春の山    ミツバアケビ  三葉木通  (アケビ科)

ミツバアケビの濃い紫色の花には独特の雰囲気がある。モダンな西洋の装飾を思わせるような一種の
造形美である。
2006年の春は本当に「木の芽」(ミツバアケビの新芽で山菜として食べる)がたくさん採れた。
山中がミツバアケビだらけになったようだった。


さらに一言
アケビの小葉が5枚なのに対し、3枚なので「ミツバ」である。
アケビの由来は、果実の色に由来する「朱実(あけみ)」、また果実が熟すと口を開けるところから「開け実」という説もある。
つるは右巻きである。このつるで細工物を作ったりする。
「木の芽」はオヒタシにしだし汁とウズラ卵を落として食べる。ホロ苦味があって実に上品な山菜である。
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