伯備線 総社−豪渓

1.2004年9月23日
381系 「やくも2号」
《アクセス》
豪渓駅から東に約400m。上下線が分かれて大きなカーブとなっている。
その間にある下り線の中継信号機がある辺りから上り列車を狙う。
作例の立ち位置より後ろは草木が繁茂しており、長編成の列車は撮影しにくい。
周辺の道はあまり広く無いので、道ばたに車を停める際は注意。

《光線・レンズ》
午前の上りが順光。作例は8時半頃。50ミリ相当。
《コメント》
「セリカ・カーブ」。間隔が広いとはいえ複線の線路間に分け入るのには抵抗があって、
気乗りしないが、結構撮影者を見かけるお手軽撮影地。
教科書通りのインカーブ標準レンズのポイント。

2.2007年1月7日

EF64−1000+コキ 貨物
《アクセス》
総社駅から1.5キロ程北にある直線区間。雪舟の逸話で知られる宝福寺へ続く道沿い、
池のそばに線路際へ近づける足場がある。
《光線・レンズ》
お昼から午後にかけての上りが順光。作例は11時頃で200ミリ相当。
《コメント》
雪晴れの貨物列車。朝からの大雪で心配していたが、意外と綺麗に撮れた。

3.2007年2月25日
DD51+あすか 臨客
  ※2007/2/25 写真差し替え
《アクセス》
1.のカーブで下り列車をアウト側から撮影。道ばたに足場がある。
《光線・レンズ》
夕方が順光になる。作例は11時前頃で300ミリ相当。
《コメント》
駅からも近いお手軽撮影地。但し結構長めの望遠レンズが必要。
晴れたら半逆光になるところだったので薄曇りで助かった。
機関車+7両の編成長がちょうど良いカーブ。
カマも増設手すり付き1193号機で、まずは納得の1枚。

4.2010年2月5日
381系 「やくも19号」

5.2010年2月5日
115系 普通
《アクセス》
4.5.は2枚共に「セリカ・カーブ」の踏切脇から。
《光線・レンズ》
4.は16時半頃で50ミリ、5.は16時50分頃で85ミリ相当。
いずれも作例の通り午後遅い時間帯が順光。

《コメント》
ポールや看板類が増えたりして、以前のようには撮れなくなったが、
駅から近く、撮影効率も良いお手軽撮影地である事には変わりない。

(懐)6.1986年9月XX日
115系+クモニ 普通
《アクセス》
4.5.に同じ。
《光線・レンズ》
朝7時半頃?50ミリ相当だったと思われる。後追い。
《コメント》
これは作者の高校生時代の撮影(たぶん)。何故か日曜日にふと乗り鉄に行き、
豪渓駅へ降り立ち、朝のDD51+12系や115系等の運用を撮影した事を覚えている。
国鉄末期、伯備線や山陽本線の115系には湘南色に混ざってスカ色も混在運用されていた。
逆光だが、クモニを併結した姿は今では貴重な1枚。

7.2009年12月12日
EF64−1000+コキ 貨物
《アクセス》
上記のカーブ築堤を、北側の山すそを走る高速道路脇の生活道付近から俯瞰したもの。
足場は一見ただの空き地のように見えて実は私有地なので、挨拶は勿論、
ゴミを捨てて帰るような行為は絶対にしてはならない。「来たときよりも美しく!」
《光線・レンズ》
早朝を除き終日ほぼ半逆光〜逆光。作例は10時50分頃で135ミリ相当。
《コメント》
以前から通っていた俯瞰、というよりロングショット系ポイント。
ただし色々な条件がうまく噛み合わないと失敗作の量産となる場所(作者の実話)。
今回やっと納得レベルの1枚が撮れた。

8.2009年1月25日
EF64−1000+コキ 貨物
《アクセス》
これは豪渓駅北側の「秋葉山」に登り、大カーブを真上から俯瞰したもの。
東側の市道から続く登山道が付いており、徒歩で山頂まで登ることが出来る。
《光線・レンズ》
10時50分頃で200ミリ相当。
《コメント》
作者の悲願でもあった?秋葉山俯瞰で貨物列車撮影。但し登山自体は難しくないが、
視界が抜けている箇所が殆ど無く、作者もかなり苦労した
もう一回行けと言われても見付けられるかどうか…(苦笑)。

9.2010年2月17日
381系 「やくも7号」
《アクセス》
これは2.の線路反対側にある小道脇から下り列車を狙ったもの。
《光線・レンズ》
12時半頃で100ミリ相当。薄晴れ。光線は曇りの日が良い。
《コメント》
一応6連でも大丈夫だとは思うが、編成が構図に収まりきるかどうかの確信が持てず、
4連運用の「やくも」を狙ってみた。
長く親しまれてきたこの「緑やくも」も、リニューアル化の進展により目にする機会は
あっという間に激減してしまった。

10.2010年2月12日
381系 「やくも11号」
《アクセス》
これは秋葉山のトンネル南側出口付近。小さな踏切がある場所。
田んぼのあぜ道脇が少し高く盛り上がっていて、足場に出来る。
近くへの車両の乗り入れ(その際は南側から)は不可能とは言わないが、かなり困難。
離れた場所に車置いて歩いてくるなら北側の秋葉山の山すそに沿った道からの方が楽。
《光線・レンズ》
12時半頃で375ミリ相当。ほぼ終日逆光で曇りの日向き。
《コメント》
これはある人にご教授いただいた場所。
大きなS字カーブの奥を抜ける長い望遠レンズが必要なうえ、晴れると逆光、という
なかなか悩ましい条件が付くが、バックに「涙で鼠の絵を描いた」雪舟ゆかりの
宝福寺が入る好アングル。

11.2010年2月17日
115系 普通
《アクセス》
10.に同じ。反対側を向いて上り列車を狙った。
《光線・レンズ》
13時15分頃で300ミリ相当。光線はお昼から午後にかけてが良い。
《コメント》
トンネルを出てくる湘南色の115系。
前後共に「引き」が無いため、あまり長い編成を撮るには向いていない。

12.2010年3月28日
EF64+コキ 貨物

13.2010年3月28日
381系 「やくも8号」
《アクセス》
2.の場所から少し南側、直線線路の南端付近。線路の東側に少し空き地があり、
カーブに差し掛かる上り列車を撮影できる。
《光線・レンズ》
12.の貨物は9時50分頃で350ミリ相当。
少し立ち位置を変えて撮った13.の「やくも」は10時半頃。
いずれも350ミリ相当。薄曇り。
《コメント》
線路の勾配の付き方、カーブの曲がり具合、そして控えめに咲いているバックの山桜。
なかなか悪くない場所だ。
12.の貨物を牽引するEF64は、愛知から最近移籍してきた機のようで、
正面貫通扉の色が違う。
伯備線では見慣れない顔なので何だか違和感が…
13.は、上りが大幅に遅れた御陰か?タイミング良く上下の「やくも」がすれ違った。

14.2010年8月3日
381系 「やくも11号」
《アクセス》
2.に同じ。線路から離れて、ため池の脇から撮影。
《光線・レンズ》
午後が順光。13時半頃で100ミリ相当。後追い。
《コメント》
変電所施設やガードレールが若干入るのは仕方ないが、この直線区間ではこのような
風景重視タイプの撮影も一応は可能。

15.16.2010年8月12日
115系 普通
《アクセス》
2.に同じ築堤区間。並走する市道脇から立ち位置を変えて下り列車を2枚狙ってみたもの。
《光線・レンズ》
共に曇りの日向き。
15.は15時50分頃で200ミリ相当、16.は16時45分頃で70ミリ相当。
《コメント》
線路が石積みの築堤に乗っており、若干見上げる形となるので、車両自体は捕らえやすい。
但し、前述の通り市道脇から撮るので、列車通過時に手前に車が通りかかると
モロ被り撃沈の可能性も(僅かながら)ある。

17.2010年8月12日
EF64−1000+コキ 貨物

18.2010年8月12日
381系 「やくも24号」
《アクセス》
17.18.の2枚は総社駅の北、吉備線と伯備線が分岐する辺りの小さな踏切がある辺り。
線路東側沿いの市道から撮影。
《光線・レンズ》
下り列車を狙う17.の位置は晴れると逆光なうえ、国道180号線の下をくぐるので
曇りの日向き。
17時50分頃で85ミリ相当。
18.の上りアングルは午後が順光。18時50分頃で375ミリ相当+トリミング。
《コメント》
17.は下り列車の総社駅発車シーン。駅を出て左カーブに入る地点で長い編成もOK。
18.は事故の影響で約30分遅れでやって来た「緑一色」の9連やくも。
通過時はほぼ日没時刻で、露出はギリギリであった。
8月以降、定期編成は全てグレーと紅の「ゆったり色」に統一されたため、
長く見慣れた緑色「やくも」も(特に長い編成は)今後見る機会は少なくなるだろう。

19.2010年9月6日
285系 「サンライズ出雲」
《アクセス》
16.にほぼ同じ。少し立ち位置を変えて撮影。
《光線・レンズ》
7時頃で100ミリ相当。
《コメント》
「サンライズ出雲」の7連だと編成のお尻が少し巻いてくれてちょうど良い。
晴れてしまうと全く駄目な光線条件の場所で、曇った日か太陽が昇りきる前に撮るべし。
あと、時期によっては足場となる草地にトゲトゲのある蔓が多いので「アイタタタ…」
てな事にならぬように。

20.2010年10月23日
381系 「やくも14号」

21.2010年10月23日
DE10+チキ 工臨
《アクセス》
12.や13.の場所から少し南にあるS字カーブを、線路の西に沿っている市道脇から撮影。
細い道だが、割合と通行量はあるので注意。
《光線・レンズ》
午後の上りが順光。20.は13時20分頃で135ミリ相当。
豪渓駅待避で続行してきた21.は200ミリ相当に寄せた。
《コメント》
少し線路を見上げる格好になるため、どうしてもタイガーロープに足元を囲まれてしまうが、
構図自体は6連の特急がきれいにS字を描いてくれる。
短い編成なら20.のように引き付けても良い。
3連の普通電車なら左右の電柱間にツライチで入る。

22.2010年12月28日
381系 「やくも10号」
《アクセス》
15.の振り返り(上り列車狙い)アングル。道路脇から。
《光線・レンズ》
11時20分頃で85ミリ相当。
《コメント》
現在は2.の位置は撮影が難しくなっている。よって道なりに少し奥に進んだ所から
撮った。

23.2010年12月29日
115系 普通

24.2010年12月29日
381系 「やくも16号」
《アクセス》
11.に同じ。トンネルを出てくる上り列車を、線路からやや離れた目線の高い位置から撮影。
《光線・レンズ》
23.は14時15分頃で70ミリ、24.は14時20分頃で200ミリ相当。
《コメント》
トンネル入り口は上下線が離れており、周囲も開けている。
しかし、いざ撮影となると意外と「引き」が無く、少し窮屈な構図に。

25.2010年12月28日
381系 「やくも11号」

26.2010年12月29日
381系 「やくも15号」
《アクセス》
23.24.の振り返り構図。Sカーブを抜けてくる下り列車(10.に同じ)を撮影。
《光線・レンズ》
25.は12時半頃で200ミリ相当、26.は14時半頃で375ミリ相当+トリミング。
《コメント》
この2枚は10.の宝福寺裏のSカーブを、山すその小道からプチ俯瞰気味に
望遠レンズで抜いたもの。
25.はともかく、26.はかなり無理のある「編集」という名の
トリミングを施している(苦笑)。

27.2012年6月2日
EF64+コキ 貨物

28.2012年8月29日
381系 「やくも21号」
《アクセス》
27.28.も上に同じく下りトンネル飛び込み構図。
《光線・レンズ》
貨物27.は16時40分頃で350ミリ相当。
お盆の増結9連やくも28.は17時半頃で100ミリ相当。
《コメント》
伯備線の上り坂トンネル区間に向かってS字を走っていく。
晴れると逆光のうえ、貨物列車の撮影は日の長い時期でないと苦しいかも。

29.2014年5月25日
DE10+チキ+DE10 訓練運転

30.2015年11月7日
(DD51×2)+24系トワイライト編成 団臨
《アクセス》
29.30.の2枚も同じくトンネル飛び込み。少し立ち位置を変えて撮影。
《光線・レンズ》
DE10プッシュプルの29.は9時20分頃で300ミリ相当。
トワイライト団臨の30.は16時40分頃で135ミリ相当。
《コメント》
引き続きトンネル入り口に向かう下り列車をアウトカーブから撮影したもの。
29.のような短い編成なら、長め望遠レンズで編成を強調。
長い編成(30.)ならやや引き目で。
しかし、さすがにこの時期でこの天候、この時間帯だと露出がない。

31.2016年3月5日
(DD51×2)+24系トワイライト編成 団臨

32.2016年3月5日
EF64−1000+コキ 貨物
《アクセス》
秋葉山から南側を向いて下り列車を俯瞰撮影。
《光線・レンズ》
トワイライト団臨の31.は17時頃で300ミリ相当。
貨物列車を撮った32.は、ややレンズを引き(220ミリ相当)、
構図の右奥に宝福寺を入れた。16時40分頃。
《コメント》
秋葉山俯瞰。
過去にも何度か登っていた場所ではあったが、なかなか条件に恵まれず、
時期を改めてやっとまともに撮れたのが上の31.32.の2枚。
天気はまずまず良かったが、早春ならではの霞が濃く立ちこめていて、
視界が非常に悪い。
レタッチで若干修正して、何とか鑑賞に堪えうる出来に。

33.2018年1月3日
381系 「やくも7号」
《アクセス》
久々の「セリカカーブ」下り定番にて。
《光線・レンズ》
9時20分頃で200ミリ相当。
《コメント》
現在(2018年度)、381系やくもの編成長には4連、6連、7連、9連の
バリエーションがあり、上の作例は最長となる9連だ。
構図を決めたら、頭の中に先頭車両と最後尾の位置、つまり編成の収まる
最適ポジションをイメージする。
そして先頭車の位置に置きピンして待ち、列車が来ればシャッター一発切りで仕留める。
このセリカカーブは、撮影者の「脳内スケール」を鍛えるには
いい練習場だ。
ベストカットとなるタイミングは文字通り1箇所しか無い訳で、
「AFと連写で撮った後、一番いいカットを探して保存する」という
カメラ任せの撮影では、いつまで経っても写真は上達しないだろう。
なーんてな。

34.2022年11月12日
381系 「やくも7号」
《アクセス》
同じく「(かつての)セリカカーブ」にて。
《光線・レンズ》
10時半頃で70ミリ相当。
《コメント》
作者がかつて命名したこのカーブ。
名前の由来でもあった車体は昨年(2021年)秋に彼の地へと旅立たれたようで、
今は鉄道ファン達の記憶・記録の中にその名が残るのみ。
で、小道沿いに楓が綺麗に色づいていたので。
逆光気味だったが通りがかりに1枚。

35.2023年6月17日
381系 「やくも2号」
《アクセス》
セリカカーブ東側から上り線を撮ったもの。
《光線・レンズ》
7時20分頃で50ミリ相当。
《コメント》
築堤の下には棚田、とまではいかぬが少し段々になった田んぼ。
水が張られ、田植えを待つばかりの状態だった。
1年後、ここを駆け抜ける特急電車はどうなっているだろうか。
さんぱーいちが見る最後の水鏡なのだろうか…。



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