで自然が豊かで渡り鳥の生息地として有名なんだそうです。 -
このDMZトレインは軍事上問題が発生しなければ、基本的に常に運行していますが、今回は7/1〜15までの2週間、ブラックフライデーとしてディスカウント価格でツアーが発売されていましたので、そちらを利用しました!
実は7月頭に参加しようと思っていたのですが、外国人のため、なかなかインターネットで予約が出来ず、やっとのこと日程的に私が参加出来る最後のチャンスに申し込みが間に合いました^^; -
通常はDMZトレインだけのチケットを購入し、白馬高地駅に到着後、駅前にあるツアー案内所で安保ツアーの参加を申し込む形となりますが、こちらのツアーは、往復のDMZトレインと安保ツアーが含まれたセット商品となっています。
安保ツアーで周るのは、①タンチョウ館、②白馬高地戦跡碑.... -
そして、③月井里駅、④滅共OP、⑤金剛山電気鉄道橋梁、などとなっていますが、DMZにあるため、状況によっては見学出来ないケースもあるとのことでした。
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ちなみに地図で見ると、この北朝鮮に隣接した鉄原郡という場所になります。
北朝鮮にも鉄原郡があり、南北分断によって鉄原郡も二分されてしまった形ですね。 -
さて、そんな南北の緊張感さえ漂うDMZへ向かう列車ですが、中はなんだかとってもキュート.....というか派手?!
やわらかいイメージを出そうとしてのインテリアなのかわかりませんが、花柄のシートに男性陣はちょっと心地悪そうに見えましたよ(笑)
イベント列車という感じで車内も通常の車両とは内装が異なり、座席にはテーブルなども用意されています。
そのせいか韓国のアジュンマのグループが多く参加している印象です。 -
3両編成のうち、中央の2両目は半分は座席、あとの半分のスペースはカフェカウンターとなっています。
そして移動の車中で楽しめるよう様々なイベントが用意されていました〜
こちらは今や話題の「太陽の末裔」ごっこが出来る軍服の貸出コーナー。
残念ながら軍服を着たソン・ジュンギはこの車内には見当たりませんでした.......(笑) -
カフェスペースのカウンターでは、ハンドアートのサービスも!
KORAIL の乗務員さん達もこのサービスのために研修や練習をしているんだとか......
それにしても、乗務員さんのおやつでしょうか?リンゴが置いてありました^^ -
他にもメッセージカードやポストカードがあり、韓国国内ならカフェ内に設置されたポストへ投函すると無料で発送してもらえるようです。
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列車からの車窓はだんだんと山の風景へと移り変わり、民家も少なくなってきました。
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途中いくつかの駅に停車しますが、乗客が乗り降りする駅としては、こちらの新炭里駅と終点の白馬高地駅の2駅だけとなっているようです。
以前はこの新炭里駅が終点でしたが、2012年に白馬高地駅が開業し、韓国最北端の駅は白馬高地駅となりました。
清涼里駅から出発して約2時間、DMZトレインの終着駅、韓国最北端の駅、白馬高地駅に到着です!
ここからは安保観光ツアーに参加します。 -
DMZトレインのブラックフライデーツアーに参加し、白馬高地駅にやって来ました!
こちらの駅は開業してまだ4年ということもあり、全体的にまだ新しい駅です。
駅前のロータリーには白馬の像があります。 -
通常は、この白馬高地駅にある案内所にて安保ツアーの申し込みをします。
この安保観光ツアーの案内を見ると第2トンネルに行ったり、モノレールで移動したりとありますが、今回私達が利用したコース内容ではこれらはありませんでした。
私達のコースは20,000ウォンとなっていて、その金額には昼食も含まれています。 -
列車から降りた人達はまずもれなく、この安保ツアーに参加するので、バス2台に分乗して観光に出発です。
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この鉄原のお隣、北朝鮮側に位置する金華はパプリカの産地として有名だとかで、参加した全員にパプリカとトマトがプレゼントされました♪
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安保ツアーに参加して最初に向かったのは.......昼食!
まずは腹ごしらえからということですね^^
この後は結構歩くのでしっかり食べてくださいとはガイドさんから。 -
この日のメニューは練り物の炒め物、ジャガイモの煮物、きゅうりのキムチ、干したナスの煮物、豚肉の炒め物などなど......
種類も豊富でとにかく野菜がおいしい〜
でも何より感動的なおいしさだったのがお米!
この鉄原はお米のおいしい地域として韓国国内でも有名な場所なんだそうです。
ガイドさんもお米がおいしいからたくさん食べてください、と言っていましたが、本当にこんなおいしいお米は久しぶりです♪
シンプルな塩むすびにしたらさぞおいしいんだろうなぁと思うお米でしたね。
こっそりおにぎりにして持ち帰りたかったぐらい(笑)
まだまだツアーは長丁場なので、持ち帰らずにしっかり胃の中に収めました〜 -
昼食会場の隣には、文学碑と体験館がありました。
でも正直、このエリアはツアーに参加するか自家用車で来ないと周囲には何もないのでフリーで周る観光は難しそうな感じです。 -
子犬が2匹いてやたらと人懐っこく、人の後ろをついて歩く愛きょうがありました。
この子たちは日ごろからツアー客に慣れているのかもしれませんね。
昼食後はのんびりする時間もなく、再びバスに乗り込んで出発します! -
バスの中では早口のガイドさんの説明を聞き(私はほとんど聞き逃しましたが……^_^;)、やってきたのは「労働党舎」
今から70年前に建てられたこちらの労働党舎は、朝鮮戦争が始まる前は北朝鮮の労働党舎として利用されていて、2001年に近代文化遺産に登録されたのだとか。 -
朝鮮戦争から半世紀、かなり風化して崩れてきている部分もあるようです。
そのため中に入ることは出来ないようになっていました。 -
壁には砲弾を受けた跡もあり、戦争時によくここまで耐えたなぁと思いました。
今は緑に囲まれた、なんだか素敵な雰囲気にも見えますが、当時は荒れ野原にこの労働党舎だけがぽつんと残っていたんでしょうね。 -
この左手には軍施設のゲートがあるため、カメラを向けるとすかさず軍人さんがカメラの中をチェックしに来ます。
安保ツアーは常に軍人さんの目が光る中での見学になるので、韓国語がわかる人や通訳さんと一緒に参加するのがいいかもしれません。
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