大阪明星学園にお邪魔してきました(スポーツ編)

2017年7月13日 木曜日

さすが男子校、グラウンドが広いです。今日は野球部の練習がお休みだったようですが、サッカー部とソフトテニス部が活動していました。

ソフトテニス部はインターハイ出場常連の強豪ぞろいです。練習でもソフトテニスとは思えない力強いラリーが続いていました。

校舎屋上のプールでは水泳部が楽しそうに練習しています。屋外プールのおかげで、既に生徒たちは真っ黒です。

中庭ではワンダーフォーゲル部がテント張りの練習をしています。

というわけで、各運動部員も充実した放課後を過ごしている様子なのでした。(続く)
 

 

大阪明星学園にお邪魔してきました(学習環境編)

2017年7月12日 水曜日

大阪府下95校の全日制の高校の中で、今や男子校はわずか6校になってしまいました。(高槻中高は今春中学校から共学化されましたが、高校からの募集が無いため現時点では高校は男子校です。)その中の、大阪を代表する進学校の一つである大阪明星学園にお邪魔してきました。

まず図書室を見せていただきました。まず、驚いたのは分類番号がありません。司書の先生はどのようにして配架しているのでしょう。また、出入り口のゲートも有りません。貸出処理をせずに本を持ち出す不届きものはこの学校にはいないようです。

本の紹介文を挟んで立てかけているディスプレイも独特です。本に興味を持つような工夫が行き届いています。(因みにこちらに飾られている料理本も最近の男子には人気だそうです。)

こちらの学校では毎週水曜日に「ビブリオバトル」という本の紹介大会が行われているということで、本を中心としたアクティブ・ラーニングが当たり前のように行われています。

そういえばこの学校、全国大会で優勝経験もある弁論部とこちらも全国大会レベルのディベート部があります。そこで、そのディベート部が活動している教室に行ってみました。

先日の近畿大会で、灘高校に勝ったとの事で、次の全国大会で勝つための作戦会議が開かれていました。しかし、その打ち合わせそのものが既に熱い議論になっています。さすがでございます。このような能力は、将来社会で役に立つことでしょう。

自習室は別の場所にあります。ブース形式の部屋もあるようですが、こちらは机が並んでいる自習室です。夜8時まで使えるとの事です。邪魔してはいけませんので、ガラスの外から撮影させていただきました。

このような環境から今年も大学合格実績は国公立合計153名など優れた合格実績が出たというわけでした。(続く)

(学校HPより数値引用)

 

 

【スクープ】奈良帝塚山中 難化の予想【校舎ぱんぱん】

2017年7月10日 月曜日

奈良学園前駅徒歩1分の帝塚山中学校ですが、とても人気が高く、今年度の中学入試では全日程で2009名が出願し、1690名が受験しました。その結果、募集定員の300名をはるかに超える344名が入学しました。この学校は男子と女子が別の部屋で授業を受けるという「男女並学」方式ですので、はみ出た44名を均等に割り振ることができません。しかも男子は2コース、女子は3コース募集ですので、コースごとの人数にばらつきも生じます。その結果、1学年のクラス数が予定よりも2クラス多くなってしまったようです。昨年度も同じ状態でしたので、ついに学校の部屋が無くなってきました。

と、いうわけで、来年度、特に女子の「スーパー選抜クラス」の合格ラインは多少上がる可能性が出てきました。この情報を得た受験生が出願を思いとどまり、倍率が落ち着くことも考えられますが、新たなグローバルプログラム(英語圏の大学院生に手伝ってもらい、英語のプレゼンができるような学内での集中講座など)を取り入れるなど、さらに人気が上がるようなニュースも伝わってきました。

来春の受験生は前年度の過去問演習の結果、その年の合格点ぎりぎりでは不安が残りますので目標を少し高めにしておきましょう。模試の志望校登録数など今後の動向にも注意が必要ですが、まずは併願パターンの組み方も含めて、再検討が必要だと思われます。

 

 

四天王寺中学校・高等学校について

2017年7月4日 火曜日

大阪では国公立大学・理系進学へ強い(というよりトップの)女子校として君臨している四天王寺中学校・高等学校ですが、この学校や生徒に対して「まじめ」「勉強中心」といった印象を持っている受験生が多いように思えます。

まずは、大学合格実績から・・・

今年度は[理数コース]1期生の卒業初年度となり、在籍30名に対して、

○国公立大学+大学校合格数 17名

○医学部合格数 6名(うち医学科4名)

○薬学部合格数 5名

○関関同立合格数 16名

となりました。

卒業生470名に対し、国公立大学医学部医学科合格数は50名(現役26名)となっています。つまり、1割以上が医学部という近畿圏の女子校としてトップレベルの割合となっています。(本当は神戸女学院もこれを超える実績かもしれないのですが、神戸女学院は大学進学実績を全く公表しない学校なので比較できないのです。)

また、他の学部を含めて、国立大学合格数は、155名(うち現役92名)、公立大学合格数は、79名(同57名)となっています。

中学から入学した生徒のみならず、高校からの入学した生徒もこれらの実績に大きく寄与しています。確かに、この実績からすると、大学進学(特に医学部系)に向けた取り組みを大切にしていることは間違いありませんが、この学校はそれだけではないのです。

★[医療の現場体験]➡四天王寺病院見学 2016/7/26実施

★[海外語学研修]➡オーストラリア・ブリスベン14日間予定

★[最先端の医学ってスゴい!!]➡京都大学医学部・医療体験ツアー 2016/8/29実施

★[大学へ出かけて勉強だ!]➡京都大学法学部ツアー&近畿大学医学部ツアー2016/12/16 実施

★[校内語学研修]➡英語づくし! 2017/3 習熟度別クラスで5日間実施

★[キャリア講座]➡“公認会計士の仕事と魅力”の説明会&座談会 2017/3/8 開催

などと、体験・見学・参加型のイベントが盛りだくさんです。医学部志願者が多いこの学校ならではの体験イベントもありますが、文系の生徒向けのイベントも多く、大学進学を早くから意識させ、勉強へのモチベーションを上げる仕掛けとして機能しているのでしょう。

一方、部活も元気です。

★コーラス部(昨年夏には「声楽アンサンブルコンテスト全国大会」へ大阪代表として出場しています。今年の夏の甲子園、開会式と閉会式でも歌うそうです)

★囲碁部全国大会出場(女子では珍しいそうです。)

★自然科学部生物班が日本生物学オリンピックで入賞!

★今年のインターハイ(南東北総体)にはバレーボール、ハンドボール、体操、卓球、バトミントンが出場!(スポーツ・芸術コースの生徒もがんばっています。)

★放送部は「NHK杯全国放送コンテスト」に出場!

その他文化系では、筝曲やダンス、茶道などの部活も盛んですが、それに加えて弦楽器同好会も人数を増やしており、部活動には消極的な進学校が多い中で、むしろ次第に充実してきているように見えます。

と、いうわけで、是非一度、説明会などの機会に学校を訪れてみましょう。

 

 

寮のある私立中・高等学校も大健闘!

2017年6月29日 木曜日

以前に『寮のある公立中高一貫校が熱い!』という内容でご紹介いたしましが、今回は『寮のある私立中・高等学校』についてもご紹介いたします。

今回、ご紹介させていただきます学校は、沖縄県にある《沖縄尚学高等学校 附属中学校》です。
高校野球で名門校であることはすでに多くの方がご存知かと思いますが、実はそれだけではなく、【文武両道】を実践されている学校です。

文①;進学実績が物語る!(卒業生382名)

[国公立大学140名][難関私立97名][医学科23名][海外大22名]など。

文②:英検習得者が多い!(平成28年度取得)

《高校》1級11名、準1級47名、2級426名、準2級367名

《中学》1級4名、準1級14名、2級115名、準2級262名

武①:平成28年度 沖縄県空手道連盟認定 段位(黒帯)取得者がすごい!

《全校》610名(弐段162名 初段448名)

武②:海外異文化交流が積極的!

平成28年度海外派遣した生徒数は346名。グローバル力を身に付けている。

その他にも、【国際バカロレア】大学入学資格に2名取得、学園直営の尚学グローバル寮も備えている。

[文]と[武]をそれぞれ生徒で分担するのではなく、生徒全員が[文&武]を兼ね備えた学力とともに人間力もあげる指導をされています。

入試にも特徴があり、県外(東京)でも実施。さらに関西では、個別受験が可能です。
詳しくは、添付の案内をご覧ください。

※添付の中央部の赤枠内のイベント(●開成進学フェア)は弊社主催の【開成進学フェア(大阪会場)】(9/18月祝開催)です。ぜひ、ご参加下さい。詳しくは、7/3より随時弊社HP上でご案内いたします。

 

 

プール学院中学校・高等学校にお邪魔してきました(その2)

2017年6月28日 水曜日

こちらは、弦楽部の練習。2年生以上の合奏です。MozartやBeethovenを聞かせてもらいました。この人数とは思えない音量の、熱意あふれる演奏です。

それに続いて大阪環状線の各駅発車メロディーのメドレーを聴かせてもらいました。どこにそんな楽譜があるのかと思えば、これは顧問の先生が編曲なさったとの事、じつはこの先生は作曲家なのでした。校長先生も吹奏楽の指導をされているし、案内してくださった先生も吹奏楽の指導をされているとの事、音楽の指導ができる先生はいったい何人いらっしゃるのでしょうか。ところで、この学校では音楽が6年間必修だそうです。
学校のHPに学校としての教育方針が端的に示されていました。3つ目を見て・・・納得です。

最後に礼拝堂を見せていただきました。カナダ製のパイプオルガンが光っています。ストップが8つの2段鍵盤、パイプオルガンとしては小型ですが、高級外車以上のプライスだと思います。いいなぁ、ここの音楽の先生はパイプオルガンも弾けるのですね。

ホールとしても響きが素晴らしいこの場所で、弦楽部の定期演奏会が開催されたとの事。贅沢です。

実はその弦楽部の皆さんには9月18日(月祝)の「開成進学フェア」で演奏をお願いしています。まだ曲目は決まっていませんが、皆さんぜひ楽しみにしていてください。
 

 

プール学院中学校・高等学校にお邪魔してきました(その1)

2017年6月27日 火曜日

JR大阪環状線桃谷駅からほど近いキリスト教系の女子校「プール学院中学校・高等学校」にお邪魔してきました。閑静な住宅地にそびえたっています。横を通ったことはありますが、中は初めてです。やはり入口の警備は厳重です。今回は放課後の生徒さんの様子を見せていただきました。


まず、去年も地区大会で金賞・代表を勝ち取った吹奏楽部の練習をみてみましょう。

おや?人数が少ないな、と思って聞いてみると、初心者練習とのこと。この春入学した中1と高1だけを集めて、基礎練習を行っています。なるほど、そういうカリキュラムが出来上がっているわけですね。各生徒の前にある譜面台のチューナーはスイッチが入ったままです。音程を厳しくチェックしているのでしょう。基礎練習といっても立派にZimmermanの行進曲を合奏しています。しかしこの部屋の天井の高いこと!本番に近い響きのなかで練習することができるわけですね。

隣の部屋では軽音楽が練習しています。さらにその隣の部屋で吹奏楽の上級生が練習しています。音楽室は3つ、それに加えて楽器庫が3つ。当然のようにその中にはグランドハープも鎮座しておりました。まるで音楽大学のようです。

美術の部屋では美術部が黙々と作品制作に取り組んでいます。デッサンから鉛筆によるイラスト作成、大きな油絵の作成などを先生が丁寧に指導されています。

学年に応じて段階的に課題を与えて指導なさっているのでしょうか。まるで美術大学のようです。

(続く)
 

 

英検(外部検定)と入試

2017年6月22日 木曜日

大阪公立高校入学者選抜入試で、今年度(2017年度)より、英検など外部検定資格による英語選抜試験のみなし得点が採用されていることはご存知かと思います。(以下の資料を参照)
 

実際にこの制度を利用した利用率などについては今後明らかになるかとは思いますが、この入試制度を受け、私立中学校入試や私立高校入試でも採用が進んでいるようです。

試験免除・判定優遇・点数加点など対応はさまざまですが、ある私立高校の対応は英検資格取得級によって・・・

 

例1:『学科試験に点数加点方式 2級40点、準2級30点、2級20点』(※入試当日の英語の点数に加点)

例2:『得点換算方式 準1級以上100点、2級90点、準2級、3級70点』(※入試当日の英語の点数と換算点を比較し、高い方の点数を採用)

などとなっています。

2020年度大学入試制度改革にあわせて英語教育への関心が高まっていることは、中学入試・高校入試からも感じられます。外部検定も一考に値するものでしょう。

 

 

梅花中学校・高等学校の進化

2017年6月21日 水曜日

梅花中学校・高等学校の学校説明会に行って来ました。

来年度で創立140周年を迎える女子中学校・高等学校です。大阪府内で最も古い女子校だそうです。近年、女子校は生徒募集に苦慮されておられる学校が多い中、順調に生徒を集め進学実績も着実に伸ばしています。来年度募集からさらに充実した指導を目指すための新たなコース編成を行います。

副校長の六室(むつむろ)先生は、『伝統は継承しつつ時代にあった新しいもの取り入れる事が大切』とおっしゃっておられたことが印象に残ります。

梅花中学校は、興味に合わせて選べる新2コース設定。(進学チャレンジコース/舞台芸術エレガンスコース)梅花高等学校は、将来を見据えた2コース7専攻(リベラルアーツコース/アドバンスコース)に改編されます。

※〔リベラルアーツとは・・・〕人が持つ必要がある実践的な知識・学問の基本と見なされた基礎・教養科目のこと。
また、【国際教育】も新たな取り組みを行いより身近で身につく楽しむ英語を体験できるシステムを構築しているようです。
ぜひ、学校説明会やオープンキャンパスに参加してみてください。

梅花中学校高等学校 2018年~ コース改編

 

 

開智中学校・高等学校「S1類」初の卒業生の進路は・・・

2017年6月14日 水曜日

和歌山市の開智中学校・高等学校は、阪和線の六十谷(むそた)駅の近くにある1学年250名程度の進学校です。S1類という進学に特化したコースを設置したのが3年前、というわけで初めての卒業生の大学合格実績が出ました。この年度の卒業者数は273名です。

 学校ホームページより

過年度生も含んだ合格実績数ですが、国公立合計143名!学年の半分以上が国公立に合格できたという快挙です。現役に限っても6割以上が国公立に合格したとの事です。十分な授業数と朝7時から解放している自習室など、大学進学に対応した環境も備わっていますが、薬学部や医学部など難関学部への合格に向けては先生方の個別の対応がなされたと考えるべきでしょう。

 

関関同立の指定校推薦枠が30名以上あるそうですが、ほとんど使われずに返しているとの事です。学力をつけて一般入試に向けて戦うという進学校として正しい姿勢を貫いている学校なのでした。