武蔵川新体制がスタート／再発防止に厳しい姿勢

　日本相撲協会の武蔵川新理事長（60）＝元横綱三重ノ海＝は9日、東京・両国国技館の相撲協会で理事長の初仕事を行い、「とにかく今は再発防止の件を強化していきたい」と抱負を述べた。

　露鵬、白露山による大麻騒動の責任を取り、8日の緊急理事会で北の湖前理事長（元横綱）が辞任。新理事長は「本当に大変な時期だと受け止めて、一つ一つ解決したい」と話し、秋場所後にも力士、親方ら全協会員を集めての講習会を開催する意向を明らかにした。「服装から何から、すべて意識させないといけない」と乱れつつある生活態度や礼儀作法を徹底させる方針だ。

　2力士の解雇には「相撲界をこれだけ騒がせているのは許せない。そういうもの（大麻）に手を出したら相撲を取る資格はない」と厳しい姿勢。入門を希望する外国出身者に対し、日本語を習得させるため、来日から初土俵までの準備期間を長くする案も示した。

　また監督官庁の文部科学省から今月中に要望されている外部理事、監事の登用について、武蔵川理事長は「相撲を理解されている人で、前向きに考えたい」と話した。