リバーウォーク北九州 大学棟

リバーウォーク北九州 大学棟の正面
●所在地
福岡県北九州市小倉北区室町1-1-2
●竣工時期
2006年3月
●規模
延床面積/11,078.51m²
地下1階/地上12階
高さ/59.76m
●PC仕上げ・仕様
御影石打込、
タイル打込及び塗装PCパネル
●設計・監理
株式会社 日本設計

室町1丁目地区第1種市街地再開発事業のII期事業はリバーウォーク北九州のI期事業の西側A-2敷地に商業・業務と教育(大学施設)の複合施設を増設する計画である。「回遊性」をメインテーマに商業・文化・業務・メディア機能をもったI期事業に対して低層商業部分の2階インナーモールと連絡ブリッジで連結し、回遊動線の分岐をとり将来的なインフラ計画も視野に入れた西小倉駅からの「西の玄関口」となる複合施設として位置付けた。

機能構成は低層部(1~2階)に商業・業務施設、中・高層部(3~11階)に西日本工業大学の建築学科、デザイン情報学科の2学科を持つサテライトキャンパスが加わることとなった。I期事業にはなかった教育、研究機能が低層部で動線的に共有化することで施設全体に溶け込みI期事業の機能との融合や相乗効果が期待できる「開かれた立体キャンパス」を目指2006年4月に開校した。

外装、内装のデザインワークはI期事業のジョン・ジャーディ・パートナーシップに対して大学施設ということからマイケルグレイブス・アソシエイツに依頼された。不定形な敷地形状に、ポストモダンの旗手は4本の塔を分割する構成手法でシンメトリーを崩す提案をしてきた。そのうちの1本は大学施設の象徴、残り3本は小倉の重工業地帯の原風景のメタファとして位置づけている。PC版とカーテンウォールのメリハリのついたファサードは塗装、タイル貼、石貼とテクスチュアを使い分け、日本古来の色彩を意識したものとなった。特記すべきはかつてコルビジュアンのホワイトグループであった彼が30年ぶりにポストモダンを経て「白」の外壁を再び選んだことにある。今回のデザインワークは70歳を超えたグレイブスの作品の中でのエポックメイキング的な作品に位置付けられるであろう。

株式会社 日本設計 九州支社
後藤 規宏

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