ハゲイトウ Amaranthus tricolor  (ヒユ科 ヒユ属
 ハゲイトウは熱帯アジア原産の一年草であり、品種改良されて広く栽培されている。葉は細長く、上部の葉は赤や黄色になる。原種はこれほどではないとは思うが、やはり葉の色が変わるらしい。何の利点があるのか・・・。このような茎の上部の葉の色が鮮やかになる植物としては、クリスマスでよく飾られるポインセチアやハワイのイメージのブーゲンビレア、ハンカチの木等の他、在来種ではマタタビなどもこのような性質がある。ポインセチアやブーゲンビレア等は中心に小さな目立たない花があり、周辺の彩りのある葉が花弁の代役を演じているのであろう。ハゲイトウもそうであろうか? ひょっとすると、あまりにも強い日照の場所に生育するので、日傘の役割をしているのかもしれないとも思う。さてどうであろうか。
 ハゲイトウの花は葉腋にかたまって咲く。葉が見事なので目に付かないが、拡大してみるとなるほどヒユ属の花である。花序が長く伸びるとイヌビユのイメージと似てくるわけである。
ハゲイトウ
赤色系のハゲイトウ葉腋に咲く花
黄色系のハゲイトウ葉腋に咲く花
種名一覧科名一覧雑学事典目次Top生物地球システム学科