チョウのように美しいガ(蛾)
2021・05・26


 ♪ 三貫清水で撮った写真ではありませんが、この季節の話題ということで、紹介します。

 ♪ わが家は三貫清水から歩いて5分ほどの所にあります。一昨日、三貫清水に行こうと思って玄関を開けたら、目の前にこれがいました。
 ♪ 大型のガ(蛾)の一種・オオミズアオです。絶滅危惧種ではありませんが、なかなか会えないというか、私としては数年ぶりです。


 ♪ ガといえば、きたない≠ニか嫌われもの≠ニいうイメージが強そうですが、オオミズアオの特徴は何といっても、その色彩。
 ♪ 羽は、水彩絵の具で描いたような淡い青緑色。大きさは人の手のひらほどもあります。ハッと目を引く美しい姿から、英語名は「Luna moth(ルナ・モス)」といい、月の女神を表します。


 ♪ 正面から見た姿はこんな感じ。触覚が格好いいですね。ポケモンに登場するモスノウというキャラクターは、このオオミズアオをモチーフにデザインされたとか。


 ♪ 体全体が白い体毛に覆われ、モフモフしています。


 ♪ 姿を見せるのは、春(4〜5月)と夏(7〜8月)の年2回で、成虫の寿命はたった1週間ほど。実は、成虫には口がなく、食べたり飲んだりできません。交尾をして子孫を残すためだけに成虫になるのです。そういえば、ホタルやセミも成虫の寿命はわずか2週間ほど。命を燃え尽くして、子孫を残します。

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 ♪ ところで、オオミズアオとよく似た種類にオナガミズアオというガがいて、両者はとてもよく似ています。今回の個体は、@触角の色A羽にあるキスマークのような模様の形B羽前縁の線の色----から判断して、オオミズアオで間違いなさそうです。



松井修一