実は、同じ部屋に家族が一緒に過ごすだけで、暖房と照明の利用を2割も減らせるのです!
家族間でもプライベートな時間を優先し、食事以外は自分の部屋で過ごす家庭が増えています。それと同時に、年々CO2の排出量は増え、地球温暖化も深刻な問題になりつつあります。
そこで今回は、家族が同じ部屋で過ごすメリットや暖房と照明の利用を減らす5つのコツをご紹介します。
1.家族の過ごし方で温暖化対策できる!
核家族や夫婦の共働き、テレビゲームやスマホ普及により、多くの家庭では家族それぞれ自分の部屋で過ごしています。
その結果、1970年以降から暖房や照明の利用率が年々増加しています。暖房や照明を使うと熱エネルギーが発生するため、空気中のCO2はどんどん増えているのです。
とくに、冬は部屋を温めるために暖房を起きている間運転しているケースが多く、CO2を排出量が増えています。
また、日照時間の短い秋から冬にかけて、照明をつける時間が長くなります。このまま各部屋で、テレビゲームやインターネットの閲覧などすると、温暖化はどんどん進行するでしょう。
ムダな電力を使わないためにも、暖房や照明を使う時間帯が多い夕方以降は、家族一緒の部屋で過ごすことが温暖化対策につながります。
参考:
https://www.fepc.or.jp/smp/enterprise/jigyou/japan/index.html
電気事業連合会/日本の電力消費より
2.家族が同じ部屋で過ごすメリット
家族が別々の部屋は暖房と照明を余分に消費するとわかりましたが、どれくらいエコな取り組みをしているのかわからない人も多いでしょう。
家族が同じ部屋で過ごすだけで、メリットが2つもあります。
2-1.CO2を年間約238kgも削減
ひとつの家庭が1日に暖房と照明の利用率を2割減らすだけで、CO2の排出を年間238kg削減できます。
数値だけみると温暖化対策の取り組みとしてとても小さいですが、それぞれの家庭が同じ部屋で団らんすると大きなエコ貢献ができます。
2-2.年間約10,400円の熱エネルギーを節約
家族が同じ部屋で過ごすとCO2の排出量だけではなく、熱エネルギーを年間約10,400円も節約できます。
子供なら誰しもが憧れる一人部屋。しかし、一人部屋は暖房や電気を使い、家族がそれぞれ自分の部屋で過ごすと家庭の熱エネルギーは高まります。
まずは1ヶ月でも、リビングなど家族が集まる部屋で一緒に過ごしてみましょう。
3.家族でできる!暖房と照明の利用を減らす5つのコツ
家族が一緒になって暖房と照明の利用を2割減らすだけで、十分な温暖化対策です。
同じ部屋に集まってムダな電気を消すことは大切なポイントですが、実はそれ以外にもCO2排出量や熱エネルギーを減らすコツが5つあります。
3-1.サーキュレーターで熱効率を高める
温かい温度は空気より軽いため、暖房とサーキュレーターを使い、天井付近に溜まった温かい熱を循環させると、設定温度を上げなくてもポカポカな空間を作れます。
寒い季節は暖房が欠かせませんが、温度を高めても足元はひんやりという経験が一度はあるでしょう。
暖房の温度を高めると、その分CO2の排出量や熱エネルギーは高まるので、空気の流れを循環させることが大切です。
3-2.床用断熱シートで床の冷えを防止
温かい温度は空気より軽いため、暖房とサーキュレーターを使い、天井付近に溜まった温かい熱を循環させると、設定温度を上げなくてもポカポカな空間を作れます。
寒い季節は暖房が欠かせませんが、温度を高めても足元はひんやりという経験が一度はあるでしょう。
暖房の温度を高めると、その分CO2の排出量や熱エネルギーは高まるので、空気の流れを循環させることが大切です。
3-3.適度な湿度と温度を保つ
外気温が6℃でも、快適な湿度に調整すると暖房の温度は20℃でも問題なく過ごせます。
暖房の設定温度を21℃から1℃下げただけで、約21.8kgのCO2削減ができます。費用にすると約1,170円の節約です。
体が温かいと感じるのは温度設定ではなく、湿度とのバランスが必要です。暖房を設定温度20℃にしても、湿度を40%~60%の間にすると、快適に過ごせます。
参考:
https://www.daikin.co.jp/csr/information/select/04.html
(ダイキン/楽しく学ぼう!「エアコンと環境」)
3-4.照明機器を取り換えて省エネ
60形の一般電球を電球型LEDランプに交換するだけで、約85%の省エネ効果があります。従来の電球は60形で54W、一方LED電球は約8Wです。
明るさは変わらず熱エネルギーを抑えられるため、CO2排出量も大幅ダウンできるでしょう。
また、LED照明以外にも「人感センサーライト」へ交換することで、照明スイッチの消し忘れ防止につながります。
参考:
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/replacement/lighting/
(経済産業省資源エネルギー庁/照明機器)
3-5.短時間ならエアコンはつけっぱなしにする
短時間だけ部屋を留守にするなら、エアコン暖房はつけっぱなしにした方が熱エネルギーの消費量を抑えられます。エアコン暖房は、外気と室内の温度差が激しいほど、熱エネルギーを使います。
例えば、夜19時に30分ほど部屋に居ないのであれば、エアコン暖房をOFFにするより消費電力量は0.9低くなります。電気代にすると約24円の節約です。
小さな取り組みですが、毎日コツコツすると年間約8,760円もお得に温暖化対策ができます。
参考:
https://www.daikin.co.jp/air/life/issue/mission05/page02/
(ダイキン/ mission5-2 冬のエアコンつけっぱなし検証!)
4.まとめ|家族一緒に過ごして暖房と照明の使用量を見直そう
暖房や照明の利用は、夕方以降に増えます。家庭によってライフスタイルは違いますが、消費量が多くなる時間帯は、家族が同じ部屋で過ごすだけで自然と環境対策ができるのです。
一人の力では小さな数字ですが、家族みんなで協力し合うと大きなエコ貢献ができるので、できるだけ家族一緒に過ごして団らんを楽しみましょう。