おおいた木造建築ファイル 000

県立日田高校体育館「遠思巨材館」

丸太材を用いた大スパン

 日田市内の普通科高校・日田高等学校の新体育館で、S造の旧体育館とともに使われている。

 日田杉の丸太300本を、金具で接合しトラス状に組んだ独特の構造。7mの短い材を交互に3本重ね、支えあって30mものスパンを実現させている。下部はRC造で、半地下構造とすることで、建物高さが抑えられいる。
 建具にも木の素材感を生かして設けられ、特にカーテンの代わりに設けられた格子状の光防ぎは、伝統建築の意匠を取り入れていてユニーク。
DATE
所在地/日田市田島2丁目9-30
設計者/黒川哲郎+デザインリーグ
施工者/諫山工務所
竣工/2000年
建物用途/体育館
構造規模/杉丸太アーチトラス造(下部RC)2階建
延床面積/1934.77u

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※このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます ※2003年12月9日取材