温室効果(おんしつこうか)ガスってなに?

 温室効果(おんしつこうか)ガス太陽の光と熱(ねつ)は、地球の地面にあたって取りこまれます。
 そして地面に取りこまれた熱は、やがて大気中に出されます。
 この時、出される熱(ねつ)の中に赤外線(せきがいせん…熱線。電磁波のひとつ)がふくまれていて、この赤外線をとりこむ気体があり、それが地球をあたためる現象(げんしょう)を起こします。
 この現象のことを温室効果(おんしつこうか)といいます。
また、温室効果を起こす気体のことを、温室効果ガスといいます。

 温室効果ガスには何しゅるいかの気体がありますが、1997年につくられた京都議定書(きょうとぎていしょ)では、6しゅるいのガス(二酸化炭素(CO2:にさんかたんそ)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O:いっさんかにちっそ)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、パーフルオロカーボン(PFC)、六フッ化硫黄(SF6:ろくふっかいおう))が、温室効果ガスとして対象(たいしょう)になっています。

 温室効果ガスの中でも、ほかの気体にくらべると、二酸化炭素(CO2:にさんかたんそ)の量がケタちがいにおおく、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)のもっとも大きな原因(げんいん)になっています。


 世界の二酸化炭素(CO2:にさんかたんそ)のはいしゅつ量をあわせると、およそ318億(おく)トン(2011年)になります。
 日本は、世界で5番目におおく二酸化炭素(CO2:にさんかたんそ)を出しています。


 世界の二酸化炭素(CO2:にさんかたんそ)の1人あたりのはいしゅつ量は、1年間で1人およそ9.6トンです。 国べつで見てみると、



出典:EDMC/エネルギー・経済統計要覧2015年版
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より


 日本人ひとりひとりは、アフリカ諸国の平均(へいきん:1.0トン)の9倍いじょうの二酸化炭素(CO2:にさんかたんそ)を出してしています。

日本国内の温室効果ガスは、へっているのでしょうか?


 1995年の温室効果ガスの量: 12億(おく)3500万(まん)トン
   そのうち、二酸化炭素(CO2:にさんかたんそ)の量:11億1400万トン

 2001年の温室効果ガスの量: 12億9900万(まん)トン
   そのうち、二酸化炭素(CO2:にさんかたんそ)の量:12億1400万トン

 2005年の温室効果ガスの量: 13億7700万(まん)トン
   そのうち、二酸化炭素(CO2:にさんかたんそ)の量:12億9700万トン

 2013年の温室効果ガスの量: 13億9500万(まん)トン
   そのうち、二酸化炭素(CO2:にさんかたんそ)の量:13億1000万トン

 温室効果ガスの量はふえたり、へったりしています。
 景気(けいき)が悪くて工場などの活動がへり、前の年よりもガスの量が少なくなったりします。
 また、あたたかい冬やすずしい夏には、ストーブやクーラーをあまり使わないのでCO2の量がへります。しかしながら、そうは言っても日本は世界の中でもたくさんのCO2を出しています。

 ひとりひとりが毎日の生活の中で、二酸化炭素(CO2:にさんかたんそ)をできるだけ出さないように、もっともっと、どりょくしなくてはなりません。