新型ヴォクシーの価格や内装の特徴、燃費性能をチェック!売れ行き好調なミニバン

 

新型ヴォクシーは内装が上質で、安全性能や燃費性能はクラストップレベルです。ここでは内外装や各性能の特徴、現在の新車での最新納期をご紹介しています。

発売から1年半経っても人気の新型ヴォクシー

デビュー時には「見た目がダサい」等の評価もあった新型ヴォクシー。しかし発売から1年半が経過した現在まで、売れ行きは好調です。

2023年上半期の新車登録台数は全体7位で、前年比215%の数値となっています。

新型ヴォクシーの魅力

新型ヴォクシーのリヤエンド

  • 基本的に上質感のある内外装
  • 車内の快適性と使い勝手は◎
  • 燃費性能はクラストップ
  • 予防安全性能は国産車トップレベル

新型ヴォクシーは総じて品質が高く、特に燃費性能や安全性能の高さは「トヨタ車ならではの強み」とも言えます。

新型ヴォクシーの課題

  • 迫力あるフェイスは賛否両論
  • 2列目シートは横へのスライドが不可

2列目シートが横方向にスライドしないのは、Mクラスミニバンとして惜しい点です。ライバルのステップワゴンやセレナには付いている機能で、おむつ交換や小さな子どもと並んで座るのに役立ちます。

新型ヴォクシーの価格・サイズ・燃費情報

新型ヴォクシーの全景

新型ヴォクシーの新車時価格、サイズ、燃費は以下の通りです。

  • 新車時価格:309~396万円
  • サイズ:全長4,695㎜×全幅1,730㎜×全高1,895-1,925㎜
  • 燃費:14.3~23.0㎞/L

グレード展開は2段階11種類

新型ヴォクシーのグレード展開はS-GとS-Zの2種類のみです。しかしパワートレインや駆動方式、乗車定員の組み合わせで計11種類の選択肢があります。8人乗りを選択できるモデルが限られている点に、注意しましょう。

グレード パワートレイン 駆動方式 新車時価格 乗車定員
S-G ガソリン車 2WD 309万円 7人または8人
4WD 328.8万円 7人または8人
ハイブリッド車 2WD 344万円 7人または8人
4WD 366万円 7人
S-Z ガソリン車 2WD 339万円 7人
4WD 358万円 7人
ハイブリッド車 2WD 374万円 7人
4WD 396万円 7人

評価のポイント1.新型ヴォクシーの外観

今回のフルモデルチェンジで大きな話題を呼んだのが、外観です。特にフロントフェイスは、やや好みの分かれるデザインとなっています。

先代(3代目)との違い

新型ヴォクシーと3代目、旧型ヴォクシーの車両画像

先代(3代目)と比べると、新型ヴォクシー(4代目)は顔つきの迫力が大幅に増しています。ぱっと見の印象は新型ヴォクシーの方がサイズも大きく見えますが、全長と全幅は新型の方がわずかに小さいです。一方、車高は新型の方が50㎜以上高くなっています。

モデル 全体寸法(全長×全幅×全高)
3代目(先代) 4,710㎜×1,735㎜×1,825-1,870㎜
4代目(新型) 4,695㎜×1,730㎜×1,895-1,925㎜

賛否両論のフロントグリル

新型ヴォクシーのフロントグリル

押し出し感の強いフロントグリルは顔部分の2/3以上を占めており、「大口を開けたように見える」「ダサい」といった評価もあります。

一方で最近はSUVなどでも迫力系のフロントフェイスが人気です。ミニバンは大きさや形の都合上「野暮ったい」雰囲気になりがち。だからこそ、こうした迫力系の顔が「カッコいい」と言う声もあります。

サイド・リアのデザインは高評価

新型ヴォクシーのリヤエンド

サイドやリアは無駄のない、シンプルなデザインで上質感があります。

リアコンビネーションランプには水平基調のガーニッシュが加わり、夜間には真一文字にLEDライトが光ります。直線的で安心感のあるデザインです。

評価のポイント2.新型ヴォクシーの内装

内装はデザイン性、機能性ともに比較的評価が高いです。

質感は高評価

新型ヴォクシーのインパネデザイン

新型ヴォクシーのインパネ部分は3代目と比べて水平基調になり、安っぽさがなくなりました。また夜間のインパネ部分やドア回りのスイッチは、3代目では赤色に光っていましたが、新型では青色になっており、こちらも上品な雰囲気です。

ただしメーター部分に関しては、「アナログ的で古臭い」と感じる人もいるようです。

ヒートシーターも搭載できる2列目

新型ヴォクシーの2列目シート

シートアレンジは他のライバル車種と同様、フルフラットや荷室の大幅拡大など様々な工夫が可能です。また新型ヴォクシーでは、2列目にオットマンやヒートシーターを付けることができます。4人乗りで2列目を最後方まで下げれば、非常に快適です。

ただし冒頭でご紹介したように、セレナやステップワゴンのように2列目シートを横方向へスライドさせることはできません。シート間は、185㎜空いています。

任意の位置で固定できるバックドア

新型ヴォクシーの荷室

ミニバンのバックドアは面積が大きく、他のクルマに当たりやすいです。新型ヴォクシーは、手動でもバックドアを任意の位置に固定できる機能を備えています。これによって身長の低い人でも開け閉めに苦労することがありません。また上位グレードでは、電動で開閉するパワーバックドアも搭載できます。

新型ヴォクシーの内外装をさらに確認したい方は、以下の記事もご覧ください。

評価のポイント3.新型ヴォクシーの燃費・走行性・安全性

新型ヴォクシーの各種性能は、先代モデルと比べて大幅にグレードアップしています。「安心・安全・快適」なクルマと言えるでしょう。

クラストップの燃費性能

新型ヴォクシーはハイブリッドモデルの最高燃費が23.0㎞/L(WLTCモード、2WD)で、これは軽自動車並みの燃費の良さです。

3代目と比べて燃費性能は10~20%向上しており、ライバルのセレナやステップワゴンと比べても10~15%ほど優れています。

ハイブリッド車の走行性能が高評価

ヴォクシーのパワーユニットは1.8Lハイブリッドと2.0Lガソリンで3代目と変わりませんが、性能は格段に良くなっています。

特に変化が大きいのはハイブリッド車。3代目ヴォクシーでは非力な印象がありましたが、新型では街中でもキビキビ走るようになっています。また静粛性も向上しており、快適なドライブを楽しめます。

なおガソリン車もパワーアップしており、走りに力強さが増しています。

安全性は国産車トップクラス

新型ヴォクシーの性能面で最も注目すべきなのは、安全性能です。特筆すべき安全装備を以下でご紹介します。

  • 交差点でのリスクに対応する自動ブレーキ
  • 出会い頭の衝突リスクを軽減する警告機能
  • リスクを先読みした運転支援機能

自動ブレーキは交差点の事故で多い右左折時の歩行者や右折時の対向車両などを検知し、衝突リスクを軽減します。またリスクの先読みをする「プロアクティブドライビングアシスト」では、歩行者や障害物、カーブの存在を認識してステアリング操作の支援や自動減速を行います。

なお新型ヴォクシーは、メーカー横断で安全性を評価する「ガリバー安全な車ランキング」のミニバン部門でも、1位に輝いています。

新型ヴォクシーは買い?おすすめグレードは?

外観など賛否両論な部分もありますが、新型ヴォクシーは総じて出来の良いクルマと言えます。専門家からも、高い評価を受けています。

”予算に余裕があり、400万円近い金額を払えるのであれば、4代目がベストな選択といえる。だが、予算は厳しいが多少無理ができる人も4代目を選んだ方がよい。それほど、4代目の完成度は高い。”
(クルマ評論家 大岡智彦氏の
レビューより)

おすすめグレードはS-Zハイブリッド

購入するなら、それこそ「無理をしてでも」上位グレードのS-Zがおすすめです。400万円近い買い物になってしまいますが、S-Gと比べて以下のような魅力があります。

  • 左右独立オートエアコン標準装備
  • 両側パ電動スライドドア標準装備
  • シートヒーター(1列目)標準装備
  • 2列目シートヒーター装備可
  • 電動バックドア装備可

ヴォクシーならではの快適性を追求するのであれば上位グレード、さらにはハイブリッドモデルがおすすめです。

ヴォクシーのリセールバリューをチェックする>

現在の新型ヴォクシーの新車納期

トヨタの公式HPでは、新型ヴォクシーの納期は9月19日時点で「6ヶ月以上」となっています。グレードや仕様によっても納期は異なるため、詳しくは販売店で確認してみましょう。

中古車では登録済み未使用車が多数

ヴォクシーは人気車種なだけあって、中古車での流通量が多いです。また2023年9月現在は、登録済み未使用車(※)も多数存在します。
※登録のみ済ませているが、実際の走行には使われていない車両。詳しくはこちら

グレードも人気の上位S-Zが出回っていますので、「車検が迫っていて早く納車したい」といった場合におすすめです。

ヴォクシーの中古車在庫を見てみる>

まとめ

新型ヴォクシーはMクラスミニバンの中でも屈指の人気車両で、燃費性能や安全性能にも優れています。新車や登録済み未使用車など、様々な方向から購入を検討してみてください。

なお売却では、ディーラーでの下取りより中古車販売店の買取の方が高くつくことも多いです。新車を購入される場合も、下取りの前に買取の無料査定を受け、査定額が高ければぜひ次のクルマの購入費に充ててください。

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車買取相場表|ガリバー

ヴォクシーのカタログ情報

トヨタ,ヴォクシー
現行モデル
令和4年1月(2022年1月)〜現在
新車時価格
309.0万円〜396.0万円

ヴォクシーの在庫が現在606件あります

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ライター紹介

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221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。