アメリカホドイモ

和  名 : あめりかほどいも(アメリカ塊芋)
英  名 : Ground nut,Apios
学  名 : Apios americana
別  名 : アピオス
科  名 : マメ科
属  名 : ホドイモ属
種  類 : 蔓性多年草
花  期 : 夏
原産地 : 北アメリカ
撮影日:2014年07月13日
撮影場所:鎌倉市・大船フラワーセンター
湿り気のある薮に生育する蔓性多年草です。

日本には明治時代の中頃に導入され、野菜として栽培されています。

蔓は2〜4mほどに伸びます。

地下茎に、直径2〜8cmの塊茎を数珠状につけ、昔からこれをネイティブアメリカンは食用にしてきました。

葉は長さ8〜15cmの奇数羽状複葉で互生します。

小葉は5〜7枚で、質が薄い長さ4〜6p、幅1.5〜4pの卵形です。

葉腋に長さ5〜10cmの総状花序を直立し、10〜40個の紅紫色をした蝶形の花を密集して咲かせます。

花は長さ10〜13oで、半球形の長さ3〜5oの萼筒をもちます。

旗弁は後面が帯白色、前側が赤褐色で、翼弁は紫褐色、竜骨弁は強く曲がり、ときにコイル状になります。

雄しべは6本、雌しべは1本で、屈曲した竜骨弁の中にあって、外部からは見えません。

果実は長さ5〜11p、幅4〜6oの豆果です。

日本には近縁種のホドイモ(Apios fortunei)が自生します。

ヤマノイモ(Dioscorea japonica)の珠芽を茹でたような味で、栄養価が高いといいます。

栄養価は、ジャガイモ(Solanum tuberosum)と比較すると、カルシウムは約30倍、鉄分は約4倍、エネルギーも約2.5倍。また、食物繊維はサツマイモ(Ipomoea batatas)の約3倍、ビタミンE(vitamin E)やイソフラボン(isoflavone)、チョウセンニンジン(Panax ginseng)の主成分であるサポニン(saponin)や大豆ペプチド(peptide)など機能性成分も多く含んでいます。

日本での主産地は青森県であり、七戸町の生産量が最も多くなっています。

属名の「Apios」は、ギリシャ語の「apios(梨)」が語源です。洋梨状をした塊根の形に由来します。

種小名の「americana」は、「アメリカの」という意味です。
撮影日:2013年07月07日
撮影場所:鎌倉市・大船フラワーセンター
撮影日:2011年07月10日
撮影場所:鎌倉市・大船フラワーセンター
撮影日:2014年07月13日
撮影場所:鎌倉市・大船フラワーセンター

Last Update : 20/08/10
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