ジャノメエリカ

和  名 : じゃのめえりか(蛇の目エリカ)
英  名 : Heath
学  名 : Erica canaliculata
別  名 : クロシベエリカ(黒蕊エリカ)
科  名 : ツツジ科
属  名 : エリカ属
種  類 : 常緑低木
花  期 : 冬〜秋
原産地 : 南アフリカ
撮影日:2011年02月19日
撮影場所:東京都新宿区・新宿御苑
樹高30〜200cmの常緑低木です。

日本には大正時代に渡来しました。

樹皮は灰褐色で、古くなると溝ができます。

葉は長さ5〜8mmの針状で、縁が外巻きし、輪生します。

よく分枝して小枝の先に3輪づつ小さな花を下向きに咲かせます。

小さな花ですが、多数咲かせ、樹冠全体を覆います。

短い萼は4裂し、花冠は直径3〜5mmの筒状の釣鐘形で先端は4浅裂し、花色は淡紅色から濃紅色です。

雄しべは8本で、黒い葯が花冠からやや突き出し目立ちます。

雌しべは1本で、花柱は花冠から長く突き出し、柱頭は赤色です。

果実は朔果です。

和名は、雄しべの黒い葯が蛇の目に似ていることに因ります。

英名のHeathは、イギリスの荒地の意味があります。

仲間には、エリカ・ヴァガンス(Erica vagans),エリカ・コロランス(Erica colorans),エリカ・グランディフローラ(Erica grandiflora),エリカ・ダーリーエンシス(Erica x darleyensis),エリカ・セリントイデス(Erica cerinthoides),エリカ・ベルシコロール(Erica versicolor)等があります。

花形は釣鐘形の他、筒形のものがあります。

イギリスの劇作家・詩人のWilliam Shakespeare(1564-1616)の四大悲劇のひとつである「マクベス(Macbeth)」では、本種が茂る荒野に3人の魔女が現れます。

イギリスの小説家Emily Jane Bronte(1818-1848)の長編小説「嵐が丘」は、本種が咲き乱れるスコットランドの荒野が舞台とされています。

属名の「Erica」は、ギリシャ語の「erion(軟毛)」が語源です。全体に軟毛が生える種類が多いことに由来します。

種小名「canaliculata」は、「黒色の葯がある」という意味です。
撮影日:2017年03月13日
撮影場所:横浜市西区・臨港パーク
撮影日:2017年03月13日
撮影場所:横浜市西区・臨港パーク
撮影日:2007年04月14日
撮影場所:横浜市中区・新本牧公園
撮影日:2008年02月23日
撮影場所:横浜市中区・新本牧公園
撮影日:2010年02月06日
撮影場所:横浜市中区・新本牧公園

Last Update : 18/02/07
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