W杯開会式場のピッチには出場32チームの旗が登場した=11日、ヨハネスブルクのサッカーシティー競技場、越田省吾撮影 開会式にはサッカーボールを転がすフンコロガシも登場した=越田省吾撮影 |
【ヨハネスブルク=古谷祐伸】サッカーの第19回ワールドカップ(W杯)は11日、南アフリカ共和国の最大都市ヨハネスブルクの主会場サッカーシティー競技場で開幕した。W杯開催はアフリカ大陸で初めて。多発する犯罪への対応など不安を抱えての開幕だが、貧困や紛争など、これまでつきまとってきたアフリカのイメージを一新、人々に自信と希望を与えるW杯となることが期待されている。
本大会には32チームが出場。ヨハネスブルクや南西部のケープタウン、東部のダーバンなど9都市10会場で64試合があり、観客は延べ約290万人と予想されている。
開幕戦の南ア―メキシコは11日午後4時(日本時間同日午後11時)すぎにキックオフ。25日まで8組に分かれて1次リーグがあり、26日から始まる上位16チームによる決勝トーナメント進出を目指す。決勝は7月11日の予定。4大会連続4回目の出場となる日本はE組で、14日にカメルーン、19日にオランダ、24日にデンマークと対戦し、1次リーグ突破を目指す。
開幕戦に先立って開会式典が午後2時(同午後9時)に始まり、約9万4千人の観衆で満員となった。若者たちがダンスや歌を披露、人の背よりも大きな公式球を転がす「フンコロガシ」も登場した。観客席は、南ア国旗に使われている黄色や緑色のシャツを着たサポーターたちであふれ、「ブブゼラ」と呼ばれる応援用のラッパの音があちこちで鳴り響いた。
式典には、かつて反アパルトヘイト(人種隔離)闘争を率い、すべての人種が参加した1994年の選挙で南ア初の黒人大統領になったネルソン・マンデラ氏(91)が姿を見せる予定だったが、開幕直前の11日未明、ひ孫(13)が交通事故死したため、急きょ取りやめた。
オランダ |
0 | ― | 1 |
スペイン |
7月11日現在