国会内の売店などで販売中の「祝308政権交代紅白まんじゅう」
民主党による政権交代に向け、国会土産のお菓子にも異変が起きている。従来は歴代首相の似顔絵などが入った商品が大半を占めていたが、自民党有力者をモデルとした新商品はなく、民主党の衆院選勝利を祝福するまんじゅうが売り出された。“お土産対決”でも政権交代なるか。
新たに発売されたのは「祝308政権交代紅白まんじゅう」(24個入り、630円)。卸問屋「喜多村」(東京都台東区)が企画し、国会内の売店や東京駅構内で販売中。9月5日の販売初日から3日間で約2200個と売れ行き好調で、社長の高橋三雄さん(65)は「お菓子の世界でも政権交代だ」と意気込む。
一方で小泉純一郎首相以来、歴代首相のまんじゅうなどを作ってきたのは菓子卸売り「大藤」(東京都荒川区)。安倍晋三元首相の「晋ちゃんまんじゅう」は約54万個を売り上げるヒットを記録した。
社長の大久保俊男さん(61)が麻生太郎首相のファンという同社は、麻生首相関連の商品を8種も売り出し、計約30万個を売り上げた。自民党が衆院選に勝利したら「政権防衛まんじゅう」を売るつもりで用意していたが、お蔵入りとなった。