Figure 1. Peripheral drirt illusion
 この錯視を用いると,さまざまな対象を動かすことができる.

 これらの一連の運動錯覚図形の観察においては,知覚される動きに対応する物理的運動は画像の中には存在しない.その意味では,これらの画像の観察において生じる運動感覚は主観的なものと言えるかも知れない.ただし,大多数の観察者において同様の運動が知覚されるとしたら,この体験される動きには一種の客観性があるとも言えるだろう.

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