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【展覧会】沖縄県立博物館・美術館|博物館 特別展 海を越える人々(後期)|旧石器時代の人類 -海を越えた最初の人々-|’23年12月12日-’24年2月12日

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沖縄県立博物館・美術館
博物館 特別展
海を越える人々(後期) 旧石器時代の人類 -海を越えた最初の人々-
会  期  2023年12月12日[火]- 2024年2月12日[月]
会  場  沖縄県立博物館・美術館 特別展示室1,特別展示室2,企画展示室
      900-0006 沖縄県那覇市おもろまち3丁目1番1号
      Tel:098-941-8200 Fax:098-941-2392
観  覧  料  一 般 ¥1,200、高校・大学生 ¥700、小・中学生 ¥500
      * 各種前売り、割引、優待情報。各種関連イベント情報は下掲詳細参照
開館時間  9:00-18:00(金・土は20:00まで) * 入場は閉館の30分前まで
休  館  日  毎週月曜日・10/10[火]
      * ただし ただし2024年1月8日[月・祝]および2月12日[月・祝]は開館
特別協力  船の科学館「海の学びミュージアムサポート」
協  力  株式会社南都(おきなわワールド・ガンガラーの谷)
主  催  沖縄県立博物館・美術館
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―私たちはまだ彼らのことを知らない。

沖縄県立博物館・美術館では、2万年以上前の旧石器時代の人類の暮らしぶりを明らかにするために沖縄島南部の南城市サキタリ洞遺跡(ガンガラーの谷内)の調査を行っています。サキタリ洞遺跡では旧石器時代人の島へのユニークな適応が解明され、新知見も続々と加わっています。こうした最新の調査成果を受け、本展では、最初に海を越えて琉球列島へ到達した人類の豊かな実像を探ります。
さらに、他地域にも視野を広げ、700万年以上にわた人類史の中で最も長い期間を占める旧石器時代に、私たちの身体的・文化的基盤が形成されたことを様々な展示物によって紹介します。

■ ロビー展示
3万年前の航海を再現するために制作された丸木舟「スギメ」。
沖縄へ最初に海を越えてやってきた人々がどのような航海技術を備えていたのかを実験的に検討した「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」(国立科学博物館)を紹介し、実際に使用された丸木舟「スギメ」を展示します。
■ 第 1 章
・イントロ:人類の進化
類人猿・猿人・原人・旧人・新人の剥製および全身復元模型を間近で見比べられるように並べ、直立二足歩行、道具の使用、脳の増大といった人類進化のキーポイントを紹介します。
■ 第 2 章
・旧石器時代の環境(氷河期の環境)
人類進化の舞台である旧石器時代は乾燥、寒冷な氷河期でした。
動物化石、埋没林、年縞堆積物といったさまざまな痕跡から復元される過去の環境について紹介します。
■ 第 3 章
・旧石器時代人の暮らし(文化的適応と世界中への大拡散)
氷河期を乗り越えるためにはそれまでの身体的な適応ではなくむしろ文化的な適応が重要でした。ここでは、寒冷地や海域といった世界中の多様な環境にまで進出できた背景となる事象を紹介します。
■ 第 4 章
・旧石器時代人のこころ(芸術と墓)
旧石器時代人のこころを垣間見るために彼らの芸術や墓を紹介します。旧石器時代の芸術はヨーロッパで見つかる洞窟壁画に代表されますが、近年ではアジアでも見つかるようになり、ビーズなど地域を問わず共通する要素も明らかとなってきました。
■ 第 5 章 
・海を越えた最初の人々
海を越えて琉球列島へ最初にやってきた旧石器時代人について近年の調査研究によって明らかとなった最新の成果を紹介します。
■ 第 6 章
・アウトロ:彼らは私たちのなかにいる
旧石器時代に獲得された身体的な特徴や文化的な基盤は現代人の中にかなりの割合で受け継がれています。
ここでは、遠い過去に生きた旧石器時代の人類が色濃い「残像」として現代人に引き継がれていることを紹介します。
■  パネル展示 (3F 講堂前)
・旧石器時代人を探る現代人
旧石器時代研究にさまざまなアプローチをとる研究者たちを紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトにて最新詳細情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 沖縄県立博物館・美術館

【展覧会】国立映画アーカイブ|企画展 和田誠 映画の仕事|’23年12月12日-’24年3月24日|終了

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国立映画アーカイブ
企画展 和田誠 映画の仕事
会  期  2023年12月12日[火]- 2024年3月24日[日]
会  場  国立映画アーカイブ 展示室(7階)
      104-0031 東京都中央区京橋 3-7ー6
      お問い合わせ(9時-20時)ハローダイヤル:050-5541-8600
開室時間  11:00 am - 6:30 pm(入室は 6:00 pm まで)
      * 1/26、2/23の金曜日は 11:00 am - 8:00 pm(入室は 7:30 pm まで)
休  室  日  月曜日および12月26日[火]- 1月4日[木]は休室
観  覧  料  一 般 250円 / 大学生 130円 / 65歳以上、高校生以下及び18歳未満 無料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
協  力  和田誠事務所、多摩美術大学アートアーカイヴセンター
主  催  国立映画アーカイブ
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日本を代表するグラフィックデザイナー、イラストレーターの和田誠(1936-2019)にとって、映画は人生の友であり、創造の泉でもありました。
少年期からの映画への情熱に支えられ、若手デザイナーとして頭角を現すや、本職の傍ら映画ポスターの制作やアニメーション映画にも挑みました。やがてその味わいある画風は広く支持され、世界の映画人を描いた無数のイラストレーションや、映画をめぐる著書や対談集を続々と送り出してゆきます。さらにその情熱は日本映画界を動かし、監督修業の経験なしに『麻雀放浪記』(1984年)をはじめ4本の優れた長篇娯楽映画を監督するに至りました。
また私生活でも、熱意をもってアメリカ映画のフィルムやポスターのコレクションを築き、当館も2015年の展覧会「ポスターでみる映画史 Part 2 ミュージカル映画の世界」にそのコレクションをご貸与いただきました。
その博覧強記にもかかわらず、「評論家」ではなく常に “映画ファン” を自称していた和田誠。この展覧会は、日本が生んだこの最高の “映画ファン” の限りない映画愛を感じ取れる絶好の機会となるでしょう。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立映画アーカイブ  同サイト上映・展示 ] 

【展覧会】すみだ北斎美術館|特別展 北斎サムライ画伝|’23年12月14日-’24年2月25日|前後期二部制開催

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すみだ北斎美術館
特別展 北斎サムライ画伝
会  期  2023年12月14日[木]- 2024年2月25日[日] * 前後期で一部展示替えを予定
         前 期:2023年12月14日[木]- 2024年1月21日[日]
         後 期:2024年 1 月23日[火]- 2024年2月25日[日]
開館時間  9:30 - 17:30(入館は 17:00 まで)
休  館  日  毎週月曜日
        開 館:1月2日[火]、1月3日[水]、1月8日[月・祝]、2月12日[月・振休]
        休 館:12月29日-1月1日、1月4日[木]、1月9日[火]、2月13日[火]
会  場  すみだ北斎美術館 3 階企画展示室、4 階企画展示室
      130-0014 東京都墨田区亀沢2丁目7番2号 TEL. 03-6658-8936
観覧料金  一   般  1,200円、  高校生・大学生・65歳以上  900円、  中学生 / 障害者  400円、
      小学生以下無料
      * 個人、当日、税込み料金を表示。各種割引・優待などは下掲公式サイトを参照。
主  催  墨田区・すみだ北斎美術館
───────────────────────20231115193435_00003☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆ 

サムライは、江戸時代に生きた北斎にとって身近な存在でした。本展では、源頼朝や徳川家康など名の知れたサムライだけでなく、北斎と門人たちの目に映った江戸市中に暮らす太平の世のサムライを描いた作品も展示します。また、実際にあった戦いや物語の中の戦う場面を描いた作品もご覧いただきます。
江戸時代の人々が抱いていたサムライのイメージにふれるとともに、北斎たちによるサムライの姿をご堪能ください。さらに、刀や鑓といった戦いの道具を取り上げた作品も紹介し、刀剣博物館所蔵の「太刀 銘 信房作」(重要文化財)なども展観します。刀剣そのものと描かれた刀剣を見比べて、イメージをふくらませながら北斎の表現力をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : すみだ北斎美術館 ] 

【展覧会】東京都立中央図書館|東京都立中央図書館50周年記念|企画展示 図書館の図書館展|’23年12月9日-’24年3月6日|終了

東京都立中央図書館12月

東京都立中央図書館
東京都立中央図書館50周年記念
企画展示 図書館の図書館展
会  期  2023年12月9日[土]- 2024年3月6日[水]
休  館  日  12月15日[金]、12月29日[金]-1月4日[木]、1月19日[金]、2月1日[木]、
      2月16日[金]
時  間  午前10時 - 午後8時45分(土日祝は 午後5時30分 まで)
会  場  東京都立中央図書館 4階 企画展示室
      106-8575 東京都港区南麻布5-7-13(有栖川宮記念公園内)
      お問い合わせ 03-3442-8451(代)
入場無料
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東京都立中央図書館が、1973年に開館して、2023年で50周年!
開館50周年を記念して「図書館の図書館展」を実施します。 都立中央図書館の50年間の歴史、「図書館の図書館」としての仕事、 東京都内にあるたくさんの楽しい図書館を紹介します。 図書館による図書館好きのための展示です!

第1章 中央図書館の今まで
東京都立中央図書館50年の歴史を、 図書館のレトログッズや写真で紹介します。 50年間の世相を映すベストセラーも展示!
第2章 図書館の図書館って!?
本を運んで東京都内の図書館に届けています。 都内の図書館を支える都立図書館の協力サービスを紹介します。
第3章 東京図書館めぐり
あなたの行きたい図書館はどこですか? 東京都内のたくさんの図書館をガイド! いろんな図書館の利用カードも見られます。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都立中央図書館

【展覧会】文化学園服飾博物館|魔除け -見えない敵を服でブロック|’23年12月9日-’24年2月14日|終了

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魔除け
-見えない敵を服でブロック!-
会  期  2023年12月9日[土]- 2024年2月14日[水]
開館時間  10:00 - 16:30  * 入館は 閉館の30分前 まで
休  館  日  日曜日・祝日、12月28日-1月5日は閉館 12/15、1/19は19:00まで開館
入  館  料  一 般 500円、大学・専門学校・高校生 300円、小中学生 200円
      * 障がい者とその付添者1名は無料
会  場  文化学園服飾博物館
      151-8529 東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1階
      TEL. 03-3299-2387
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新型コロナウィルスの世界的な流行は、病気の恐ろしさや、人生でままならぬ事態が突然起こりうることを改めて実感させました。科学の知識がない時代、病気や死は目に見えない「魔」によって引き起こされるものと信じられ、人体と外界との境目にある衣服には、「魔」から身を守る役割も求められました。人々は、「魔」を追い払い、さらに幸運を引き寄せる力があるとされる文様を衣服に表したり、装身具によって結界を築くなど、「見えない敵」から身を守り、より良い人生となるよう衣服に願いを込めました。本展では、日本と世界各地の民族衣装や装身具に見る魔除けや招福の役割を探ります。

※ 事前予約の必要はありませんが、混雑時には入館をお待ちいただく場合があります。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 文化学園服飾博物館 ] 

【展覧会】アーティゾン美術館|マリー・ローランサン ― 時代をうつす|’23年12月9日-’24年3月3日|終了

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アーティゾン美術館
マリー・ローランサン ―時代をうつす
会  期   2023 年12月9日[土]- 2024 年3月3日[日]
開館時間  10:00 - 18:00(2月23日を除く金曜日は 20:00 まで)
      * 入館は閉館の 30 分前 まで
休  館  日  月曜日(1月8日、2月12日は開館)、12月28日-1月3日、
      1月9日、2月13日
会  場  公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館 6階展示室
      104-0031 東京都中央区京橋1-7-2 
      お問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
入  館  料  日時指定予約制(税込)
      一 般 ウェブ予約チケット       1,800円 
          当日チケット(窓口販売) 2,000円
      * 学生無料 要ウェブ予約・中学生以下は無料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
────────────────────20231128203644_00002☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

マリー・ローランサン(1883-1956)は、20世紀前半に活躍した女性画家です。キュビスムの画家として紹介されることも多くありますが、「前衛的な芸術運動」や「流派(イズム)」を中心に語る美術史の中にうまく収まらない存在です。ローランサン自身は、自分に影響を与えた存在として、同時代の画家マティス、ドラン、ピカソ、ブラックの名前を挙げていますが、彼らの様式を模倣することなく、パステルカラーの独自の画風を生み出しました。彼女は同時代の状況を見つつ、時代の要請を理解して、自らの方向性を模索しました。
本展では石橋財団コレクションや国内外の美術館から、ローランサンの作品約40点、挿絵本等の資料約25点に加えて、ローランサンと同時代に活躍した画家たちの作品約25点、合計約90点を展示します。ローランサンの画業を複数のテーマから紹介し、関連する他の画家たちの作品と比較しつつ、彼女の作品の魅力をご紹介します。

< 展覧会構成 >
序    章:マリー・ローランサンと出会う
第1章:マリー・ローランサンとキュビスム
第2章:マリー・ローランサンと文学
第3章:マリー・ローランサンと人物画
第4章:マリー・ローランサンと舞台芸術
第5章:マリー・ローランサンと静物画
終   章:マリー・ローランサンと芸術

< 略 歴 >
マリー・ローランサン
マリー・ローランサン(1883-1956)は、パリのアカデミー・アンベールで学び、キュビスムの画家として活動をはじめました。1914年にドイツ人男爵と結婚、ドイツ国籍となったため、第一次世界大戦がはじまるとフランス国外への亡命を余儀なくされました。1920年に離婚を決意して、パリに戻ってくると、1921年の個展で成功を収めます。第二次世界大戦勃発後もほとんどパリに暮らし、1956年に72歳で亡くなるまで制作をつづけました。

※ 開催情報は予告なく変更となることがあります。
※ 新型感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 公益財団法人 石橋財団 アーティゾン美術館 本展特設サイト 

【展覧会】水野美術館|水野コレクション|いきものづくし ~ 橋本雅邦・下村観山らを中心に|’23年12月9日-’24年3月10日|終了

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水野コレクション
いきものづくし ~ 橋本雅邦・下村観山らを中心に
会  期  2023年12月9日[土]- 2024年3月10日[日]
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休  館  日  月曜日(1月8日、2月12日は開館)、12月28日-1月1日、1月9日、2月13日
入  館  料  一 般 1,400円、大学生・専門学校生・65 歳以上1000円、 中高生600円、
小学生以下無料
* 予約不要 美術館窓口で当日券を販売
会  場  水野美術館
380-0928 長野県長野市若里6-2-20 TEL:026-229-6333
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小鳥や猫、牛や羊、獅子や龍。日本画に描かれるいきものは、身近な存在から想像上の生物まで、その数を挙げればキリがありません。本展は、そうした様々ないきもの達による「かわいい!」「かっこいい!」姿を存分にお楽しみいただく展覧会です。例えば、下村観山観《寿星》に描かれたまったりとくつろぐ鹿や、本展で初公開となる橋本雅邦《龍虎図(草案)》で睨みあう勇ましい龍と虎など。このように魅力たっぷりな”いきものの世界”をどうぞご堪能ください。

※ 水野美術館は、岡倉天心の流れをくむ、横山大観、菱田春草、下村観山、川合玉堂らの近代日本画を系統立てて集めた美術館です。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 水野美術館 ]

【展覧会】東京都現代美術館|豊嶋康子 発生法 ─ 天地左右の裏表|’23年12月9日-’24年3月10日|終了4

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東京都現代美術館
豊嶋康子
発生法 ── 天地左右の裏表
会  期  2023年12月9日[土]-2024年3月10日[日]
休  館  日  月曜日(1月8日、2月12日は開館)、12月28日-1月1日、1月9日、2月13日
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は 閉館の30分前 まで)
会  場  東京都現代美術館 企画展示室 1F
      〠 135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)TEL 03-5245-4111(代表)
      または ハローダイヤル(9:00-20:00 年中無休) 050-5541-8600
観  覧  料  一般 1,400円 / 大学生・専門学校生・65 歳以上 900円 / 中高生 600円 / 小学生以下 無料
      * 本展チケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
協  力  株式会社フォレステクナ
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
──────────────────────────豊嶋康子03 豊嶋康子04☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

豊嶋康子(とよしま やすこ 1967- )は、1990年より30年以上にわたって、私たちを取り巻くさまざまな制度や価値観、約束事に対して「私」の視点から独自の仕方で対峙し続けてきた作家です。物や道具の仕組み、学校教育、経済活動から日常の様々な行為まで、私たちに避けがたく内面化、自動化されてきた思考や行為の枠組みやルールを、自身の感じる違和感や関心を梃(てこ)として独自の仕方で読み替え、捉え返すことで、人の思考の型の形成、社会と自己の成り立ちの在り様を問うてきました。
豊嶋の制作は、1990年の《エンドレス・ソロバン》や《鉛筆》など、物の使用法や構造に従い、守りつつ攻めるといった方法で別様に展開、その機能を宙吊りにする作品に始まります。90年代後半からは、「表現」の領域を広く考察し、銀行での口座の開設や株式の購入、生命保険への加入といった社会・経済活動そのものを素材として用いて、特定のシステムの全体を「私」の一点から逆照射するような《口座開設》《ミニ投資》などを発表しました。2005年の《色調補正1》では、一般的に共有される色の体系を「私」の設定のもと、ひたすらに塗り替えることを試みています。作品それぞれの外観は幅広いものですが、それらはいずれも、いわゆる既成の仕組みや枠組み、順列などに対して、脈絡を守りつつ「私」を用いて別の見方を挿入し、本来の意味作用を逸脱させ、歪ませ、反転や空回りをさせることで、その構造と私たちの認識や体験の「発生」を捉えようとするものだといえるでしょう。〈ある順番に並べる〉(2014-2016)や〈隠蔽工作〉(2012)、一連の〈パネル〉(2013-2015)、〈地動説2020〉(2020)などは、こうした構造それ自体を抽象的に展開した作品と捉えることができそうです。順序や表/裏、支持体と図、天と地、作ると作らない…、こうした二項自体をずらし、重ね、また反転させ続け、複数の見方が現れる作品群が生み出されています。
本展は、こうした豊嶋の制作の全貌を、初期作品から新作まで400点近くを一堂に集め検証する初めての試みです。あまたある世の決まりごとに「私」を交差させる豊嶋の作品は、システムと不可分の存在であり続ける私たちに、多くの示唆を与えてくれます。「天地」や「左右」はどのようにして決まるのでしょうか?あるいは裏と表をひっくり返すことは?
自身の思考を素材とする一種の潔さとユーモアをもって、私たちをめぐる事物に対する「私」の応じ方をかたちにし、さまざまなシステムと「私」双方の「発生法」を捉えようとする豊嶋の制作は、私たちの思考や行為、そして自由の領域について、あらためて捉え返す契機を与えてくれるに違いありません。

< 作家プロフィール >
豊嶋康子(とよしま・やすこ)
1967年埼玉県生まれ。同地在住。
1993年東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修士課程修了。1990年田村画廊にて初個展。その後、秋山画廊(東京)、M画廊(足利市)、ガレリア フィナルテ(名古屋)、Maki Fine Arts(東京)などで継続的に個展を開催。
近年の個展に、「公開制作27 豊嶋康子『色調補正』」(2005年 府中市美術館)、「資本空間 スリー・ディメンショナル・ロジカル・ピクチャーの彼岸vol.1」(2015年 ギャラリーαM)ほか。
グループ展に「ART TODAY 1990」(1990年 高輪美術館)、「傾く小屋」(2002年 東京都現代美術館)、「第9回恵比寿映像祭 マルチプルな未来」(2017年 東京都写真美術館)、「アッセンブリッジ・ナゴヤ2017」(2017年 旧・名古屋税関港寮)、「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(2019年 国立新美術館)ほか多数。東京造形大学教授。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都現代美術館 ]

【展覧会】鹿児島県霧島アートの森|アートラボ 竹添星児展「drop in」|’23年12月8日-’24年2月12日

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鹿児島県霧島アートの森|OPEN-AIR MUSEUM
アートラボ 竹添星児展「drop in」
期  間  2023年12月8日[金]- 2024年2月12日[月]
開園時間  9:00 - 17:00
休  館  日  月曜日(月曜が祝日の場合は開館し翌日休園)、12月29日-1月2日は休園
観  覧  料  一 般 320円、大学生・高校生 210円、中学生・小学生 160円、幼児 無料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  鹿児島県霧島アートの森 アートホール展示ロビー
      899-6201 鹿児島県姶良郡湧水町木場6340-220
      TEL 0995-74-5945  FAX 0995-74-2545
後  援  南日本新聞社 / KKB 鹿児島放送 / KTS 鹿児島テレビ / KYT 鹿児島読売テレビ /
      MBC 南日本放送 / エフエム鹿児島
主  催  鹿児島県霧島アートの森
──────────────────────20231130174512_00003☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

デジタルツールを用いて広告や書籍など幅広い分野で活動するイラストレーター:竹添星児の個展を開催します。
南北 600 km ある広大な鹿児島を拠点に、ノマドワーカーとしてクライアントワークを行う竹添は、2016年から5年間徳之島に滞在して鹿児島県内外の仕事をこなす傍ら、地域密着型のデザインや企画への関わりを通じ、地方でのイラストレーションの役割や可能性を模索するようになりました。南国らしさを持ち、軽やかな旅を感じさせる作風は人気を博しています。
本展は、「離島・ノマド・自転車」をキーワードに、旅する視点で豊かな離島の魅力を伝えます。自身のルーツでもある漫画的な表現とイラストレーションの境界を探り、表情豊かに紡がれた物語性のある作品は,新たな旅の予感と可能性を感じさせます。
やわらかい接点づくりをコンセプトに活動する竹添が、様々な境界で織りなす表現は、新しい繋がりを提案するものになるでしょう。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 鹿児島県霧島アートの森|OPEN-AIR MUSEUM

【展覧会】鹿児島県歴史・美術センター黎明館|黎明館企画展 生誕130年 孤高の画家 有馬さとえ展|’23年12月5日-’24年3月3日|終了

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鹿児島県歴史・美術センター黎明館
黎明館企画展   生誕130年  孤高の画家  有馬さとえ展
会  期  令和5年(2023年)12月5日[火]- 令和6年(2024年)3月3日[日]
開館時間  9時00分-18時00分(入館は17時30分まで)
休  館  日  毎週月曜日(1月25日[木]、2月13日[火]は休館)
会  場  鹿児島県歴史・美術センター黎明館 3 階  企画展示室
      〠 892-0853 鹿児島県鹿児島市城山町7-2 TEL. 099-222-5100
観  覧  料  一 般 410円、 高校生・大学生 250円、 小・中学生 150円
      * 障害者の方は手帳の提示で観覧料が免除(介護者1名免除)
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
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有馬さとえ(1893-1978)は、鹿児島市にうまれ、明治44(1911)年に画家を志して上京しました。洋画家岡田三郎助が主催する「本郷洋画研究所」で学び、大正3(1914)年文展に初入選。同15(1926)年帝展で洋画女性初の特選を受賞すると、昭和3(1928)年にも特選、その後日展の審査員、評議員などを務めました。画業一筋を貫いた有馬さとえの作品と、自身のことばが添えられたスケッチなどを交えて紹介し、その生きように迫ります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 鹿児島県 鹿児島県歴史・美術センター黎明館 展示

【展覧会】山梨県立文学館|2023年度 冬の常設展 期間限定公開コーナー|作家の肖像Ⅱ 芥川龍之介|’23年12月5日-’24年3月3日|終了

山梨県立文学館イメージ芥川

山梨県立文学館
2023 (令和5) 年度 冬の常設展 期間限定公開コーナー
作家の肖像Ⅱ 芥川龍之介
会  期  2023年12月5日[火]- 2024年3月3日[日]
会  場  山梨県立文学館 2F 展示室A
      400―0065 山梨県甲府市貢川1-5-35 TEL:055-235-8080 FAX:055-226-9032
休  館  日  月曜日(1月8日、2月12日は開館)、12月26日[火]-2024年1月1日[月]、
      1月9日[火]-14日[日]、2月13日[火] 
開館時間  展示室 9:00 - 17:00(入室は16:30まで)
観  覧  料  常設展観覧料でご覧いただけます
      一 般 330円(260円)、大学生 220円(170円)
      * ()内は20名以上の団体料金・県内宿泊者割引料金です。
      * 高校生以下の児童・生徒、65歳以上のかたは無料です。
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
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冬の常設展では、作家の肖像Ⅱとして芥川龍之介の肖像写真を紹介します。旧制第一高等学校時代に、親友の井川恭(後の恒藤恭)と撮影した若き日の作家の表情を、在学中の作文やエピソードとともにご覧いただけます。

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[ 詳 細 : 山梨県立文学館

【公募】第30回 酒田市土門拳文化賞 公募のお知らせ|土門拳記念館 文化賞事務局|’24年5月17日必着

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土門拳記念館 
酒田市土門拳文化賞
● 第30回 酒田市土門拳文化賞について
● 応募締切 2024年5月17日[金] 17:00 必着

◉ お問い合わせ・お申し込み先 
998-0055 山形県酒田市飯森山2−13(飯森山公園内)
土門拳記念館  文化賞事務局
電話:0234-31-0028  FAX : 0234-31-0027

【展覧会】消防博物館|令和5年後期・特別企画展 「消防と防災のデザイン展」|’23年11月3日-’24年3月12日

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消防博物館
令和5年後期・特別企画展 「消防と防災のデザイン展」
期  間  令和5年(2023年)11月3日[金]- 令和6年(2024年)3月12日[火]
会  場  消防博物館 6階企画展示室
      160-0004 東京都新宿区四谷3丁目10番 電話番号 03-3353-9119
      アクセス 東京メトロ丸ノ内線 「四谷三丁目駅」2番出口 直結
           都営新宿線「曙橋」駅から徒歩約7分
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(最終入館は 午後4時30分)
      (図書資料室は水・金・日の 午後1時-午後4時30分)
休  館  日  毎週月曜日(国民の祝日に当たる場合は開館し、翌日を休館とさせていただきます)
      年末年始:12月29日-1月3日、その他、9月1日の防災の日、10月1日の都民の日、
      1月17日の防災とボランティアの日が月曜日にあたる場合は、開館いたします。
入  館  料  無 料
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時代を反映した色使いと構図でデザインされた「消防と防災」にまつわるポスターなど、時代を越えて語り継がれた貴重なデザインアートの数々を展示します。

◉ 消防博物館について
消防博物館は、正式には東京消防庁消防防災資料センターといいます。
東京の安全と安心を進める消防がまるごとわかる広報・教育施設として1992(平成4)年12月3日に開館しました。
消防博物館には、消防関係の資材、書籍などを含む、12,000点以上の資料を所蔵しており、江戸の消防に関する錦絵、瓦版、古文書、消火道具や、明治時代から現在に至るまでの消防ポンプ、防火衣、消防活動資器材などの実物を中心に展示しています。

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[ 詳 細 :消防博物館

【展覧会】堺 アルフォンス・ミュシャ館|企画展 ミュシャとパリの画塾|’23年12月2日-’24年3月31日|

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堺 アルフォンス・ミュシャ館
企画展 ミュシャとパリの画塾
会  期  2023年12月2日[土]- 2024年3月31日[日]
         前 期:2023年12月2日[土]- 2024年2月 4 日[日]
         後 期:2024年 2 月8日[木]- 2024年3月31日[日]
会  場  堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館)
      590-0014 大阪府堺市堺区田出井町1-2-200 ベルマージュ堺弐番館
      TEL . 072-222-7227
開館時間  午前9時30分 - 午後5時15分 * 入館は午後4時30分まで
休  館  日  月曜日(休日の場合は開館)、休日の翌日(1月9日・2月13日・3月21日)、
      展示替臨時休館日(2月6日、2月7日)、年末年始(12月29日-1月4日)
観  覧  料  一 般 510円、高校・大学生 310円、 小・中学生 100円
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  公益財団法人堺市文化振興財団、堺 アルフォンス・ミュシャ館
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教師 ── 画家のもうひとつの顔。

本展の舞台は1900年前後の、パリの画塾。
国籍/性別/年齢/技術を問わないアトリエで、
若き日のミュシャはアカデミズムの巨匠に画を学びました。
やがてポスターで脚光を浴び、装飾画家として活躍する一方、
ミュシャが画塾で次世代にデッサンや構図を教えたことは、あまり知られていません。
生徒の中には、洋画を志す日本人留学生の姿もありました。
自ら手を動かし画を語る、ミュシャの熱き指導。
さあ、あなたも教師・ミュシャの画論に触れてみませんか。

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[ 詳 細 : 堺 アルフォンス・ミュシャ館

【展覧会】三重県立美術館|藤原康博 記憶の稜線を歩く|’23年11月3日-’24年2月4日

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三重県立美術館
藤原康博 記憶の稜線を歩く
会  期  2023年11月3日[金・祝]- 2024年2月4日[日]
休  館  日  月曜日(ただし2024年1月8日は開館)
      年末年始:2023年12月29日[金]- 2024年1月3日[水]、2024年1月9日[火]
開館時間  9時30分 - 17時(入館は16時30分まで)
観  覧  料  一般310円、学生[大学・各種専門学校等]210円、高校生以下 無料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  三重県立美術館 柳原義達記念館
      514-0007 三重県津市大谷町11番地 TEL. 059-227-2100(代表)
主  催  三重県立美術館
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現在の三重県四日市市出身の版画家、木下富雄(きのした・とみお、1923-2014)の生誕100 周年を記念し、回顧展を開催します。木下富雄は1950年代に棟方志功の木版画が国際的な評価を得たことに触発され、木版画制作を始めます。ほどなくして1958年に日本版画協会協会賞を受賞、1960年には国画賞を受賞しました。また、海外でも高い評価を受け、ノースウェスト国際版画展でシアトル美術館賞を受賞しています。
木下の作品では、突き彫りという技法で刻まれたぎざぎざの線によって生み出される人間の顔が特徴的です。四角、三角、円といった幾何学的な図形にまで還元された顔が画面一杯に表されます。一見プリミティブな様相を呈するそれらの顔には、同時代の社会問題や世相が反映され、人間に対する深い洞察がなされています。
本展では、木下富雄の貴重な初期作品から晩年作品まで展示し、その版画作品の魅力に迫ります。

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[ 詳 細 : 三重県立美術館

【展覧会】東京都現代美術館|MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ|’23年12月2日-’24年3月3日|

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東京都現代美術館
MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ
会  期  2023年12月2日[土]- 2024年3月3日[日]
休  館  日  月曜日(1月8日、2月12日は開館)、12月28日-1月1日、1月9日、2月13日
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は 閉館の30分前 まで)
観  覧  料  一 般 1,300円 / 大学生・専門学校生・65歳以上 900円 / 中高生500円 /
      小学生以下無料 * 小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要です。
      * 本展チケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  東京都現代美術館 企画展示室 3F ほか
      135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)TEL 03-5245-4111(代表)
      または ハローダイヤル(9:00-20:00 年中無休) 050-5541-8600
共  催  CG-ARTS(公益財団法人画像情報教育振興協会)
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
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「MOTアニュアル」は1999年に始まり、若手作家の作品を中心に現代美術の一側面をとらえ、問いかけや議論のはじまりを引き出すグループ展のシリーズです。19回目を迎える本展では、アーティストの想像力や手仕事による「創造」と、近年、社会的に注目を集めるNFTや人工知能、人工生命、生命科学などのありようを反映するかのように自動的に生まれる「生成」とのあいだを考察します。

1990年代頃から一般にも広く認識されはじめたメディアアートやメディア芸術領域は今も拡張を続け、復元やアーカイブ化による再検証や歴史化の過渡期にあります。また、国際的な企画展やコンペティションに集まる作品群の中にも、ビッグデータやAI、機械学習によるもの、A-Life、群知能を思わせる作品が多数見られるようになりました。繊細な手仕事によって成立する作品も確実に存在する一方で、それらの根底にも、現在的な情報処理の概念が存在します。本展では、「創造と生成」の両方を見つめ、テクノロジーを用いながらも造形的な語彙によってアイデアを外在化し、私たちの想像力をこれまで以上に掻き立てようとする作家たちの多様な試みに着目し、11組の作家による約50点の作品・資料を展示します。
2020年以降、プログラミング教育が普及し、次世代に向けて、表現のプラットフォームは変容を続けています。本展では、リアル展示に限らず、デジタル上に拡がるメタバースや空間アーカイブなどを視野に入れた事業やイベントを展開します。本展の試みを通して、これまで対立的に捉えられがちであった「創造と生成」「アナログとデジタル」のありようを見直し、それらを超えて両者のあいだに生まれるシナジー(相乗効果)を見つめ、私たちの知覚の拡がりを問いかける場が生まれれば幸いです。

❖ 展覧会3つのポイント ❖
1 新作…本展オリジナルのインスタレーションを紹介
「創造と生成」の両域にまたがり活動する10歳から30代までの若手アーティストらによる、本展のための新作や、本展にあわせたインスタレーションを展示します。テクノロジーを用いつつ、決して「最先端」を追うことに限らない、表現領域の拡がりと流れをご覧ください。
2 展開…領域横断的な魅力ある作品群
インスタレーションなどのリアル展示に加え、多様な形式の作品群を展示します。デジタルの可能性を発揮してNFT上に展開されたドローイング、リアルタイムでネットワーク上に存在し、当館の展示空間を往来する重層的な表現、手仕事とデジタルのあわいに在る作品、私たちの知覚・身体や現実空間の拡張など、何かを超えようとする試みが様々な方法で展示されます。また、戦前戦後を通じ、現在までの流れの中で「創造と生成のあいだ」を見すえ活動を展開した「アートコレクティブ」である先駆者らの活動を、小規模な資料展示(企画展示室2階)により紹介します。
3 連携…多様なイベント、関連事業
◎ イベント …… 出品作家らに加え、VRや宇宙領域などを専門とする研究者をゲストに迎え、思いがけない発想の原点や専門領域をわかりやすく知るクロストークを行います。また、AIと人間の相互進化のあり方を、AIと競うゲームを通して探求する「デヴィエーションゲーム (Deviation Game)」などを開催します。
◎ 関連事業 ……「MOTアニュアル extra(エクストラ)」
本展会期中、変容しつづける表現のプラットフォームで展開している現在進行形の事業について、外部機関にご協力いただきながら紹介する「MOTアニュアル extra」(12月9日より、企画展示室地下2階、入場無料)を実施します。

参加作家・作品
荒井美波|後藤映則|(euglena)|Unexistence Gallery(原田郁/平田尚也/藤倉麻子/やんツー)|やんツー|花形槙|菅野創+加藤明洋+綿貫岳海|Zombie Zoo Keeper|石川将也/杉原寛/中路景暁/キャンベル・アルジェンジオ/武井祥平|市原えつこ|友沢こたお

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[ 詳 細 : 東京都現代美術館

【展覧会】奈良国立博物館|名品展 特別公開|奈良・普門院本尊 不動明王坐像|’23年12月1日-’24年2月29日|終了

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奈良国立博物館
名品展
特別公開  奈良・普門院本尊 不動明王坐像
会  期  令和5年(2023)12月1日[金]- 令和6年(2024)2月29日[木]
開館時間  名品展・特別陳列・特集展示
      午前9時30分 - 午後5時 * 入館はいずれも閉館の30分前まで
会  場  奈良国立博物館 なら仏像館 第6室 
      630-8213 奈良市登大路町50番地
      TEL 050-5542-8600(ハローダイヤル)
休 館 日  毎週月曜日(休日の場合はその翌日。連休の場合は終了後の翌日)
      * 12月28日-1月1日
観 覧 料  一 般 700円、大学生 350円
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  奈良国立博物館、春日大社、仏教美術協会
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奈良国立博物館なら仏像館奈良国立博物館では、主として日本の仏教に関する美術工芸品を展示しています。飛鳥時代から連綿と続く仏教美術は、寺院にまつられる仏像・仏画をはじめ、仏の教えを記した経典、説話や縁起を題材にした絵巻、仏舎利や経典を収納する容器、堂内を飾る荘厳具、様々な儀式に用いられる品々、そして寺院跡や仏教遺跡から出土する遺物など、多岐にわたっています。

普門院は奈良県桜井市初瀬-はせ-に位置する長谷寺の塔頭寺院です。不動堂に安置される本尊の不動明王坐像は、平安時代初期(9世紀)にさかのぼる優品であり、国の重要文化財に指定されています。
令和5年(2023)の夏からはじまった不動堂の修理に際して、本像を当館で一時的にお預かりしました。これまで広く公開されることのなかった本像の姿を間近に拝することのできるまたとない機会のため、なら仏像館の名品展「珠玉の仏たち」において特別公開いたします。

※ 観覧ご希望のかたは、下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご参加を。
[ 詳 細 : 奈良国立博物館

【展覧会】茨城県天心記念五浦美術館|企画展 天心が託した国宝の未来 ─ 新納忠之介、仏像修理への道|’23年12月9日-’24年2月12日|終了

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茨城県天心記念五浦美術館
企画展 天心が託した国宝の未来
── 新納忠之介、仏像修理への道
会  期  2023年(令和5年)12月9日[土]- 2024年(令和6年)2月12日[月・振]
休  館  日  月曜日、12月29日[金]- 1月1日[月]、1月9日[火]
      ただし 1月8日[月・祝]、2月12日[月・振]は開館
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入場は 午後4時30分 まで)
会  場  茨城県天心記念五浦美術館
      319-1703  茨城県北茨城市大津町椿2083  TEL 0293-46-5311
入  場  料  一 般 320円 / 満70歳以上 160円 / 高大生 210円 / 小中生 150円
      * 身体障害者手帳等提示の方、および付き添いの方(1人まで)は無料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
主  催  茨城県天心記念五浦美術館
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新納 忠之介(にいろ ちゅうのすけ  1869-19549)は、東京美術学校を優秀な成績で卒業し、岡倉天心の強い勧めにより、文化財の修理に生涯を捧げた人物です。
明治31 (1898) 年、岡倉天心が創設した日本美術院に参加後、多くの仏像修理に携わり、天心の推進した文化財保護行政の一翼を担いました。また、天心没後には、日本美術院の国宝修理部門が「美術院」と改称して独立し、新納はその中心を担いました。

それまで確立した修理法が無かった仏像修理において、新納は試行錯誤を重ね、現状維持を基本とする新たな修理法を確立させました。その技術は今日まで引き継がれています。
本展覧会では、修理図面や研究ノート、書簡といった新納忠之介旧蔵資料の他、新納が模刻した仏像等の彫刻作品も展示します。これらの品を通して、天心の目指す文化財保存の道をひたすらに歩んだ新納の業績を紹介します。

< 作家略歴 >
明治元年11月25日 (1869年1月7日)、鹿児島市に生まれる。
明治27 (1894) 年  東京美術学校 (現・東京藝術大学) 彫刻科本科卒業。
明治28 (1895) 年  東京美術学校助教授となる。
明治30 (1897) 年  校命により中尊寺の修理主任となる。
明治31 (1898) 年  岡倉天心の辞職に伴い、東京美術学校助教授を辞す。
              岡倉天心の創設した日本美術院に参加。
明治42 (1909) 年  米国ボストン美術館に派遣され、同館で仏像修理にあたる。
大正03 (1914) 年  日本美術院より国宝修理部門が独立「美術院」と改称。院長となる。
大正08 (1919) 年  宮内省帝室博物館学芸委員になり、正倉院の調査研究に当たる。
昭和29 (1954) 年  逝去。勲四等瑞宝章を授与される。

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[ 詳 細 : 茨城県天心記念五浦美術館 ]

【展覧会】大田区立 勝海舟記念館|勝海舟生誕200年記念特別展|エピローグ 終着 安息の地 洗足池へ|’23年12月1日-’24年3月10日|終了

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大田区立 勝海舟記念館
勝海舟生誕200年記念特別展
エピローグ終着 安息の地 洗足池へ
日  時  令和5年(2023年)12月1日[金]- 令和6年(2024年)3月10日[日]
場  所  大田区立勝海舟記念館
      145-0063 東京都大田区南千束二丁目3番1号 電話:03-6425-7608
入  館  料  一 般 300円、小中学生 100円(各種割引あり)
開館時間  午前10時 - 午後6時(入館は閉館の30分前まで)
休  館  月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日-1月3日)
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勝海舟と洗足池のゆかりを知っていますか?
海舟は慶応4 (1868) 年、新政府軍本陣・池上本門寺に訪れる道中、初めて洗足池に立ち寄りました。海舟にとって洗足池は、晩年に別荘「洗足軒」を構え、埋葬の地として定めた思い入れのある場所です。
本展では、“洗足池” にスポットを当て、今まで知られてこなかった、海舟や旧友らが記した文芸資料等を含む13点の資料から、晩年の海舟の足跡、海舟没後の親族らの思いや活動を紐解きます。
なお、本展は2023年1月にスタートさせた4会期連続の「勝海舟生誕200年記念特別展」の最終章です。“勝一家にまつわる資料” を通して、これまで知られてこなかった家族や身近な人々との関わりから海舟77年の生涯を紐解く初の特別展になります。

◉ 大田区立 勝海舟記念館は、国登録有形文化財である旧清明文庫を活用し、令和元年(2019)9月7日に開館した。海舟の功績や大田区との縁を紹介するとともに、海舟の想いと地域の歴史を伝える記念館である。洗足池の記念館周辺には、勝海舟夫妻の墓と、西郷隆盛「留魂詩碑」がある。この碑は勝海舟が西郷隆盛(南洲)の死をいたみ、詩とその筆跡を残すため、三回忌にあたる明治12年 (1879) に自費で建てたもの(編集)。

< 展示のみどころ >
■ 洗足軒之記并歌-せんぞくけんのき ならびに うた- 複製(明治24年)
明治23 (1890) 年に洗足池畔の土地を購入した海舟は、翌年に洗足池との出会いを書に記しました。本資料はその複製です。明治新政府の本陣・池上本門寺へ訪れる道中、洗足池に立ち寄ったことを懐かしむように回想し、今後洗足池畔に構える別荘の構想などが記されています。
■ 拙詩并歌-せっし ならびに うた- (明治26-28年)
海舟が明治26 (1893) 年-28年頃にかけて詠んだ詩歌がまとめられている冊子。この期間中、海舟はしばしば旧友の津田仙や木村芥舟ら7人とともに馬込村の別荘洗足軒に訪れました。一日回遊しては、昔を懐かしみ談じた思い出などが自筆で記されています。

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[ 詳 細 : 大田区立 勝海舟記念館

【展覧会】小平市 平櫛田中彫刻美術館|企画展 白の彫刻 ~ 石膏原型 ~|’23年11月30日-’24年2月12日|終了

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小平市 平櫛田中彫刻美術館
企画展 白の彫刻 ~ 石膏原型 ~
会  期  2023年11月30日[木]- 2024年2月12日[月]
休  館  日  火曜日  * 12月27日- 2024年1月5日休館
開館時間  午前10時-午後4時 (なるべく3時30分までに入館してください)
入  館  料  一 般 300円、小・中学生 150円
会場住所  平櫛田中彫刻美術館
187-0045 東京都小平市学園西町1-7-5 電話 042-341-0098

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2023年は、平櫛田中(ひらくし でんちゅう 1872-1979)の生誕150年です。
数多くのすぐれた木彫作品を残した平櫛田中は、粘土で造形した作品を石膏に型取りし、その形を「星取り機」と呼ばれる道具を用いて木に写し取って制作を行っていました。この方法は「星取り法」と呼ばれ、制作過程で生じる石膏は石膏原型として美術界では特別に扱われています。さまざまな理由で木彫作品が失われている場合は、とりわけ貴重な存在となります。
本展では、当館に伝わる平櫛田中の石膏原型を展示し、田中の制作プロセス、塑造技術などを見ていきます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 小平市 平櫛田中彫刻美術館

【上映】劇場映画紹介|アルヴァ・アアルト 生誕125周年|フィンランド映画『アアルト』日本語字幕|各地劇場・映画館にて上映中

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劇場映画紹介
アルヴァ・アアルト 生誕125周年
フィンランド映画『アアルト』日本語字幕
監 督:ヴィルピ・スータリ
出 演:アルヴァ・アアルト、アイノ・アアルト 他
日本語字幕:横井和子 字幕監修:宇井久仁子 2020年 / フィンランド / 103分
〈文部科学省選定(青年、成人向き)〉
配 給:株式会社ドマ 宣 伝:VALERIA
後 援:フィンランド大使館、フィンランドセンター、公益社団法人日本建築家協会
協 力:アルテック、イッタラ
上映劇場・映画館情報 こちら

About the film
   人に寄りそうデザインは、いかにしてうまれたか。
   アルヴァ・アアルト 生誕125周年
   アアルトとは、どのような人物だったのか?
   暮らし、社会、自然 ―― すべてがデザインに繋がっていく。

フィンランドを代表する建築家・デザイナー、アルヴァ・アアルト(1898-1976年)。不朽の名作として名高い「スツール 60」、アイコン的アイテムといえる「アアルトベース」、そして自然との調和が見事な「ルイ・カレ邸」など、優れたデザインと数々の名建築を生み出した。そんなアルヴァ・アアルトのデザイナーとしての人生を突き動かしたのは、一人の女性だった──。
「幼い頃、アアルトが設計した図書館で過ごし、彼の建築の虜になった」と語るフィンランドの新鋭ヴィルピ・スータリが、アルヴァの最初の妻、アイノとの手紙のやりとり、同世代を生きた建築家や友人たちの証言などを盛り込みながら、アアルトの知られざる素顔を躍動感溢れるタッチで描き出す。
主張しすぎない。けれど、側に置くだけで心が豊かになり、日常が彩られる。人と環境に優しいデザインで、現代の生活にも溶け込む逸品はどのようにして生まれたのか。
2023年は、アルヴァ・アアルトの生誕125周年にあたる。アルテックの家具やイッタラのアイテムなど、後世に残る名作の誕生秘話も必見!

[ 詳 細 : 映画『アアルト』公式サイト   上映劇場情報 は後半にあります ]
[ 関 連 : 株式会社ドマ  動画  YouTube 映画「アアルト」本予告 1:45 ]


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【公募/展覧会】文 房 堂| 第2回 極小版画コンテスト|テーマ「中原中也・詩の世界」|公募期間 ’23年11月1日-’24年1月31日|終了

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株式会社 文房堂
第2回 極小版画コンテスト
テーマ「中原中也・詩の世界」
公募期間  2023年11月1日[水]- 2024年1月31日[水] * 消印有効
募 集テーマ   中原中也の詩をイメージしたオリジナルの版画作品。
      版 画:木版画・銅版画・リトグラフ・シルクスクリーン・消しゴム版画・紙版画等
      サイズ:用紙サイズで最大 10×15 cm 以内厳守
      パソコン他複写機からプリントした作品やパソコンで縮小した作品は不可です。
      一つの詩からのイメージまたは中原中也の世界観をイメージした作品どちらでも。。
作品サイズ  作品用紙最大サイズ 10 × 15 cm 以内
作品受付  出品票〔リンク先にPDFデーターもあります〕に必要事項をご記入の上、作品裏に
      添付してご応募ください。
      作品の受付は店頭持ち込み または 郵送でお受けいたします
      ◆ 店頭の場合:文房堂神田店地下版画材料売場カウンター
       (2024年1月31日 17:30 まで)
      ◆ 郵送の場合:2024年1月31日消印有効。
審  査  員  笹井 祐子(版画家、日本大学藝術学部教授)
      小宮山慶太(小宮山書店・KOMIYAMA TOKYO G 代表取締役社長)
参加資格  プロ・アマ問わずどなたでも応募可
参  加  費  無 料
主催者 / 作品送付作  
      株式会社 文房堂「極小版画コンテスト」係
      101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目21-1
      電話番号:03-3291-3442

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報、詳細 PDF データーを確認の上ご参加を。
[ 詳 細 : 文 房 堂 「極小版画コンテスト」係 PDF

【展覧会】ギンザ・グラフィック・ギャラリー|第399回企画展|Daijiro Ohara HAND BOOK|’23年12月11日-’24年1月31日|終了

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ギンザ・グラフィック・ギャラリー第399回企画展
Daijiro Ohara HAND BOOK
会  期:2023年12月11日[月]- 2024年01月31日[水]
会  場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)
     104-0061 東京都中央区銀座7-7-2 DNP 銀座ビル
     tel. 03.3571.5206
開館時間:11 : 00 am - 7 : 00 pm 日曜・祝日休館
入場無料
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「大原大次郎」という名前を見て、聞いて、どんな景色を思い浮かべるでしょう。 大原さんはその職能を一言で表せば「グラフィックデザイナー」となるのですが、グラフィックデザインが内包する、あるいはそこから想起させる概念やイメージでは捉えきれない存在感を放っています。
圧倒的な量を誇る音楽関係の仕事を中心に、書籍や映像制作など、文字・タイポグラフィを基軸に活動を続ける大原大次郎氏。独自の描き文字やイラストレーションの印象が強いですが、すべての実践に通底するのが「手」= HAND を使うということです。「手遊び」や「手探り」でつくり出されたものたちは、依頼主の声だけでなく、大原さんの感情や気分をも表出しているかのようです。
ggg では初となる大原大次郎さんの個展は、同時期に出版される作品集(グラフィック社刊)とともに「HAND BOOK」と銘打ち、彼の活動の様がまさに表されたタイトルとなっています。展覧会では音楽関係の仕事はもちろん、文字や作字をキーワードに、これまでの仕事や自主活動の、完成までのプロセスを出し惜しみすることなくご紹介します。大原さんが「手」を動かす中で見えてくる風景が立ち上ってくるに違いありません。

※ 下掲公式サイトで最終情報を確認の上、ご観覧下さい。
【 詳 細 : ggg ギンザ・グラフィック・ギャラリー

【展覧会】ホキ美術館|第五回「私の代表作」展|’23年11月23日-’24年5月12日|終了

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ホキ美術館
第五回「私の代表作」展
開催期間  2023年11月23日[木・祝]- 2024年5月12日[日]
開館時間  午前10時 - 午後5時30分 * 入館受付 午後5時まで
休  館  日  火曜日 * 火曜日が祝日の場合は開館、翌平日に休館
      年末年始 12月29日-1月2日 休館  * 下掲詳細 ご利用案内 参照
会  場  ホキ美術館内 ギャラリー8
      〠 267-0067 千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15
      電話:043-205-1500 FAX:043-205-1511 メール: info☆hoki-museum.jp
入  館  料  一 般 1,830円、65歳以上 / 高校生・大学生 1,320円、 中学生 910円
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
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総勢14名の作家らによる、3年越しの全作描きおろし。
100号以上の大作が一堂に会し、作家自身の矜持とも言える、
自身にとっての代表作を描いた写実絵画の最前線

「私の代表作」の始まりは、2007年までさかのぼります。
創設者の保木将夫は、美術館設立にあたり、ホキ美術館の特徴になるものを作ろうと考えておりました。そこで作家を集め、3年をかけて将来「私の代表作」と成るような100号以上の大作を作家自身が考えたテーマで描いていただくように依頼しました。
そうして2010年の開館のときに、描きあがった作品が特別な展示室、ギャラリー8に展示されました。大半が白い壁の展示室のなかで、ギャラリー8は唯一黒い壁、黒い床、黒い天井。ガラスで仕切った一人6メートルのスペースに、作品が1点ずつ展示されます。

自身の代表作を描く故に、費やされるエネルギーは凄まじく、同時に並ぶ作家の作品にも闘志を燃やし、一切の手抜きなく各自が磨き合ってきました。作家同士もどのような作品を描くかは、展示するまでお互いに知りません。もちろん私どもも納品されるまで知らされておりません。ホキ美術館の所蔵作家は現在60名あまりいますが、ここに展示できる作家は、いま一番輝いている作家です。そして作品は3年間継続して展示されます。こうして「私の代表作」の展示は4回の展示替えを経て、この度、第5回目を迎えます。

本展では、作家の生の声による作品解説をお聞きいただくことができる音声ガイドがございます。作品横に設置されたQRコードから専用サイトへアクセスしてご利用ください。

E308-4314野田弘志「崇高なるもの」OP.9 (2023年) 
E308-4317廣戸絵美「小さな物語」 (2023年)
S58-248ホキ美術館外観 Photo by Noda

世界でもまれな「写実の殿堂」 〔 ホキ美術館 ウェブサイトゟ 〕
ホキ美術館は世界でもまれな写実絵画専門美術館として、2010年11月3日に千葉市緑区に開館しました。
そのコレクションは、故保木将夫が収集した写実絵画作品、約500点から成っています。
千葉市最大の公園である緑ゆたかな昭和の森に面した、地上1階、地下2階の三層の計500メートルにわたる回廊型ギャラリーでは、日本最大の森本草介コレクション36点をはじめ、野田弘志、中山忠彦など、約60名の現代作家による写実の名品約120点を、常時ご覧いただくことができます。一部鉄骨造によって空中に浮かせ、窓からは森が見渡せるギャラリーもあります。また、地下2階ではホキ美術館のための描きおろしを中心とした100号以上の大作「私の代表作」を展示しています。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
※ 展示品画像は ホキ美術館 より拝借したものです。二次流用などはご遠慮ください。

[ 詳 細 : ホキ美術館
【 関 連 : 千葉市公式チャンネル YouTube ホキ美術館 4:59 】
いささか古い動画ですが、あまり紹介されてこなかった動画です。一覧をお勧めします〔編集〕
千葉市緑区あすみが丘東、緑豊かな昭和の森公園の隣に建つ「ホキ美術館」です。同館は世界でも珍しい写実絵画専門の美術館として、2010年に開館しました。現在、巨匠から若手画家まで約50作家、350点の写実絵画を所蔵しています。画家が対象をありのままに描いた写実絵画は、実物をも超える存在感で見る者を圧倒します。館内には絵画、陶芸のギャラリーのほか、レストランやミュージアムショップもあります。このコンテンツは東京情報大学映像ゼミナールと千葉市が協力して作成しました。〔2013年12月6日撮影  千葉市公式チャンネル〕

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【展覧会】21_21 DESIGN SIGHT|企画展 もじ イメージ Graphic 展|’23年11月23日-’24年3月10日

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21_21 DESIGN SIGHT
企画展 もじ イメージ Graphic 展
会  期  2023年11月23日[木・祝]- 2024年3月10日[日]
会  場  21_21 DESIGN SIGHTギャラリー 1&2
      107-0052 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガ-デン内
      tel: 03-3475-2121
休  館  日  火曜日(12月26日は開館)、年末年始(12月27日 - 1月3日)
開館時間  10:00 - 19:00(入場は18:30まで)
入  場  料  一 般 1,400円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下 無 料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
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21_21 DESIGN SIGHT では、2023年11月23日より企画展「もじ イメージ Graphic 展」を開催します。展覧会ディレクターには、グラフィックやタイポグラフィに関する数々の著書を手がける編集者の室賀清徳、グラフィックデザインの研究を行う後藤哲也、そしてグラフィックデザイナーの加藤賢策の3名を迎えます。
本展では、コンピュータ上で出版物やグラフィック制作の多くの過程を行うことが一般化し、インターネット環境が社会のインフラとなっていった1990年代以降のグラフィックデザインを、日本語の文字とデザインの歴史を前提に紐解いていきます。
展示の中心となるのは国内外54組のグラフィックデザイナーやアーティストによるプロジェクトの数々。漢字や仮名の使い分けや、縦横自在の書字方法、ルビといった独特の表現方法をもち、文字とイメージの混ざり合いのなかで発展してきた日本のグラフィック文化が、グローバルなデジタル情報技術とどう向き合い、何を生み出してきたか、そして今どのような可能性をみせているかを「造形性」「身体性」「メディア」「マテリアル」のような13の現代的テーマに分けて紹介します。
日々大量のビジュアル情報が飛び交い、つくり手も受け手も効率性を重視せざるを得ないことの多い現代において、グリッドを超えて縦横無尽に浮遊する文字やイメージのあり方、それらの結合や合間にたちのぼるエネルギーを感じることで、あらためてグラフィックデザイン本来の楽しさや豊かさを発見する機会となれば幸いです。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 21_21 DESIGN SIGHT

【小川一真 撮影資料紹介】古写真 新吉原大門-しん よしわら おおもん|福地櫻痴揮毫 春夢正濃満街桜雲 秋信先通両行燈影|撮影 小川一真

0247_02_2「古写真」 新吉原大門 撮影者:小川一真(長崎大学 附属図書館)
 活版アラカルト掲載図版のほとんどは  図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます 

明治14年(1881)に建てられた新吉原の大門前から、吉原の中央を貫いていた通り、仲之町方向に向かって撮影されたもの。門上にガス燈と思われるものが置かれ、鉄製の門柱には福地櫻痴の書「春夢正濃  満街櫻雲   秋信先通  両通燈影」* が陽刻で彫りつけられ(鋳込まれ)ている。
この明治初期の時代、写真撮影は魂を抜きとるという俗信があって民衆から警戒されたが、中央に配された人力車夫ほか数人の人物がカメラの方を見ている。
中央の植栽は大きなものではあるが人工花壇で、四季折折の樹木や花卉に植え
かえられていた。

明治中期、東京、撮影者:小川一真、クレジット:長崎大学附属図書館所蔵/共同通信イメージズ 
※この説明文は、画像の委託時につけられた情報です。研究の進展により記載の情報が変わる可能性があります。
提供元:長崎大学附属図書館[整理番号6‐21‐0] 
* 上掲写真の転用はご遠慮ください。
平野* 長崎大学附属図書館から提供をいただいた吉原大門の写真と説明文を紹介した。吉原大門は上方風に「おおもん」と呼ぶのがならわし。現在はわずかに都バスの停留所にその名をのこす。それに対して芝増上寺の大門は「だいもん」と呼ぶ。これを混同すると「粋ならず 不粋」とされた。
いまやこちらも地上の大門は存在感がうすいが、都営地下鉄浅草線と大江戸線の乗換駅「大門ーだいもん」で、地下空間は巨大化している。
向かって右の門柱には「春夢正濃 満街櫻花」と解説があったが、実際の画像を確認すると「春夢正濃 満街櫻雲」であった。
福地櫻痴は書芸家では無いが、いかにも粋人らしく、咲きほこる大輪の牡丹の花のように豊饒な書をいくつかのこしている。ここに読みやすく紹介した。[図版協力:青葉水龍]

Genichiro_Fukuchi福地 源一郎 櫻痴(国立国会図書館所蔵)

【 福地 源一郎  櫻痴 ふくち げんいちろう  おうち 1841-1906 】
明治の新聞記者、文学者。本名源一郎。櫻痴は号。天保12年3月23日長崎の医師の家に生まれる。幼少時から秀才の誉れ高く、長川東洲-おさがわとうしゅう-に漢学を学ぶ。ついで名村花蹊-なむらかけい-に蘭学を学び、江戸に上る。
1859年(安政6)森山多吉郎の塾に入って英学を修めた。同年幕府に出仕し、通訳として累進。1861年(文久1)と1865年(慶応1)の二度にわたり幕府使節に従って渡欧、国際法などを研究したほか、欧州における新聞の速報性と影響力にも関心をもつ。
明治維新に際しては、大政奉還に反対する建言をしたが入れられなかった。また数次に及んだ海外渡航経験からヨーロッパ文明に傾倒し、幕政改革を画策したが不首尾に終わり「江左風流第一才子」と自称して遊蕩に耽った。

幕府の瓦解により失職し、68年(慶応4)『江湖新聞』(木版摺印)を出して余憤を吐いたが、佐幕的内容のために明治政府により発行を禁止される。福地は入獄したが短期日で釈放。また売文・遊蕩生活を続けるうち、渋沢栄一の紹介もあって、伊藤博文に認められ、70年大蔵省に出仕した。同年、伊藤に従って渡米、財政制度の調査研究にあたる。いったん帰国ののち、岩倉使節団の一員として再度洋行。このころ、木戸孝允-きどたかよし-の知遇を得る。

1874年大蔵省を辞職し『東京日日新聞』に主筆として入社。おりからの自由民権論に対抗して漸進主義を主張した。御用記者と非難されながらも「吾曹-ごそう」と自称する福地の社説は、岸田吟香の「雑文 ≒ 社会面」とともにつねに注目された。
この岸田吟香による「雑文」が、長崎の本木昌造の訃報を電報で受信して、東京築地活版製造所への弔問報告とともに翌日の記事として紹介した。いずれ本稿でも紹介したい。
福地は1877年西南戦争に従軍して長崎にくだり、開戦時にこちらも長崎から電報をもって「只今戦争始まり候」とする簡潔な戦況報道によって新聞の声価は高まった。しかし1883年に『官報』が発行されてからは経営不振となり、1888年『東京日日新聞』を退社した。
以後は小説家、劇作家として活躍。政治小説、歴史小説を著した。歌舞伎の改良にも尽力し、歌舞伎座(初代)を現在地に創立したり、『春日局-かすがのつぼね』『侠客春雨傘-きょうかくはるさめがさ』などの戯曲(脚本)を書いた。
1900年(明治33)『やまと新聞』顧問となり、多くの論説、小説を同紙に発表した。また『幕府衰亡論』、『懐往事談 付新聞紙実歴』など貴重な史論を残した。その生涯は先駆者の悲喜劇をみごとに体現した一生であった。明治39年1月4日死去。墓地は東京谷中霊園にある。

VigH1L00『ヴィネット00号 櫻痴、メディア勃興の記録者』(片塩二朗、160頁 並製本 定価・本体3000円+税)
激動の明治初期に勃興した、新聞、活字版印刷、書物、雑誌を記録した福地櫻痴。忘却されていた記録を発掘してその原点に帰り、鋭く原点をえぐった渾身の力作。

4-19-49107長崎市崇福寺通りに「福地櫻痴生誕の地」碑がある。福地櫻痴はとかく毀誉褒貶のおおい人物だが、毎日新聞の前身『東京日〻新聞』主筆兼社長、衆議院議員・東京府府議会議員(議長)・初代歌舞伎座の創設・戯作家・文筆家など多方面で活躍した、激動の明治ならではの怪物である。稿者は訪崎に際しては寸暇をぬすんでこの碑の前にたつことが多い。
稿者の後方、坂をくだると、もうそこは江戸の新吉原、京都の島原とならび、三大遊郭のひとつとされた丸山遊郭である。放蕩に耽った櫻痴の源泉をみるおもいのする碑である。
即ち稿者にとっては、明治、もっとも興味ぶかい人物は、福地源一郎こと、福地櫻痴である。

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【展覧会】神戸ファッション美術館|特別展 日本の切り絵7人のミューズ|’23年11月18日-’24年1月28日|終了

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神戸ファッション美術館
特別展 日本の切り絵7人のミューズ
期  間  2023年11月18日[土]- 2024年1月28日[日]
会  場  神戸ファッション美術館
      658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中2丁目9−1
開館時間  10:00 - 18:00(入館は17:30まで)
休  館  日  月曜日、年末年始(12月29日-1月3日)
      2024年1月9日(ただし2024年1月8日は開館)
入  館  料  一  般  1,000円、 65歳以上・大学生  500円、 高校生以下  無 料
* 神戸市内在住の65歳以上の方は無料
* 関連イベント情報、割引・優待チケット情報などは、下掲詳細参照

主  催  神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社
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切り絵は、紙をハサミやナイフでカットすることによって生まれる切り口や線を生かしながら描きだすという、紙の特質を最大限に生かした技法で、絵具などで制作される絵画作品にはない独自の質感や効果を持った表現方法です。
本展では蒼山日菜、SouMa、筑紫ゆうな、福井利佐、切り剣 Masayo、松原真紀、柳沢京子という日本を代表する7人の女性切り絵作家の代表作や新作を含めた 105 点を展示します。
日本の伝統的な紙を用いた作品や、繊細なレースを想起させるような緻密な作品、1枚の紙から切り出されたとは思えないほどに立体的な作品、切り出した細かいパーツを組み合わせる技法、生き物の生命力を最大限に引き出す表現など、ひとくくりに「切り絵」と言えないほど多岐にわたる現代の切り絵の表現方法を紹介します。

繊細で華麗な現代の切り絵の世界を通じて、日本の伝統文化である切り絵の魅力をどうぞご堪能ください !

展示構成 { 出品作家7人 }
蒼山日菜 / SouMa / 筑紫ゆうな / 福井利佐 / 切り剣 Masayo / 松原真紀 / 柳沢京子

※ 下掲詳細公式サイトにて最新情報を確認の上ご観覧ください。
[ 詳 細 : 神戸ファッション美術館 ] 

【展覧会】森アーツセンターギャラリー|キース・へリング展 アートをストリートへ|’23年12月9日-’24年2月25日|終了

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森アーツセンターギャラリー
キース・へリング展 アートをストリートへ
東京会場
会  期  2023年12月9日[土]- 2024年2月25日[日]
      会期中無休
開館時間  10:00 - 19:00  * 金曜日・土曜日は 20:00 まで
      年末年始(12月31日-1月3日)は11:00-18:00 * 入場は閉館の30分前まで
チケット  通常チケット 発売日:11月11日[土]10:00-
      一般、大学生・専門学校生2,200円(税込)
      中高生1,700円(税込)、小学生700円(税込)
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  森アーツセンターギャラリー〔六本木ヒルズ森タワー52階〕
      106-0032 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階
      お問い合わせ: 050-5541-8600(9:00 - 20:00/ハローダイヤル)
特別協力  中村キース・ヘリング美術館
主  催  朝日新聞社、フジテレビジョン、東映
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キース・ヘリングとは何者か?

明るく、ポップなイメージで世界中から愛されているキース・ヘリング。
ヘリングは「アートはみんなのために」という信念のもと、1980年代のニューヨークで地下鉄駅構内やストリート、つまり日常にアートを拡散させることで、混沌とする社会への強いメッセージを発信し、人類の未来と希望を子どもたちに託しました。
ヘリングが駆け抜けた31年間の生涯のうち創作活動期間は10年程ですが、残された作品に込められたメッセージはいまなお響き続けています。

本展は6メートルに及ぶ大型作品を含む約150点の作品を通してヘリングのアートを体感いただく貴重な機会です。社会に潜む暴力や不平等、HIV・エイズに対する偏見と支援不足に対して最後までアートで闘い続けたヘリングのアートは、時空を超えて現代社会に生きる人々の心を揺さぶることでしょう。

<プロフィール>
キース・ヘリング (1958-1990)
アメリカ北東部ペンシルベニア州に生まれる。
1980年代初頭にニューヨークの地下鉄駅構内で、使用されていない広告板を使ったサブウェイ・ドローイングと呼ばれるプロジェクトで脚光を浴びる。
アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアと共にカルチャーシーンを牽引し、国際的に高い評価を受ける。日本を含む世界中での壁画制作やワークショップの開催、HIV・エイズ予防啓発運動や児童福祉活動を積極的に展開したことでも知られる。
1990年にエイズによる合併症により31歳で死去。

1 6メートルの大型作品など150点が集結
アイコニックなモチーフから、6メートルの大型作品まで、キース・ヘリングの世界観を体現する150点が勢ぞろいします。活動初期のサブウェイ・ドローイング、トレードマークとなったモチーフによる作品《イコンズ》や彫刻、ポスター、晩年の大型作品まで、ヘリングのアートを一堂に体感できる貴重な機会です。
2 光・闇・喧噪・色彩。ドラマチックに展開する展示空間
発光する作品、闇に浮かび上がる展示、80年代ニューヨークさながらの喧噪・・・へリングが駆け抜けた10年のストーリーとともに、展示空間は劇的に展開します。一部作品を除き、展示室は写真撮影OKです。
3 現代へのメッセージ
「アートはみんなのために」―― その信念のもと、核放棄、性的マイノリティのカミングアウトの祝福、HIV・エイズ予防のためのセーフ・セックスなど、社会へのメッセージをアートで訴え続けたヘリング。なかでももっとも象徴的な光り輝くベイビーは、ヘリングが死の間際まで描こうとしたモチーフです。国を超え、世代を超えて響き続けるヘリングのメッセージにご注目ください。
4 スペシャル・トピック:キース・ヘリングと日本
日本に特別な想いを抱いていたへリング。数度にわたる来日が縁で生まれた貴重な作品や資料を、当時の写真とともにトピックとして展示します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 森アーツセンターギャラリー  キース・ヘリング展特設サイト

【展覧会】アサヒグループ大山崎山荘美術館|藤田嗣治 心の旅路をたどる―手紙と手しごとを手がかりに|’23年12月16日-’24年2月25日|終了

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アサヒグループ大山崎山荘美術館
藤田嗣治 心の旅路をたどる ― 手紙と手しごとを手がかりに
会  期  2023年12月16日[土]- 2024年2月25日[日]
      * 会期中、一部作品の展示替えを行います
休  館  日  2023年12月26日[火]- 2024年1月3日[水]、1月9日[火]、2月13日[火]
      * 元日を除き月曜開館
開館時間  10:00 - 17:00(最終入館 16:30)
入  館  料  一  般 1,300円、高大生 500円、中学生以下  無料  * 障害者手帳をお持ちの方300円
      * 特製リーフレット付
作品点数  約 80 件
会  場  アサヒグループ大山崎山荘美術館
      618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原5ー3 TEL:075-957-3123 (総合案内)
主  催  アサヒグループ大山崎山荘美術館、日本経済新聞社
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明治の日本から単身渡欧し、エコール・ド・パリの代表的な画家として活躍した藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886-1968)。日本画の技法を油彩画に融合させて編み出した独自の画風で「乳白色の肌」と絶賛された裸婦や猫の主題は人気を博し、また彼自身の個性的な風貌や言動でも一世を風靡しました。
第二次世界大戦中の日本では作戦記録画の制作にも関わりますが、戦後は日本画壇と縁を絶ってフランスへ帰化、カトリックに改宗して、彼の地に骨を埋めました。
数奇な人生を歩んだ藤田ですが、その名声と本人による巧みな印象操作によって、彼の人となりやその時々の心もちは、いまだ謎に包まれたままです。  本展では、藤田が親しい人々に送った手紙や、生涯を通じて作りつづけた「手しごと」ともいうべき木工細工、妻のために遺した作品などを通じて、彼の人生とその心の旅路をたどることを試みます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 :アサヒグループ大山崎山荘美術館

【展覧会】岡崎市美術博物館|138億光年 宇宙の旅 ─ 驚異の美しさで迫る宇宙観測のフロンティア ─|’23年11月19日ー’24年1月8日|終了

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岡崎市美術博物館
138億光年 宇宙の旅
── 驚異の美しさで迫る宇宙観測のフロンティア ──
会  期  2023年11月19日[日]ー 2024年1月8日[月・祝]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  月曜日 *令和6年1月8日[月・祝]は開館
      2023年12月28日[木]- 2024年1月3日[水]
観  覧  料  一 般〔高校生以上〕1000円、小中学生 500円、未就学児は無料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  岡崎市美術博物館
      444-0002 愛知県岡崎市高隆寺町字峠1番地  電 話 0564-28-5000
協  力  大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台、富士フイルム株式会社
監  修  渡部潤一(国立天文台 上席教授)
共  催  中日新聞社
主  催  岡崎市美術博物館
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NASA(アメリカ航空宇宙局)の画像を中心に、観測衛星や惑星探査機、宇宙望遠鏡等がとらえた美しく驚異的な天体写真を選りすぐってご紹介します。太陽系から、銀河系内の星雲や星団、そしてさらにその先にある無数の銀河や銀河団など、多様な天体の姿を大型の高品位銀塩写真プリントでご覧いただきます。また本展は、すばる望遠鏡、アルマ望遠鏡など国立天文台関連の大型望遠鏡による観測成果の一部を交えてご紹介する貴重な機会となります。
サイエンスでありながらアートのごとく見る者を魅了する画像の数々。宇宙の謎や神秘を紐解く人間の英知や科学技術発展の素晴らしさをご体感ください。

< 展覧会構成 >
1 太陽系
惑星探査機や観測衛星による太陽系探査のハイライトに加え、 国際宇宙ステーションなどから見た地球の姿やアポロ計画の月面着陸も含めて展示いたします。
土星の大気に突入して20年に及ぶミッションを終えた土星探査機カッシーニ、太陽系最大の惑星である木星の周回軌道に22年ぶりに投入された木星探査機ジュノー、そしてかつての生命活動の痕跡等を探る火星探査車キュリオシティなど、さまざまな探査機や観測衛星がとらえた驚くべき天体の姿を、 迫力ある大画面銀塩写真プリントで間近にご覧いただけます。
2 銀河系
太陽は銀河系に数多く存在する恒星の一つですが、 銀河系にはそのような星が1000億ともいわれる数で存在しています。星はあるときに生まれ、やがて最期を迎えます。銀河系内では、そのような星の生と死のプロセスが至るところで進行しています。
宇宙に浮かぶ星雲は、そのような星の生と死に関係したものが多くあります。 このパートでは、恒星の誕生や死に関係する美しい星雲や多くの恒星が集団をなす星団を紹介し、宇宙の神秘と美しさをお楽しみいただきます。
3 銀河宇宙
私たちの太陽を含む銀河系は、宇宙に数多ある銀河の一つにすぎません。 宇宙には銀河が1000億個あるともいわれていて、渦巻銀河や楕円銀河など形もさまざまです。 銀河は「銀河群」や「銀河団」 と呼ばれるグループを構成しているものが多くあります。このパートでは、多様な形を見せる銀河の姿や、 銀河の集団である銀河群や銀河団、互いの重力で引きつけ合い 衝突・合体してしまう銀河など、宇宙の不思議に触れていただきます。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 岡崎市美術博物館 ] 

【展覧会】大阪大学総合学術博物館|第25回企画展 ちんどん屋|― 宣伝・広告に活きるハブ(集積/中継/交流)芸能 ―|’23年10月25日-’24年2月17日|終了

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大阪大学総合学術博物館
第25回企画展  ちんどん屋
― 宣伝・広告に活きるハブ(集積/中継/交流)芸能 ―
期  間  2023年10月25日[水]- 2024年2月17日[土]
開  館  10:30 - 17:00(入館は 16:30 まで) 
      日曜・祝日休館
会  場  大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館 3F多目的室
      560-0043 大阪府豊中市待兼山町1ー20 TEL. 06-6850-6284
協  力  大阪大学大学院人文学研究科、ちんどん通信社 (有)東西屋
主  催  大阪大学総合学術博物館、大阪大学中之島芸術センター
入館無料
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ちんどん屋は、扮装をし、歌舞音曲や口上などを用いて、各種の宣伝をすることを生業としています。ちんどん屋が広告の際に用いる芸は、音楽に限らず、語り芸の口調や伝統的な芸能の仕草、時と場合に合わせた衣装など、多種多様です。それらの芸は、過去のちんどん屋から受け継いだものに加え、新しい芸も取り入れるなど、時空を超えた蓄積があります。
人々の耳目を集めるため、あるいは気を引くために活用される芸は、ちんどん屋を軸として、芸能の領域を超えて交わり、過去の芸を未来へとつないでいるといえるでしょう。ちんどん屋の芸は各種芸能の時代や種類を問わず集め、交わらせ、繋ぐ、ハブ的な芸といえるのではないでしょうか。現代においても日本各地や海外などで活躍しているちんどん屋は、私たちの郷愁の中だけでなく生活の中に生きています。

本展覧会では、ハブ芸能としてのちんどん屋の歴史や芸能、交流やコミュニケーション方法など様々な魅力を紹介します。

< 展覧会構成と主な展示作品 >
1  ちんどん屋とは / 2  楽隊広告 / 3  ちんどん屋の芸 / 4  ちんどん屋のこれから

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[ 詳 細 : 大阪大学総合学術博物館

【展覧会】京都伝統産業ミュージアム|京都の大学ミュージアム特集2|古都の暮らし 大学コレクションから|’23年11月10日-12月17日|終了

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京都伝統産業ミュージアム
京都の大学ミュージアム特集2 古都の暮らし 大学コレクションから
開催期間  2023年11月10日[金]- 12月17日[日]
開催時間  10:00 - 18:00(入場は 17:30 まで)
休  館  日  11/13[月]、11/27[月]、12/11[月]
会  場  京都伝統産業ミュージアム みやこめっせ地下1階中央西側
      『WEST SQUARE Window Gallery』
      606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9番地の1 京都市勧業館みやこめっせ 地下1階
      TEL:075-762-2670  FAX:075-751-1692
料  金  入場無料
共催・企画   京都・大学ミュージアム連携  :  京都大学芸術館、京都工芸繊維大学美術工芸資料館
         京都産業大学ギャラリー、同志社大学歴史資料館
主  催  京都伝統産業ミュージアム(株式会社京都産業振興センター)
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京都にある大学ミュージアムのコレクションから 京都の伝統産業や芸術などを考える「京都の大学ミュージアム特集」の第2弾となる展示は「古都の暮らし」をテーマに合同展を企画しました。
大学ミュージアム連携の所蔵品を通して、近世-近代の京都の商家のありかたや、京都のものづくりを示す展示を行います。とくに、下嵯峨で新炭商を営んでいた小山家の文書、商売・生活の道具類に加え、京都の上京地域で出土した近世工芸品や製作具と伝世されてきた陶器や人形類を対比します。

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[ 詳 細 : 京都伝統産業ミュージアム ] 

【展覧会】草間彌生美術館|幻の色|’23年11月9日-’24年3月24日|終了

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草間彌生美術館
幻の色
会  期  2023年11月9日[木]- 2024年3月24日[日]
会  場  草間彌生美術館
      162-0851 東京都新宿区弁天町107〔アクセス〕 
開 館  日  木・金・土・日曜日 および 国民の祝日
休 館 日  月・火・水曜日
       ※展示替え期間や館内メンテナンス期間、年末年始などは休館となりますので、
        事前に〔カレンダー〕で最新情報をご確認ください。
開館時間  11:00ー17:30
観 覧 料  一 般 1,100円、小中高生 600円
      ※ 未就学児は無料。団体割引の設定はございません。
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近年の草間彌生の絵画では、森羅万象を象る描線にカッパー色に水色など色彩の多様なコントラストの組み合わせが試みられ、その新鮮な表現は見る者を驚かせます。本展では、初期から現在に至るまでの代表的なシリーズを展覧し、草間の画業における特徴的な色彩表現の変遷を辿ります。
1949年に制作された初期の代表作《残夢》では暗くも夢幻的な色彩が見られる一方、57年の渡米後、新しい芸術表現に挑んだ草間は、当時探究を始めた「自己消滅」の効果を実現すべく、単色で網目などのパターンを繰り返す絵画や、事物一面を単色で塗りつぶした立体作品などで禁欲的な配色を選んでいます。
帰国後の70年代に多数制作した小作のコラージュやドローイングでは詩情豊かな色彩が見られるようになると同時に、網の絵画では地色と描線のコントラストの様々なバリエーションを創出し、その表現は80-90年代を通して、時にオプティカルで眩暈をおこさせるような強烈な色彩表現に発展し、立体作品や鑑賞者を包み込むインスタレーション作品では更にその効果が増幅されています。
近作においては、原色あふれる楽観的で希望に満ちた絵画がある一方、黒を多用し自殺を想ったものもあり、草間の内面世界の明暗を映すかのように目まぐるしく変幻する多様な色彩表現が見られます。

※ チケットは美術館ウェブサイトのみで販売。美術館窓口では販売しておりません〔アクセス〕 
※ 入場は日時指定の完全予約・定員制(各回90分)です。下掲詳細にてご確認を。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上参観を。
[ 詳細 : 草間彌生美術館 TOP  草間彌生美術館 HOME

【展覧会】東京農工大学科学博物館|企画展 西村コンピュータコレクション|タイガー計算キ展|’23年11月11日-’24年6月1日

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東京農工大学科学博物館
企画展 西村コンピュータコレクション
タイガー計算キ展
期  間  2023年11月11日[土]- 2024年6月1日[土]
休  館  日  日曜・月曜・祝日(11月12日[日]は臨時開館)
会  場  東京農工大学科学博物館 1F企画展示室
      184-8588 東京都小金井市中町2-24-16 東京農工大学小金井キャンパス内
      お問い合わせ 電話:042-388-7163
入  館  料  無 料
主  催  東京農工大学科学博物館
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東京農工大学工学部が所蔵する「西村コンピュータコレクション」のうち、200台を超える機械式計算機器資料に着目し、資料公開をする運びとなりました。最も多く所蔵されている機種はタイガー計算器です。2023年はタイガー計算器の1号機発売から100年という節目であり、発売当時はもっとも普及した国産機械式計算機器でした。
昭和55年(1980年)本学工学部数理情報工学科(当時)が発足した時はすでに電卓が普及しており、2進法の計算理論を使った計算機器が一般に浸透する中、機械式計算機器はその役目を終えつつありました。しかし、計算理論を学ぶ基礎教材として、歯車による10進法での計算機構を理解できる本機は各所から収集、活用されました。
本展示では実習に用いられてきたコレクションを公開するほか、操作を追体験できる実機のハンズオンコーナーを設けています。私たちの日常は日進月歩で新しい情報処理技術が生まれています。しかし、過去の技術を見て体験することで新たな着想のヒントになることもあります。大学資料として残された機械式計算機器を通じて、「計算」をどのように捉え、教えてきたのかを理解していただく機会となれば幸いです。

<西村コンピュータコレクション>
今回展示の機械式計算機器資料を含む「西村コンピュータコレクション」は、1978年から1998年まで東京農工大学工学部数理情報工学科および電子情報工学科に在職されていた西村恕彦名誉教授(故人)が中心となって蒐集したものです。
2008年度に一般社団法人情報処理学会から分散コンピュータ博物館に認定されており、「HITAC 10」「TACウイリアムス管・真空管および関連資料」「HARP5020関連資料」といった、情報処理技術遺産として認められた貴重な資料も含まれています。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京農工大学科学博物館 ] 

【展覧会】八戸市美術館|ロートレックとベル・エポックの巴里-1900年|’23年11月3日-12月25日|終了

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八戸市美術館
ロートレックとベル・エポックの巴里-1900年
会  期  2023年11月3日[金・祝]- 12月25日[月]
開館時間  10:00-19:00  * 11月29日は10:00-17:00 展覧会入場は16:30まで
休  館  日  火曜日
会  場  八戸市立美術館
      031-0031 青森県八戸市大字番町10-4 TEL:0178-45-8338 FAX::0178-24-4531
観  覧  料  一 般 1,000円、高校生・大学生 500円、小・中学生 200円
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  ロートレック展八戸実行委員会
       (八戸市、株式会社東奥日報社、青森放送株式会社、一般財団法人 VISIT はちのへ)
──────────────20231030231125_00009☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

19 世紀末から20世紀初頭にかけ、パリが世界有数の大都市として大きく発展した時代「ベル・エポック (美しき時代、良き時代)」。当時の享楽的な雰囲気を象徴する芸術家のひとりであるアンリ・ド・トゥールーズ = ロートレック (1864-1901) は、身体的なハンディがありながらも、鋭い観察眼や的確なデッサン力を持ち、他の作家は描こうとしない動きのあるものを正確に描くことができました。
本展では、36 歳の若さで人生の幕を閉じたロートレックをはじめ、ドガやミュシャ、デュフィらの作品およそ 320 点の展示とともに、劇場や盛り場、女性のファッション、 人々の生活など、華やかな時代の姿を映し出したパリの芸術を紹介します。また、八戸展の独自企画として、市民との「ジャポニズム ~ ベル・エポック共創企画」も実施します。

※ とにかく盛りたくさんなイベントが設定されています。下掲詳細参照。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 八戸市美術館 ]

【艸木風信帖】空中庭園|Lingua Florens|ひそひそと秋がきた|10月神無月、神〻は出雲に集うているのに霜月11月がきた|寒いのは苦手である

寒いのは苦手である。例年長月ーながつき-終盤 9月28日にはストーブを焚いたし、エアコンを暖房に切りかえて嫌われてきた。逆に暑いのは平気だと信じていたが、10月神無月ーかんなつきーは暑かった。よろづの神が出雲に参集して宴に興じているのを幸、武蔵の国江戸のこおりに南方の神が潜入したらしい。エアコン暖房はいまも家ではつかっていない。ただ家人が便座の暖房を入れてくれて嬉しかった。それは神無月の終焉の日であった。武蔵の国神は宴をおえて帰國したらしい。

バジルの花バジルの花-地味な花だけど、なぜか蝶と蜂には大人気。
文字どおり、日の出から日没まで4-5匹の蟲が蜜をあさっている。ときには雀も忍び足。

空中庭園の香草類はしばしば食卓にのるが、ノー学部はさすがにバジルは繁茂にまかせているようだ。その分隣の鉢のルッコラは鋏でチョッキンだけでなく、農薬をつかわないのでこのごろは青虫がムシャムシャやっている。吾輩のお気に入りのトロロアオイの花は豪華絢爛に咲きほこるが、こちらは蝶も蜂も寄りつかない。それだけではない、夕まぐれになると花は摘まれ、サラダやおひたしの具材になっている。無上、モトイ、無情かつ残酷をきわめるのである。10月ー神無月の花実である。

1日に4つも咲いたトロロアオイ1日に4つも咲いたトロロアオイの花

ウツギの実ウツギの実
オカワカメの花オカワカメの花
ハナミズキの実ハナミズキの実
メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)
ヤブガラシヤブガラシ
源平菊(エリゲロン)源平菊(エリゲロン)
トレニアトレニア

【展覧会】市谷の杜 本と活字館|企画展 活字の種を作った人々|’23年11月3日-’24年6月2日

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市谷の杜 本と活字館
企画展 活字の種を作った人々
会  期  2023年11月3日[金・祝]- 2024年6月2日[日]
休  館  日  月・火休館(祝日の場合は開館)、
      2023年12月25日[月]- 2024年1月5日[金]は冬季休館
会  場  大日本印刷株式会社
      市谷の杜 本と活字館 2階展示室
      新宿区市谷加賀町1-1-1 Tel. 03-6386-0555
開館時間  10:00 - 18:00
      平日は予約制、土日祝は予約不要
主  催  市谷の杜 本と活字館(大日本印刷株式会社)
──────────────────────────
鉛の活字を組み合わせて機械で印刷する活版印刷技術は、幕末から明治初期にかけて日本に導入され、明治維新の大きなうねりとともに、産業として定着していきます。しかし、そもそも、活版印刷で使う活字はどうやってつくられたのでしょうか。活字のおおもとの型を「種字」と呼び、その種字を彫る職人がいました。それが種字彫刻師です。
種字は活字と同じサイズの木や活字地金の角材の先端に、彫刻刀を使い、左右逆字に文字を彫っていきます。本文で使う活字はわずか3ミリ程度の大きさしかありません。そこにどんな文字同士が隣り合ってもバランス良く見えるよう、大きさ、太さ、そして書風をそろえて文字を彫刻するという、人間業とは思えない精緻な技術で種字を彫刻していました。
そんな高い技術を持つひと握りの職人たちですが、その多くが名前も残っていません。市井の職人として、美しい文字だけを残していきました。
本展では辛うじて名前の残っている種字彫刻師たちの足跡をたどります。現在の日本の書体づくりの原点ともいえる種字彫刻について、そしてその時代の書体についてご紹介します。

〔種字彫刻師たち〕
東京築地活版製造所(竹口芳五郎、竹口正太郎、鈴木彦次郎、安藤末松)
秀英舎(沢畑次郎、河村鋃太郎)
精興社(君塚樹石)
朝日新聞社(太佐源三)
毎日新聞社(村瀬錦司)
岩田母型製造所(大間善次郎、馬場政吉、庭田與一、清水金之助、中川原勝雄)

〔展示替え〕
会期中展示替えがあります。
君塚樹石の地金彫り種字(印刷博物館所蔵)は2023年11月3日[金・祝]- 2024年1月28日[日]のみ展示。その後はパネル展示となります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 市谷の杜 本と活字館

【イベント】島根県芸術文化センター グラントワ|島根県立いわみ芸術劇場 / 島根県立石見美術館 MUSEUM × THEATER ミューシア vol.20|オブジェクト・ラブ・ストーリー|’23年10月28日-12月25日|終了

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島根県芸術文化センター  グラントワ
島根県立いわみ芸術劇場 / 島根県立石見美術館
MUSEUM × THEATER  ミューシア vol.20
オブジェクト・ラブ・ストーリー
日  時  2023年10月28日[土]- 12月25日[月]
会  場  島根県芸術文化センター「グラントワ」(館内公共スペース)
料  金  無 料
作・演出  山本卓卓
ビジュアル・造形物デザイン  株式会社 益田工房
施  工  株式会社フタバ
協  力  KAAT神奈川芸術劇場 
      ※ 当事業は2022年5月1日-6月5日の期間、KAAT神奈川芸術劇場にて開催された
       「オブジェクト・ストーリー」をもとに新たに制作しました。
主  催  公益財団法人しまね文化振興財団(いわみ芸術劇場) ・島根県立石見美術館
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❖ 企画展「建築家・内藤廣/BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い」関連企画  ❖  
劇作家・演出家の山本卓卓がグラントワのあちこちにある、いろいろな「モノ」たちの愛の呟き(ラブ・ストーリー)を書き下ろし、ドラマ・インスタレーションとして展開します。ふだん何気なくそこにある「モノ」(オブジェクト)たちはどんな記憶を持ち、何を思い、語ってくれるのでしょうか?
虫めがねとマップを片手に、ふだん見落とされがちなモノたちとそのドラマを探してみませんか。

◉ オブジェクト・ラブ・ストーリーの楽しみ方

① グラントワへ到着したら、まずは総合案内カウンター前に設置してある本とマップを手に入れましょう。
② 展示と本を番号順に読み進めると、物語として繋がる仕掛けになっています。
③ マップの順序どおりにグラントワを探検し、あちこちに展示してある「モノ」が話す言葉を追いかけてみてください。展示される文字は小さく、見つけにくくなっています。本と一緒に設置してある虫めがねをご利用ください。
★マップには掲載されていない秘密の言葉が3つ、館内のどこかにひそんでいます。探してみてください

※ 虫めがねは元の場所へご返却ください。
※ 本はお持ち帰りいただいて差し支えありません。
※ グラントワ開館中は予約不要でいつでも参加いただけます。(第2・4火曜日は全館休館日のためご利用いただけません)
※ 他の催しによる施設利用時やお客様の混み合う時間帯は一部ご覧いただきにくい箇所もございます。予めご了承ください。

山本卓卓(撮影:雨宮透貴)

山本卓卓(撮影:雨宮透貴)

【作・演出】
山本  卓卓 Suguru Yamamoto
劇作家・演出家。範宙遊泳代表。1987年山梨県生まれ。幼少期から吸収した映画・文学・音楽・美術などを芸術的素養に、加速度的に倫理観が変貌する現代情報社会をビビッドに反映した劇世界を構築する。オンラインをも創作の場とする「むこう側の演劇」や、子どもと一緒に楽しめる「シリーズ おとなもこどもも」、青少年や福祉施設に向けたワークショップ事業など、幅広いレパートリーを持つ。アジア諸国や北米で公演や国際共同制作、戯曲提供も多数。『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を、『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞を受賞。公益財団法人セゾン文化財団フェロー。  〔http://www.hanchuyuei2017.com〕

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 島根県立いわみ芸術劇場  島根県立石見美術館

【展覧会】兵庫県立美術館|注目作家紹介プログラム チャンネル14|吉本直子 いのちをうたう ― 衣服、痕跡、その祈り|’23年10月28日-11月26日|終了

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注目作家紹介プログラム チャンネル14
吉本直子 いのちをうたう ― 衣服、痕跡、その祈り
会  期  2023年10月28日[土]- 11月26日[日]
開館時間  午前10時-午後6時(入場は閉館の30分前まで)
休  館  日  月曜日
会  場  兵庫県立美術館 ギャラリー棟1階 アトリエ1 ホワイエ
      651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内)TEL: 078-262-1011
観  覧  料  無 料
主  催  兵庫県立美術館
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「注目作家紹介プログラム チャンネル」は、兵庫県立美術館が2010年度より毎年度開催してきたシリーズ展です。担当学芸員が今こそご紹介したいと考える注目作家を取り上げ、同時代を生きる作家と来館者とがさまざまな「チャンネル」を通して出会う機会になることを目指しています。
14回目となる2023年度の「チャンネル」では、
兵庫県加西市出身で、兵庫県西脇市在住の現代美術家、吉本直子(1972 – )をご紹介します。

吉本直子 Naoko YOSHIMOTO
1972 兵庫県生まれ
1995 京都大学教育学部教育心理学科卒業
2000 川島テキスタイルスクール卒業
2006 文化庁新進芸術家海外留学制度派遣研修員としてイギリスにて研修
2007 ポーラ美術振興財団在外研修員としてイギリスにて研修
◆ 作家のオフィシャルホームページ
Naoko YOSHIMOTO

作家-吉本直子-の言葉
“ 展覧会タイトルは「いのちをうたう ― 衣服、痕跡、その祈り」です。
着用者それぞれの生きた時間、記憶、歴史を目には明らかではない痕跡としてとどめた衣服。それを素材として制作した立体は、耳には聞こえない叫び、願い、祈りを放っているように思えます。
今を生きる無数の人々の生に思いを馳せ、個々の祈りが共生の祈りとなって響く空間を制作したいと思っています。”

※ 下掲詳細公式サイトにて最新情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : 兵庫県立美術館 ]

【展覧会】練馬区立牧野記念庭園|企画展 タネと実の不思議|’23年10月28日-12月17日|終了

タネ展チラシ表面 タネ展チラシ裏面

練馬区立牧野記念庭園
企画展 タネと実の不思議
会  期  2023年10月28[土]- 12月17日[日]
企画展示  午前9時30分 - 午後4時30分(入場無料)
開園時間  午前9時 - 午後5時
休  園  日  毎週火曜日
会  場  練馬区立牧野記念庭園    記念館 企画展示室
      178-0063 東京都練馬区東大泉6丁目34番4号
問い合せ  練馬区環境部 みどり推進課 施設係
      電話:03-5984-1664(直通) ファクス:03-5984-1227
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実りの秋。牧野記念庭園でも、鳥たちがついばむ美しい紫色の実をつけるムラサキシキブ、風をうけプロペラのように飛んでいくヘラノキ、莢がねじれながら弾けるフジ、気がつくと靴ひもにくっつくかぎ状のとげのあるキンミズヒキなど、様々な形の実(果実)を見ることができます。
それらの実の中にはタネ(種子)が入っていて、子孫を残すという重要な役割を担っています。地中に根をはって動くことができない植物は、タネが遠くに散布されるように工夫を凝らしています。本展では、私たちの身近にあるタネから世界の変わったタネまで、種子散布の方法に着目して紹介し、タネと実の不思議な仕組みに迫ります。
さらに、牧野富太郎博士が採集した種子のほか、タネや実について書いた文章もご紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 練馬区立 牧野記念庭園 ]