ホザキノミミカキグサ Utricularia caerulea L. (タヌキモ科 タヌキモ属
 ホザキノミミカキグサの葉は、泥の中を伸びる茎の所々から株状にでる。葉の形は細い倒卵形でスプーンのような形である。捕虫嚢は葉柄と泥中の地下茎に形成される。葉柄に形成されるものは柄が短いが、地下茎に形成されるものは捕虫嚢の長さの1.5倍前後の柄があり、どちらも白色。口の部分がラッパ状に広がっており、ミミカキグサとは形が違う。
 食虫植物は虫を食べてエネルギー源としているわけではなく、基本的には葉で光合成を行い、有機物を自ら作り出しています。植物が健全に生育するためには窒素・リン・カリなどの無機栄養塩類が必要ですが、湿原ではこのような栄養分が極端に不足しています。これらの栄養塩類を摂取するために虫を捕まえるわけです。したがって、虫を捕まえることができなくともある程度は生育できますが、虫を捕まえることができればたくさんの花を咲かせ、実を稔らせます。
 ・・・ということなのですが、ミミカキグサ類は、葉を見つけられないことが多い。やや不安である。
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