ウシハコベ Myosoten aquaticum  ナデシコ科 ウシハコベ属
 ウシハコベは路傍や林縁、畑のあぜ道、空き地などに普通に見られる一年生草本、あるいは多年生草本。麦の栽培とともに伝来した史前帰化植物の1つとされる。暖地では年中生育しており、花も見られる。発芽も通年であるとされるが、やはり秋に多く、小さな個体では全体に小さく、葉に長い柄があって他のハコベの仲間と区別しにくいが、やがて葉は大きくなって葉柄がなくなり、大型であることを意味するウシハコベの名にふさわしくなる。
 花は春に多いものの年中見られ、5枚の花弁が深く2つに分かれているので、10枚のように見える。このような花はハコベ属に共通したものである。この点からハコベ属に分類する意見もあるが、ハコベ属は雌しべの柱頭が3本に分かれており、5本に分かれている点を重視する意見では、ウシハコベ属にとする見解となる。
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