2003/03/14 22:06
死去した鈴木真砂女さん(俳人)
俳人で、東京・銀座の小料理屋「卯波(うなみ)」のおかみとしても親しまれた鈴木真砂女(すずき・まさじょ、本名まさ)さんが14日午後6時34分、老衰のため東京都江戸川区の老人保健施設で死去した。96歳。千葉県出身。自宅は東京都中央区晴海1ノ6ノ6−1003。葬儀・告別式の日取りは未定。喪主は長女で文学座女優の本山可久子(もとやま・かくこ)さん。
房総の老舗旅館に生まれた。俳句は30歳の時本格的に始めた。戦後、久保田万太郎に認められて句誌「春燈」に参加。後に安住敦に師事した。
夫の蒸発、再婚、出奔と、起伏の激しい人生を経験。「卯波」を始めてからは、食材の季節感や生活感あふれる句をよく詠んだ。
76年、句集「夕蛍」で俳人協会賞、95年「都鳥」で読売文学賞、99年「紫木蓮」で蛇笏賞。