収蔵品紹介 Introduction of collections

古大津絵 釈迦涅槃図

Painting of Buddha nirvana

  • 大津絵釈迦涅槃像S.jpg
作者 不明 / Unknown
制作年 江戸中期頃 / Middle of Edo period
種別 日本画 / 大津絵 Otsu paintings
作品寸法 W 55.5 ✕ H 72.6 cm
備考 橋本関雪の古美術コレクションの一つ。関雪夫妻の眠る、大津大谷 瑞米山 月心寺の絵本尊ともなっている。元は大津絵の研究資料として集められたものの一つで、その蒐集には日本画家 山元春挙が深く関わっているという。

生前の白洲正子が月心寺で観たこの涅槃図を気に入っていたと言い、2010年の白洲正子生誕100年特別展 「白洲正子 神と仏、自然への祈り」で巡回出品された。それ以外は、毎歳の関雪忌の時に白沙村荘 橋本関雪記念館で展示公開が行われるのみである。(毎年2月26日前後2週間に展示)


【釈迦涅槃図について】
お釈迦様は、三十五歳でブッダガヤにて尼連禅河のほとり、菩提樹の下で悟りを開いてから四十五年間、インド各地を行脚して仏法を説き広められました。そして八十歳になって、持病の背中の痛みも思わしくなかった。生まれ故郷へ向かう途中で、波婆城にて純陀という鍛冶工の子が布施として差し上げた茸料理に中毒され、拘尸那竭羅の跋提河のほとり、沙羅双樹の元で入滅されました。その模様は「涅槃経」に記されており、それに基づいて画かれたのが「釈迦涅槃図」です。涅槃を梵語でニルバーナといい、「消滅する」という意味ですべての煩悩が消滅して悟りを完成させる境地を指しています。釈尊の入滅を「涅槃に入る」といいます。旧暦二月十五日(三月十五日)の満月の日に入滅されました。

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