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家がない! 工事関係者増で賃貸不足 奄美市、異動シーズン危惧の声

賃貸の空き物件不足が深刻となっている奄美市名瀬=2019年1月撮影

 異動シーズンを前に、鹿児島県奄美市名瀬市街地の賃貸物件に空室がない事態が起きている。背景には奄美市新庁舎や、3月に完了予定の陸上自衛隊の駐屯地建設など、地域外労働者の宿舎不足が影響しているとみられている。島外から通勤することができない地理的制約がある奄美だけに、島への転勤者には切実な問題となっている。

 奄美市内の不動産業者によると、賃貸物件の満室状態は昨年ごろから。工事建設に当たる地域外労働者は奄美市庁舎新築工事だけで延べ約9千人に上り、陸上自衛隊の駐屯地や官舎の建設工事も含めると相当数の宿泊施設が不足しているとみられている。ある不動産業者は「工事関係者で一軒家を4~5人で共有したり、ワンルームタイプの賃貸物件も間仕切りして複数人で使用しているのが現状」と話す。

 陸上自衛隊によると、2月下旬に約千人規模の隊員が随時官舎への入居を始める予定。官舎に入居できない隊員の家族のための物件も相当数借り上げられているのも賃貸物件不足の一因とみられる。 

 業界関係者によると、通常、退去申請が出るのは例年異動時期の2月~3月。しかし、奄美への転勤を見込む島外の顧客は、すでにインターネットやファクスで情報を取り寄せ、間取図のみでも契約を結ぶため、島内にいても内覧することすら困難な状況。「賃貸物件は刻一刻と情報が変化する。入居希望者はこまめに不動産業者に確認を入れ、希望に沿う物件が空き次第即契約するよう、予約を入れておくことをお勧めする」と話す。

 3月下旬に異動を発表する県では官舎を利用することのできない一部職員のために、民間の物件を手配することもあるが、「今年の奄美市街地の民間物件の確保は相当厳しいとみている。当該職員には市街地外の物件を紹介することも検討している」(県大島支庁)と話す。

 県宅地建物取引業協会奄美支部の師玉俊朗支部長は「ここ数十年でこんな状態は初めて。経済活動が活発になることは喜ばしいが、動向が落ち着いたときにどれだけ空室が出るのかが心配だ」と話している。

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