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お題:  私は太公望?

ウラシマソウ [浦島草]    有毒植物
分類 サトイモ科 テンナンショウ属
生薬名 テンナンショウ(天南星)
薬用部分 塊茎
成分 不明
適用 去痰、鎮痙薬として漢方処方に(二朮湯ニジュツトウ・清湿化痰湯)配合される。
民間薬として生の塊茎を腫れ物、肩こり、リュウマチ、胸痛に湿布薬として外用される。
生薬名のテンナンショウ(天南星)は,マムシグサ・オオマムシグサ・ホソバテンナンショウなどテンナンショウ属の総称で,特に決った種を指しているのではないようです。
日本には30種強のテンナンショウ属の植物が自生していて、有毒植物です。
有毒部分 全草
有毒成分 サポニン
中毒症状 皮膚炎、嘔吐、胃腸障害、麻痺
その他の
  利用法
茶花として観賞用に利用される。
昔は、救荒植物として、根茎を蒸す、水で晒すなどして毒を抜き飢饉の時に食べたようです。
例外的にシマテンナンショウ(伊豆御蔵島、八丈島などに自生)はヘンゴダマと呼び、芋を茹でて皮をむいて、うすでついて餅のようにしてから、砂糖やきな粉を付けて食べます。
名前の由来 仏炎苞から釣竿のような付属体を出しているのを浦島太郎が釣りをしている姿に見立てたと言うもの凄い創造力を発揮した名前です。
平安時代には、”於保保曽美”か”浦島草”と呼ばれていたようで、浦島伝説は”丹後風土記(715年頃)”、”日本書紀(720年)”や”万葉集(600〜759年)”に記載されていて、奈良時代には広く知られていたと思われます。何時、浦島伝説とこの草が結びついたのか不明です。
変わって
  いる所
実生の一年目は、根茎を作るだけで、葉は出さない。
雄雌異株で、根茎の大きさで性転換します。
根茎が小さい時は雄株(雄花)で、大きくなると雌株(雌花)となりなす。
また、受粉の仕方も変わっていて、仏炎苞の内側はつるつるしていて、上から入った虫は出ることが出来ない、雄花には苞の合わせ目に虫の出られる穴が開いており、その穴を見付けるまで苞の中を彷徨い、その間に花粉だらけとなり、苞の穴から出てゆくことになります。
雌花はどうかというと、雄花のような穴はありませんから、花粉を運んできて受粉させた後も、苞から出られず死ぬことなります。
これはテンナンショウ属共通の事と思います。
救荒植物
  とは何?
飢饉の時、飢えをしのぐために、普段は食べることはないけれど、いざと言う時に食べる植物で、鎮守の森には、ドングリ系統の木や銀杏が多いのは意図して作られたのではないか、また田圃の畦に植えられている、彼岸花も同様と言われています。このようなものは、1000種を超えると、云われています。
チョットこれとは違いますが、城に桜は現代、昔は城に松でした(戦でろう城した時に、松の皮を食べた)
一例として
救荒植物:トチ、シイ、ナラ、ソテツ、ヤドリギ
救荒作物:サツマイモ、ジャガイモ、サトイモ、キクイモ、ソバ、アワ、ヒエ

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