СОЛЯРИС / SOLARIS |
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[スタッフ] 原作:スタニスラフ・レム「ソラリスの陽のもとに」/脚本:アンドレイ・タルコフスキー、フリードリヒ・ガレンシュテイン/撮影:ワジーム・ユーソフ/美術:ミハイル・ロマージン/音楽:エドゥアルド・アルテミエフ [キャスト] 1972年/モスフィルム製作/長編劇映画/35mm/シネマスコープ/カラー/165分/2部作 [解説] ヒロインのハリーは、これが初の主演作となったナタリヤ・ボンダルチュクが好演、国際的名声を得た。クリスにドナータス・バニオニス(『ゴヤ』1972他出演)、他にユーリー・ヤルベット(『リア王』1971他)、タルコフスキー作品の常連のアナトーリー・ソロニーツィン等ベテランが出演、この重厚なドラマを支えている。 日本では1977年4月、岩波ホールでロードショー公開され、さらに翌1978年7月より銀座・日劇文化で2ヶ月にわたって続映され、ソビエト映画の興行の困難な時代にあって、エポックメイキングな事件となった。 なお、原作にはない"地上のプロローグ"の未来都市のシーンは東京で撮影され、1972年夏、タルコフスキー監督はロケ撮影のため来日した。東洋哲学わけても日本の中世思想に共感を示したタルコフスキーだが、この来日が最初にして最後となってしまった。 [ストーリー] 惑星ソラリス、それは宇宙のかなたの謎の星で、生物は存在は確認されないが、理性を持った有機体と推測されるプラズマ状の“海”によって被われていた。世界中の科学者達の注目が集まり、"海"と接触しようとする試みが幾度か繰り返されたが、いずれも失敗に終った。そして、ソラリスの軌道上にある観測ステーションは原因不明の混乱に陥ってしまっていた。 心理学者クリスが原因究明と打開のために送られることになった。美しい緑に囲まれた我が家を後に宇宙ステーションヘと飛び立つクリス…。 しかし彼を待っていたのは異常な静寂と恐しい程の荒廃だった。物理学者ギバリャンは謎の自殺を遂げ、残った二人の科学者も何者かに怯えている。そんなある日、突然クリスの前に、すでに10年前に自殺した妻ハリーが現われた。 彼女はソラリスの"海"が送ってよこした幻だった。"海"は人間の潜在意識を探り出してそれを実体化していたのである。妻の自殺に悔恨の思いを抱いていたクリスは、遂には幻のハリーを愛するようになるが、科学者としての使命感と個人的な良心との相剋に悩まされる…… |
企画概要|上映作品|タルコフスキー年譜|武満徹インタビュー|タルコフスキー論|関連情報
監督作品:殺し屋|
関連ドキュメンタリー作品:in 「ノスタルジア」|in 「サクリファイス」
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