夏の花を求めて         2004年8月11日(水)

 

由布岳(豊後富士)紀行

 

    

 お墓(別府市)参りに帰省した一日を利用して、登山か海釣りかと迷ったが、ミヤマキリシマつつじが咲き誇る久住山、由布岳は何度か登っているが、真夏の両山は登ったことが無く山に行くことに決めた。

 山に行くと決めたが、登山装備は無く、あるのはウエストポーチと登山靴のみで経験を生かせば何とかなると思い、途中のコンビニでおにぎり二つとお茶二本(1000cc)を買い込み由布岳駐車場へ。

 由布岳山頂は厚いガス(雲)覆われ夕立に備え傘一本を追加して、9時25分登山を開始。暑い日出しの中、急ぐ山行きと違い、ゆっくりとした足取りで草木を観察し、高度1200m辺りから低木(ミヤマキリシマ)に変わり、高山植物がちらほらと姿を見せ、山頂を仰ぐと雲ひとつ無く、真夏の太陽が照りつけてくる。

  

 高山植物は下山時の被写体にと眺めるに留め、11時00分に双耳峰の鞍部に到着、鞍部には少人数のグループが木陰を選び休憩していたので、私は東峰へと歩を進め、足元に気をつけながら真新しい鎖場の岩壁を攀じ登り、11時20分東峰の山頂に立つ。

        

 360度の眺望が広がり、眼下には湯布院町が、その南東には久住山が見えるはずであるが、久住山はガスに覆われ何も見えない。北西には西峰を右に鶴見岳がデンと腰を下ろしている。

 山頂で知り合いになったハイカーとしばし雑談の後、鎖場の岩壁に注意して、いったん鞍部に下り西峰の山頂に12時05分立つも昼食を摂るには日差しが強く、鞍部の木陰でと思い、高山植物の花をカメラに収めながら鞍部へと下りる。

    

 昼食はグループと一緒でおかずのおすそ分けを受け、13時05分駐車場へと山を下りる。途中、飯盛山(小山)に登り下るも熊笹に覆われ、登山道は見えず足探りの難渋の末、14時20分駐車場へ。

      

 東峰で知り合ったハイカーの方や鹿児島から来られたグループの方たちと、汗で濡れた衣服が乾くまで雑談して16時00分無事家に着く。

                                                   真名井 一正

 

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