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ひまわり 8/9号(静止気象衛星)

※ご購入については、「ご注文ページ」をごらんください。

「静止気象観測衛星:GMS 8/9(ひまわり8号/9号)」は、三菱電機(MELCO)の開発であるため、木製衛星キットにJAXAの「COSMODE」ロゴはつきません

「ひまわり」シリーズは、初代から「ひまわり5号」までは、衛星本体上部がコマのように回転することで姿勢を安定させる、スピン安定方式でした。それ以降は、3軸制御方式です。ひらたくいえば、衛星のX軸、Y軸、Z軸を、それぞれのコマで安定させる方式です。

「ひまわり8号」、「ひまわり9号」で注目するのは、「バス機器」(または衛星バスとかプラットフォームと呼ばれています)でしょう。「ひまわり8号」、「ひまわり9号」の衛星バス:Satellite busは、国産の「DS2000」です。

三菱電機(MELCO)のHPより

 衛星の本体は、大きくわけて「衛星バス(プラットフォーム)」と「ミッション機器」で構成されます。衛星バスは、衛星が衛星として機能するための基本部分。ミッション機器は、文字どおりミッション:運用目的のための部分です。

 車輌にたとえていえば、トラックの基本部分が衛星バスです。これにミッション機器としてのコンクリート・ミキサーを搭載すれば、「ミキサー車」です。タンクを搭載すれば「タンクローリー」。保冷コンテナを搭載すれば、クール宅配便のトラックになります。

 衛星も、バス機器(プラットフォーム)に通信関連のミッション機器を搭載すれば「通信衛星」に、地球観測関連のセンサーを搭載すれば「地球観測衛星」になります。

 衛星バスは、宇宙の商業利用だけではなく、科学衛星においても重要です。しかし、自主開発による国産の衛星バスを保有している国は、そう多くはありません。いわゆる宇宙開発先進国だけです。日本には、三菱電機(MELCO)の「DS2000」、日本電気(NEC)の「NEXTAR」があります。

「DS2000」についてはこちらを。「NEXTAR」についてはこちらをごらんください。

 では、木製模型キットの工作を、お楽しみください。

「気象観測衛星 ひまわり-8/9 木製模型キット」には、下記の組み立て図が添付されています

 以下は、画像による「組み立て」の説明です。
(画像は、手順をわかりやすくするためのものです。組み立ての順番が、添付の「組み立て図」とは多少ことなります。
実際の作業は、「組み立て図」を参照してください)
 接着剤は、木工用ボンドを使用してください。完全に乾くまでに時間はかかりますが、透明になるので仕上がりがきれいになります。また複数のパーツを接着するときは、生がわきの状態になったところで形状を整えることができます。

 なお作業をはじめる前に、添付「組み立て図」の「本製品」について、または本ホームページの「模型シリーズ」にある「木製模型キットについて」をお読みください。

STEP1 

 静止気象観測衛星「ひまわり」シリーズは、1号から5号まではスピン安定方式でした。6号機からは、3つのリアクション・ホイール(はずみぐるま)で衛星のX、Y、Z軸をコントロールして姿勢を保つ、3軸安定方式になっています。ひまわり8/9号の、3軸制御装置が内蔵されたバス機器(衛星本体)は、三菱電機(MELCO)のDS2000です。

1. 台座(スタンド)の組み立て
 添付の組み立て図を参考にしてください

2. Ka バンド アンテナ
 パーツの面と位置に注意してください

3. 本体(衛星バス)の組み立て
 本体は、箱のような構造になっています。添付の組み立て図とともに参考にしてください。

4. アポジエンジン、SEDA等、機器の取り付け

STEP 2 Mission Unit の組み立て

1. AHIの取り付け
 AHIとは、可視赤外放射計 (Advanced Himawari Imager)です。16バンドもある画像センサーで、かんたんにいえばとても繊細なカメラです。そのためロケットで打ち上げるときには、損傷を防ぐためにフタがしてあります。軌道に上がってから、フタを開きます。

2. Mission Unit の組み立て
 各パーツにある●、▲、■、✖️の印を利用し、パーツを差し込みます。添付の組み立て図を参考にしてください。

3. 各種パーツの取り付け
 組み立て図の説明にしたがって、パーツを順番に取り付けます。

STEP 4  本体との接合

AHIなどのパーツを取り付けたら、Mission Unit の Imager Bench を本体に接合し、完成です

※ 完成したら、全体にニスを塗って仕上げることを、おすすめします。