キツネノマゴ科 Acanthaceae

 APG分類体系のキツネノマゴ科はエングラー体系のクマツヅラ科の一部(ヒルギダマシ属、広島県に生育しない)を包含する。
 世界に225属、約2,900種が知られ、日本には10属、14種が自生する。


オギノツメ Hygrophila salicifolia (Vahl) Nees
- Hygrophila lancea (Thunb.) Miq.
静岡県以西の本州、四国、九州、南西諸島、及び朝鮮、中国、台湾、熱帯アジアの暖温帯・熱帯に分布する多年草。
広島県: 高原面の一部に生育し、9~10月に咲く。
広島県植物誌 p.381; 広島県の植物図鑑へ



キツネノマゴ Justicia procumbens L. var. procumbens 
- Justicia procumbens L. var. leucantha Honda
本州、四国、九州、及び朝鮮、中国、熱帯アジアの暖温帯から熱帯に分布する一年草。
広島県: 島嶼部、沿岸地から高原面に生育し、8~11月に咲く。
広島県植物誌 p.381;東城町植物誌 p.219;広島野草2 p.153;呉市植物誌 p.183;呉市目録 p.168;山野草秋 p.214;北広島町 p.234; 広島県の植物図鑑へ

var. procumbens は、南西諸島に分布する var. riukiuensis Yamam. (キツネノヒマゴ)と区別するときの名

キツネノマゴ
キツネノマゴ
キツネノマゴ



ハグロソウ Peristrophe japonica (Thunb.) Bremek.
= Dicliptera japonica (Thunb.) Makino
- Peristrophe japonica (Thunb.) Bremek. var. subrotunda (Matsuda) Murata & Terao
= Dicliptera japonica (Thunb.) Makino var. subrotunda Matsuda
宮城県以南の本州、四国、九州、朝鮮、台湾、中国の暖温帯に分布する多年草。
広島県: 高原面のやや湿った樹林中に生育し、8~9月に咲く。
広島県植物誌 p.381;東城町植物誌 p.219;広島野草2 p.154;山野草秋 p.215;北広島町 p.159,234; 広島県の植物図鑑へ

ハグロソウ
ハグロソウ
ハグロソウ



イセハナビ Strobilanthes japonica (Thunb.) Miq.
中国原産(日本马蓝:日本馬藍, ri ben ma lan;社寺付近に生育、自生ではないらしい)の多年生草本、日本でも古くから栽培され、本州、四国、九州の暖温帯に野化している。
広島県: 西部山間地に生育していたのと報告があるが、未確認。7~9月に咲く
広島県植物誌 p.381; 広島県の植物図鑑へ

スズムシバナ Strobilanthes oligantha Miq.
近畿地方以西の本州、四国、九州、及び朝鮮南部、中国の暖温帯に分布する多年草。
広島県: 高原面の渓谷の林床に生育し、8~11月に咲く。
広島県植物誌 p. 381;植物図選Ⅰ-86;東城町植物誌 p.219;野の花 p.30;広島野草2 p.155;山野草秋 p.216; 広島県の植物図鑑へ

スズムシバナ
スズムシバナ
スズムシバナ

 ⇒ 別冊記事: 学名の綴り


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