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4月かわるわかる新紙面

親子で学べるような記事を―アナウンサー・木佐彩子さん

2011年2月21日17時48分

写真拡大アナウンサーの木佐彩子さん=林正樹撮影

  

 私は平日は朝6時前に起きて、7時ごろに小学3年生で9歳の長男を送り出します。それから2時間半くらいが自分の時間で、お気に入りのコーヒーを飲みながら新聞を読むことが多いですね。

 BS朝日で「いま世界は」という番組を担当しているので、勉強のために1面や国際面はよく読みます。でも、コーヒーを飲みながら読みたいのは、子どもの話題や心温まる話。母が実家から子ども関係の記事をファクスで送ってくることもあります。

 最近気になったのは、先生が保護者を訴えた記事ですね。難しい問題だと思います。正しい答えはわかりません。それでも子育てには正解がないだけに、新聞でいろいろなケースを知ることができると、「私だったらどうするかな」と考えるきっかけになります。

 「教育 あしたへ」シリーズなどに出てきた「生きる力」という言葉は、心に響きます。勉強は大事ですが、それはベースであって、そこからのプラスアルファの部分が大事なんですよね。わかっていても日々の生活に追われてなかなか教えられないんですけど。

 それでも最近、エジプトでの衝突をテレビで見た長男が「どうしたの」と聞いてきます。「30年間も同じリーダーが……」などと説明してあげると、理解してくれますよ。「なんで同じ人が30年もできるの」なんて質問をしてくるので、新聞で答えを探しながら説明します。そうやって伝えようとするうち、自分の頭の中も整理できていくんです。

 これからの新聞には、難しい問題をかみくだいて、親子で学べるような記事を増やしてほしいですね。小学生のころにそうやって下地を作っておけば、中学や高校に進んだときに世界史などにスッと入っていくことができると思うんです。

    ◇

 きさ・あやこ 元フジテレビアナ。2000年にプロ野球の石井一久投手と結婚、01年に長男を出産した。BS朝日の「いま世界は」などに出演

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