死去した小森和子さん(映画評論家)
「小森のおばちゃま」の愛称で親しまれた映画評論家の小森和子(こもり・かずこ)さんが8日午前1時42分、呼吸不全のため東京都港区麻布台の自宅で死去した。95歳。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は養女晴子(はるこ)さん。
10数年前から仕事をやめ、自宅で療養していた。
雑誌記者などを経て、雑誌「映画の友」編集長だった淀川長治氏の勧めで、戦後、映画評論の道に入った。テレビやラジオの洋画解説やトーク番組などに出演し、「おばちゃまはね…」「モア・ベターよ」など独特の語り口で、人気者になった。
ジェームズ・ディーンの大ファン。無名時代のシャーリー・マクレーンを自宅に招いたのが縁で、ハリウッドにも交友関係を広げた。フランク・シナトラら多くの著名人にインタビューするなどして活躍した。