2007/08/17 17:03
「日展100年」展で、三遊亭円朝像と対面した桂歌丸さん=10日、東京・六本木の国立新美術館
東京・六本木の国立新美術館で開催中の「日展100年」展PRの一環として、落語家の桂歌丸さん(71)が、鏑木清方作の三遊亭円朝像(重要文化財)に対面した。
明治期に活躍した円朝は、映画「怪談」の原作「真景累ケ淵」などを創作し、落語中興の祖と呼ばれる。歌丸さんは同美術館の講堂で「累ケ淵」のうち「深見新五郎」を観覧者に披露した後、展示場所を訪れた。
「いろんなところでやったが、美術館は初めて。今度はどこでやるのやら」と笑いをとった後、歌丸さんは「円朝さんがご覧になっているのではと緊張した。円朝ばなしは現代に通じますが、今の世の中の方がぞっとすることがありますよね」と感想を語った。
「日展100年」展は9月3日まで。この後、宮城、広島、富山を巡回するが、円朝像の展示は東京のみ。